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第5話 えっ?爆発しちゃうの?!

登場人物紹介

水島美貴みずしまみき 新米刑事。

田中晴人たなかはると 交番長、美貴の上司。

山田剛やまだたけし 一課長、通称デカ長。

江口一馬えぐちかずま 一課の刑事。

阿部百合子あべゆりこ 美貴の同僚、鑑識。

永谷景子ながたにけいこ 美貴の同僚、監察医。


*登場する名称等は全てフィクションです。

何か一課来てから事件多いな…。

とか考えると大抵イヤな事起こるんだよね。

前の交番勤務でもそんな事が多かった。

「おう、今日は珍しく穏やかだから、みんなメシにでも行くか!」

「デカ長、おごりっスか。」

「そうだ!水島の歓迎会もやるか!」

おいおい、急だな随分…。

でも、まあ歓迎されるのは悪くないかも。


「みんな今日は楽しんでくれ!」

「デカ長!カンパイっス!」

「あのー、みんなテンション高いですね。」

「水島さん、みんな殺人とか追っかけていて参ってるっス。たまには息抜きも必要っス。」

私も来てから事件ばっかだったから疲れたかも…。


あーあ、こんなに遅くなっちゃったよ。

デカ長声大きいし、江口さん悪のりしてたし…。

でも、みんな楽しそうで良かった…?

何?変な臭いする?何か焦げたような…。

ドカーンと近くで何か爆発した!

ナニナニ?どしたん?

「何か爆発したぞ!」

「あそこ、燃えてるっス!」

「おい、気を付けて現場に向かえ!」

酔いが冷めるな…。


ヤジ馬がもう来てるよ。

消防が消火したからとりあえず大丈夫かな。

鑑識も来ている。

「ねえねえ、百合子。爆弾かなぁ。」

「多分、プラスチック爆弾ね。」

「威力はスゴいの?」

「火薬の量にもよるけど、結構ヤバいしろもんだよ。」

何で爆弾何かここで爆発したんだろ?


翌日、朝から携帯鳴ってる...。

「誰かな?こんな早くから…。」

「水島さん、ニュース見るっス!」

「えっ、江口さんがニュースに?」

「寝ぼけている場合じゃないっス。」

どれどれ、ニュースね…。

「本日早朝、各メディアに対し爆破予告状が届きました。犯人は都内複数箇所に爆弾を設置したと言っていますが、今の所要求は無いようです。」

えっ!爆弾魔?そういや昨日爆発事故あったな。とりあえず一課に向かおう。


「おう、みんな聞いたな!」

「もう爆弾騒ぎで大変っスよ。」

「デカ長、爆弾あちこちあるっぽいですけど…。」

「これより、爆弾の発見及び犯人捜索を開始する。今回は爆弾処理班も同行して捜査に当たる。」

捜査中に爆発とかしないでしょうね…。

何か胸騒ぎがする...。


昨日の爆発現場に手がかりとかありそうだな。

「江口さん、昨日の爆発現場…。」

「オイラも気になったっス。水島さん行くっス。」

そういや、爆発前に変な臭いしたな。

「ねえ、江口さん。爆発前に焦げた臭いしませんでしたか?」

「さあ、特に分からなかったっス。」

気のせいなのかな?

「あれ?これ何でしょうね。」

「何かの跡みたいっスね。」

導火線の跡ってやつかな?だとすると!

「江口さん!犯人この近くの防犯カメラに映っているかも。」

「すぐ調べるっス。」


「江口さん、誰か見つかりました?」

「そう簡単には見つからないっス。」

モニターずっと見ても、そう簡単に犯人が分かる訳無い…、って!これ犯人じゃね!

「江口さん、この人!」

「ライターで地面に着火してるっス。間違い無いっス。」

この人、いや容疑者を探せば…、ってどうやって?

「江口さん、この容疑者指名手配とかですかね。」

「水島さん、コイツ全科あるっス。」

「知ってるんですか。」

「オイラ刑事になって初めて逮捕した放火魔っス。」

「逮捕したのにまた放火っていうか爆弾で騒ぎ起こして…。」

「ヤツは刑期終えて釈放されたっス。ヤツはオイラが逮捕するっス。」

「でも、どうやって?」

「オイラ、ヤツに面会した人を全部記録してるっス。ヤツには改心して欲しかったっス。ヤバい仲間がいたら何とかしたかったっス。」

「その面会者に爆弾の関係する人が?」

「一人だけいるっス。今から自宅に行くっス。」


ここに爆弾を製造した人いるのかな。

「何か人の気配はないみたいですね。」

「水島さんはここで待っているっス。」

「江口さん、大丈夫ですか?」

「オイラなら大丈夫っスよ。」

江口さんは単身、爆弾関係者の自宅に近づいた。

何か嫌な予感がする!

「江口さん!」

江口さんが家の扉を開けた瞬間、玄関付近が爆発した!

「えぐちさーーーん!」

炎が凄く近づけない。

消防が懸命の消火活動を行った。

消火したけど…、江口さんはもう帰らない…。


一課では江口さんの追悼を行った。

「水島、ちょっといいか。」

デカ長何だろ…。

「江口は初逮捕の容疑者をまっとうなヤツにしたいとずっと言っていた。アイツにとって特別な容疑者なんだ。だから、見た瞬間いてもたってもいられなかったんだろう。」

「犯人は江口さんが来ることを予想してたんですね。」

「江口の弔いの為にも必ず犯人は逮捕する。だが、冷静になれ!お前には新たなバディに来てもらった。」

「いや、江口さんが亡くなってすぐなんて…。」

「美貴、らしくないわね。」

「百合子?どうしてここに?」

「急遽デカ長から話があったのよ。鑑識にはもうちょっといたかったけど、アンタのこと考えたら一課の異動一択よね。」

「デカ長、これは?」

「お前を交番から一課に引っ張ったのと同じだよ。」

えっ、本庁に異動したのってデカ長がしたの?

「ほら、美貴。ボサッとしないで捜査するよ。」

「うん!江口さん、必ず犯人捕まえるね!」


第6話 予告

放火魔と爆弾魔、殉職した江口刑事の無念を晴らす新バディ美貴と百合子。

次回 「火遊びなんて危いわよ!!」

まさか江口刑事が…。次回より新バディによる華麗?!なる事件解決に期待…出来るかな?

それではまた。

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