つギの日
開いてくれてありがとうございます
楽しんでください
『テテテテ、テテテテテテテテ、テーテテ』
あさ、マフのスマホのアラームが鳴る。
スマホの画面は昨日の衝撃でバキバキになっていて、昨日のことが夢ではない事がわかる。
一階に降りると、いつもの鍋のコトコトという音は聞こえない。
その代わりに、リビングの机に大きく新聞を開き、その上に座り、読んでいる魔法動物、もとい、ゴンザレスがいる。
「お?おはよーマフ!」
「お、おはよう、ごんちゃん」
「えーその呼び方のままいくのー?」
ゴンザレスは不満げな顔をしながら小さい手を器用に使い、丁寧に新聞を折りたたむと、ゴミ箱に投げ捨てる。
「つまらないニュースばっかりだ。」
「…そう」
ゴンザレスの独り言に反応しながら、キッチンの引き出しからカップラーメンを出す。
「むむ?朝からラーメンかい?」
「だってご飯作れないし…」
そう言いながらお湯を沸かす。
ゴンザレスは自分で聞いたくせにふーんと興味なさそうにこっちを見ている。
カップラーメンにお湯をいれ、蓋を閉じる。
「5分待ってる間に制服に着替えてくるよ」
「僕はここにいるからねーのぞいたりしないよー」
制服を着替えるためにロッカーを開ける。
そこには昨日押し込んだ、母がいる。
見るだけで昨日のことを思い出して吐きそうになる。
「何も考えずここに入れたけど、やっぱ移動させようかな…」
母を避けながら制服を取り出し、パパッと着替える。
最後にベルトを締め、リボンをキュッと結ぶと、一階に降りる。
キッチンに行くとちょうどタイマーが鳴り出した。
ストップのボタンを押し、箸と水をお盆に乗せ、ラーメンと一緒に持って行く。
「お、ラーメンできたんだねー。その制服は近くの私立物語学園だっけ?結構いいとこじゃないか。」
「知ってるんだね」
「まぁね」
マフはカップを軽く洗うとゴミ箱に入れ、机の横にあった鞄を手にした。
「私学校いってくるから。」
「えー!僕を置いて行くのー!?」
「え…みんな怖がるでしょ…」
「大丈夫!君にしかみえないから!」
そう言いながらゴンザレスはマフの肩にジャンプした。
うまく着地して、ドアの方を指差す。
「君の学校にもついていきたいんだー!」
「…そぉ」
「ん?どうした?もしかしてイジメとがある感じ?」
ゴンザレスは配慮のクソもない言葉を投げかけてくる。
しかし、マフは真顔で首を振り、灰色のスカートと同じ色のブレザーを着ながら、
「ぜんぜん。なんなら生徒会長やってるんだ。」
と答えた、その答えにゴンザレスは
「え!すごい!あの学校の生徒のリーダーなんだ!かっくいー♪」
となぜか楽しそうに答える。
「そう?よかったよ。」
そう言いながらドアを開ける。
そこにはベレー帽を被り、マフとは違う学校制服の上から大きめのセーターを着た、髪の毛が腰上ぐらいまである少女がいた。
「おはよ、マフ途中まで一緒に行かない?」
その相手は昨日一緒に帰ったシホだった。
「あぁいいよ」
マフは家の鍵を閉めながら答える。
パッと振り返るとなぜかシホが目を丸く見開いて固まっていた。
「どうしたの?」
「その動物なに?変なの、学校に連れてっていいヤツなの?」
そういいながら指差した先はゴンザレスだった。
「え…見えてないんじゃ…」
マフの顔は真っ青になった。
ありがとうございました
また読んでください




