マフの校内状況
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電車に揺られながら吊り革にぶらさがるように体重をかける。
シホはスマホで友達とメールをしている。
マフは英単語帳をカバンのポケットから取り出して、眺めている。
『ナッポローナッポロー。寿線へのお乗り換えはー』
電車のアナウンスを聞き、マフはパッと顔を上げいそいそと単語帳をカバンにしまう。
「私ここだから降りるね、またあとでね。」
「あ、そうだ僕今日一緒に帰れないんだ。」
「え、そうなんだ。じゃあ、また明日。」
「うん」
そう言ってシホは手を振る。
マフとシホは学校が違うため、帰りの時間が合わないことはよくある事だった。
昨日は2人とも部活帰りの時間が近かったため、待ち合わせして帰っただけだ。
駅はあまり人がいない。
マフは、改札を通り、駅を出て、俯きながらトボトボ歩き始める。
すると、突然勝手にカバンが開き、
「プハァ!カバンの中はくるしーや!」
とゴンザレスが出てきた。
「え?!ゴンちゃん!?どうやって着いてきたの?!」
つい、マフは大きな声をあげ、
マフの突然の大声に道を歩く人々の視線が集まる。
マフは沢山の視線に気づくと、小走りでその場を離れる。
「そんな事どうでもいいじゃないかー」
小走りするマフに呑気な返答をするゴンザレス。
「…もぅ…学校で出てこないでね?」
「はいはい」
適当なあいづちに、マフは少し怪しさを感じた。
「話しかけてきても無視するからね?」
「いいよいいよ」
マフにはゴンザレスが何がしたいのかいまいちよくわからなかった。
校門をくぐると、数人がマフに話しかけてくる。
「おはよー、照橋さん。」
「おはよー!会長!」
「おはようございます!」
声をかけてくる生徒はゴンザレスが見えていないように感じる。
複数人のおはように、まとめて、
「おはよう」
と返す。
マフは生徒会長になる前から人望はあるタイプで、そのため生徒会長に立候補した時点で、ほぼマフがなるのは決まったようなものだった。
それは、マフ自身もうすうす、気づいていた事だ。
マフは一通り挨拶を交わすと、校内へと入っていく。
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