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天然刑事のゆううつ  作者: ひろーら


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6/7

第6話 火遊びなんて危いわよ!!

登場人物紹介

水島美貴みずしまみき 一課刑事。阿部がバディ。

山田剛やまだたけし 一課長、通称デカ長。

阿部百合子あべゆりこ 元鑑識、一課刑事。水島がバディ。

山吹千歳やまぶきちとせ 爆弾処理班。

永谷景子ながたにけいこ 美貴、百合子の同僚。監察医。


*登場する名称等は全てフィクションです。

「水島、阿部、ちょっと来い!」

デカ長、朝っぱらから何?

「どうしましたデカ長。」

「今日からお前たちと同行する、爆弾処理班の山吹だ。」

「山吹千歳です。よろしくお願いします。」

「山吹さん、よろしくね。」

「デカ長、それでは捜査に向かいます。」


さて、容疑者は亡き江口さんの初逮捕した放火魔矢部と、面会し自宅を爆発させた爆弾魔原田の2人と特定したけど、足取りが掴めないんだよね。

「ねえ、百合子。矢部と原田、どこかな?」

「恐らく行動は別にしているんじゃないかしら。」

「どして?」

「最初に爆発現場にいた矢部は単独だった。原田は自宅に捜査が及ぶことを予想して行動した。」

「そうだけど、何でバラバラなのかな?」

「あの、ちょっといいですか。」

山吹さんが何か分かったのかな。

「どしたん、千歳。」

「ちっ、千歳って…。水島さん、いきなり…。」

「うちら一緒に捜査するから、名前でいいよ。」

「こう言う娘なのよ、美貴は。」

「はあ…、それより爆弾魔の事です。」

「何か分かったの?」

「私も爆弾処理してますけど、精密機械ですから、かなり緻密になるんですよね。」

「ふーん。」

「美貴、あまり分かってないわね。」

「じゃあ、百合子は分かるの?」

「私元鑑識よ。分析とかもしてたんですからね。」

「百合子さん、鑑識だったんですか。」

「まあ、誰かさんの事で異動しちゃったけどね。」

「それより、千歳何か分かったんでしょ。」

「そうでした。容疑者の原田ですが、あまり良くは言いたく無いですが、頭はいいと思われます。」

「爆弾の製造や計画的な行動を考えるとそうなるわね。」

「また、もう1人の矢部は爆発物に引火する所を防犯カメラで撮られています。」

「アタシが見つけたんだよ。」

「計画的な原田がいれば、姿が映るのが分かるような所に仕掛けるでしょうか?」

「言われてみればそうだね。」

「そもそも、各メディアに爆破予告したから騒ぎになってるのよね。」

「あの時、朝早くて眠かった…。」

「美貴さんって面白い人ですね。」

「いやー、そんなに褒められると照れますなぁ。」

「いやいや、褒めてないって。」


計画的な爆弾魔原田とずさんな放火魔矢部、この対照的な2人がどう事件と絡むのか…。

「恐らく、原田は自分の計画や爆弾性能を誇示したい承認欲求が強い人物ね。」

「矢部は原田の爆弾の効果をテストするのに使われた感じですね。」

「じゃあさ、矢部はパシリなの?」

「原田に上手く利用されてはいるわね。爆弾も複数あるみたいだし。」

「現在爆発したのは2つ。但し、同じものではありません。」

「千歳、そんなことも分かるんだ。スゴいね。」

「美貴、現場見ればそれは分かるんじゃない。」

「バクハツしたことくらいしか分からん…。」

あたしゃ専門家じゃないからねぇ…。

「原田の自宅に仕掛けた爆弾ですが、扉と連動するタイプです。また、最初に爆発した方は導火線より着火してます。」

「原田が本気で仕掛けるとしたら、矢部が着火したようなものでは無く、自宅のように仕掛けがある感じよね。」

「うん、何となく分かった。」


矢部の逮捕時の記録を一課で確認した。

江口さん、めっちゃ几帳面だね。

当時の放火現場見るとパターンがあるそうだ。

「ねえねえ、百合子。パターンってどゆこと?」

「矢部も自分なりのルールを持っているって訳ね。」

「この傾向なら、次に放火しそうな場所が推測出来ます。」

いやマジ?何で分かんの?アタシ全くなんだけど…。


「この付近が怪しいわね。」

「爆弾と違い、放火は火気があれば出来ます。」

ん?あそこにいるの矢部じゃね?

「ねえねえ、あそこの人...。」

およ?百合子がいない?どこ...って、矢部確保してんじゃん!いつの間に...。

「美貴、ボサっとしてないで!時間は?」

「9時5分だけど。」

「矢部、放火の疑いで逮捕する。」

江口さん、矢部捕まえたよ…。


一課で矢部の事情聴取をした。

どうやら、面会に来た原田に誘われ放火したとのこと。原田との接点はほとんど無かった。

昔の癖で、最初の現場からパターン通りに放火しようとしたらしい。

「矢部の行動は読みやすかったけど、原田はそうはいかないわね。」

「まずは仕掛けた爆弾の数が分かればいいのですが…。」

「そういや、予告状いくつ出したのかな。」

「報道では5社だそうよ。」

「じゃ、爆弾5個だね。」

「いや、アンタ何でそうなるのよ。」

「うーん、何となくだけど…。」

「美貴さん、その推理いい線いっているかも知れませんよ。」

「千歳、原田は計画性が高い。だから予告1つに対し爆弾配置したって事ね。」

「可能性は高いと思います。」

あとは何処に設置したかだけど…。

「原田が爆弾仕掛けた場所だけど…。」

「あら、美貴にしては何か分かったの。」

「アタシだってちょっとは考えてるよ。」

「美貴さん、閃いたんですね。」

「うん、多分予告状出した場所に関係あるかなって…思ったりしたんだけど…。」

「各メディアだね。確かにそんな所が爆発したらインパクト大きいね。」

「原田は承認欲求が大きいですから、メディアは絶好のターゲットになりますね。」

「あと、原田は爆発現場には必ず現れるわね。」

「自分の爆弾の成果を見に来るのかな。」

「そうね。予告状の届いた順に現場に行きましょう。」


第7話(最終話) 予告

ついに爆弾魔と対決だ!美貴・百合子・千歳は爆発を止め、容疑者を確保出来るか。

次回 「これが最後の奥の手よ!!」

新メンバーで捜査開始って、かなりいい所行ってますなぁ。

いよいよクライマックスとなります。

では次回また。

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