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第7話(最終話) これが最後の奥の手よ!!

登場人物紹介

水島美貴みずしまみき 一課刑事。阿部がバディ。

山田剛やまだたけし 一課長、通称デカ長。

阿部百合子あべゆりこ 元鑑識、一課刑く事。水島がバディ。

山吹千歳やまぶきちとせ 爆弾処理班。

永谷景子ながたにけいこ 美貴、百合子の同僚。監察医。


*登場する名称等は全てフィクションです。

爆弾予告のあったメディアを順番に捜査することになった水島・阿部・山吹の3人。

まず向かったのが…。

「ここかな、最初に予告状来たの。」

「そうね。」

「仕掛けそうな場所確認しますね。」

「千歳、そんなの分かるんだ。スゴいね。」

「まあ、効果的な場所とかはあります。変な所に設置してもナニそれ?的になっちゃったりしますから。」

「原田はショータイムみたいに考えるでしょうから、計画的に対応するでしょう。」

よく分からんが何か分かった。


「あのさぁ、私思うんだけど…。」

「急にどうしたのよ、美貴。」

「爆弾とかそこらにポイポイ置けるんかな?」

「一応どの施設も警備員はいるから、ポイ捨てみたいに置ける訳じゃないわよね。」

「一見すると普通に見えますが、そこが爆発すると大変な事になる所ってあります。」

「へぇ、千歳って詳しいね。」

「あの…、これでも爆弾処理班ですから…。」

「美貴、あんまりボケ過ぎないでよね…。」

言われてみればそうだよね…。


「ねぇねぇ、ちょっと考えたんだけどさ。」

「なになに、どしたん?」

「犯人の原田が近くで爆発見るなら、リモコンとか使うよね。」

「そうね。矢部みたいに着火したりはしないわね。」

「ならさ、リモコンの電波が届く範囲とかで対応するのかな?」

「そりゃそうでしょ。電波届かない所に置いても意味無いわよ。」

「しかし、時限式ならそのまま置いて爆発することはあります。」

「でも、原田の性格じゃそれは無いって感じかな?」

「そもそも複数仕掛けたと記載してあるのがフェイクの可能性もあるけど、どうかしらね。」

まずは爆弾見つけなきゃだね。


かれこれ、この施設捜索始めてから数時間経ったよね…。

「もう、ここには無いかな…。」

「何弱音吐いてんのよ、美貴らしくないわね。」

「うん、江口さんの為にもガンバらなくちゃね。」

「美貴さん、百合子さん、あの箱ですが…。」

「何か小汚ないねぇ。」

「そうじゃないでしょ。怪しいってことよね。」

「宝箱とか?」

「爆弾を隠してある可能性が高いと言うことです。」

一見すると見逃しそうだけど…。

「千歳ってスゴいね。」

「アンタねぇ、もうちょっと何とかならないかねぇ…。」

「百合子、顔怖いよ…。」

「美貴さんて面白い人ですね。」

「いやー、それ程でも…、ありますね。」

「あるんかい!」

「何か漫才師みたい。」

とりあえず箱調べないとね。


「美貴さん、百合子さん、箱から離れて下さい。調べます。」

「千歳、カッコいい。」

「あまりふざけない方がいいわよ。」

「すんません…。」

箱の周囲を調べてる。

あれ?百合子は周囲キョロキョロしてるな。

「百合子どしたん?」

「あれが爆弾なら、近くに原田がいてもおかしくないわね。」

確かに。リモコン使うとか言っていたしね。

周りにいるんかな…って、あの黒コートの人誰だろ?

「ねぇねぇ、百合子。あのコートの人って…。」

およ?百合子がいない?どこ行っちゃったの。


「あなた、原田ね。」

「ちっ、サツがもう来てやがんのか。」

「聞きたいことは色々あるけど…。」

素早く動く百合子。

原田を取り押さえ、捕縛する。

「ちょっと署まで来てもらうわよ。」

「美貴、コイツの鞄調べて。」

横に鞄がある。中にはテレビのリモコンかな?

「リモコンあったよ。」

千歳は箱を開けて何か機械を捜査してる。

「爆弾解除しました。」


一課に戻ってデカ長が原田を取り調べてる。

相変わらず声大きいよ…。

「爆弾の場所分かるかな…。」

「デカ長なら大丈夫でしょ。」

「原田って、何でこんなことしたんだろ。」

「いや、それを調べてるんだって。」


「おい、みんな集まれ!」

デカ長が取り調べ終わって部屋に来た。

「デカ長、残りの爆弾の設置場所判明したんですね。」

「おう阿部、水島・山吹とこの地区に向かえ!他の者も各自指定した場所へ行け!」


残りの爆弾は4ヵ所だった。

やはり、予告状を出した施設に仕掛け、最初の爆弾と同様の設置をしていた。

原田の動機だけど、機械には詳しく、知識もあるのに、仕事がうまくいかなくてやったと供述している。

ニュースで矢部の事を知り、上手く利用しようと接触したそうだ。


あれから数日...。

「おい、水島ちょっといいか。」

「デカ長、何でしょうか。」

「屋上でも行くか。」

何だろ?告白とかかな?まさかね…。

「お前が交番勤務してた時。」

「はぁ?」

「俺達がある事件の捜査で、お前のいた交番の協力をしてもらった。」

そういや、そんな事もあったな。

「その時、お前は捜査に対して必死に対応してたな。」

そりゃそうだよ。本庁から刑事が来てるんだもん。マジにならない方がおかしいよ。

「その姿を見て、お前は刑事の素質があると考えた。」

えっ?そうなの?私ってそんなにスゴかったっけ?

「まあ、まだまだヒヨッコだがな。」

うっ、そりゃそうだけどさ…。

「江口は俺が育てた、いわば一番弟子だ。お前を一人前にする為にな。」

江口さん、口調は軽い感じだったけど捜査は凄かったもんね。解りやすかったしね。

「お前は同僚にも恵まれていた。」

百合子や景子とは警察入ってからずっと一緒だったな。

「水島、立派な刑事になれ!俺が言いたいのはそれだけだ。」

「デカ長…。」

私に出来るかな…、いややらなきゃだよね。

「私、必ず真のデカになります!」


美貴と百合子、最強バディの前に立ちふさがる怪盗との闘いが始まるとは知るよしもない2人であった…。


天然刑事のゆううつ 完

ついに完結…、じゃないんですよ。

まだまだ刑事2人にはゆるふわ怪盗との対決が。

新作、ゆるふわ女子の怪盗生活に...。

ではまた。

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