四つ子の誕生日
今回は四つ子の誕生日!
春馬はどんな誕生日プレゼントを贈るのか!?
四つ子の誕生日
「う〜ん」
5月に入ってから早くも2週間が経ったある日、俺は部屋で一人頬杖を付いて考えていた
と言うのも今月の29日はアイツら四人の誕生日だ。
「何をプレゼントすれば良いんだ……」
俺はしばらく考えた末に決めた。
「取り敢えずやってみるか」
俺が最初に思い付いたのは紗月のプレゼントだった。アイツは大の読書好きだからブックカバー辺りが良さそうだ。
確かアイツは文庫本をよく読んでいたから文庫本サイズで良いだろう。
部屋を出て俺は材料を買いに行った。
~数分後~
買ってきたアイツの好きな青の生地を文庫本のサイズに合わせて切る。
更に縦の長さを合わせて切った生地を縫って本を挟めるようにする。
最後に犬の刺繍をすれば完全だ。
母さんと一緒にしていたので裁縫は得意だ。
こうして俺はアイツら四人へのプレゼントを用意した。
そしてやってきた27日
俺は夕飯を食べ終えたタイミングで話を切り出した
「お前ら今日誕生日だろ」
「えっ」
「うん。そうですけど」
多緖が言う。
「お前らには家庭教師でお世話になってるからな。プレゼントだ」
俺は四人に順に渡す。
有香里には"四つ葉"のクローバーの刺繍をしたポケットティッシュ入れ、花梨には猫の刺繍を入れたハンカチ、紗月にはブックカバー、多緖には花の刺繍を入れたブックカバーだ。
「これって……」
「あぁ、刺繍は俺が付けた。あと紗月と多緖のブックカバーとは俺が作ったからな」
「春馬さんって裁縫も出来るんでふね」
だから噛むな
「あぁ、小さい頃に母に教えてもらってな」
「へぇ〜」
有香里は感心したようにこちらを見ている
「これ、大丈夫に使わせて貰いますね」
「私も大事に使う」
紗月と多緖が嬉しそうにブックカバーを見ている。
そう言って貰えたら作った甲斐がある。
こうして夕飯は終わった。
「まさかこんなプレゼントを作ってくれるなんて」
私、仲川紗月と有香里、花梨、多緖は机に貰った物を並べていた。
私と多緖のブックカバーは手作り、花梨と有香里はどちらにも刺繍が入れられていて、しかも丁寧でそれなりに時間がかかっただろう。
「そう言えば最近、春馬君勉強以外の時間も部屋に居ることが多かったですよね」
「アイツこれを作ってたのか」
「でも私達が欲しかった物を用意してくれたって事はそれだけ私達を見てくれてるってことだよね」
有香里が言う
「そ、それはそうだな」
「なんか嬉しいけど恥ずかしような……」
紗月が苦笑する
「じゃあお礼に私達四人からも何かプレゼントしようよ」
有香里が勢い良く言う
「プレゼントって言えばアイツの誕生日って何時なんだ?」
花梨が言う
「確かに。聞いた事無かったですね」
多緖も今気付いたようだ。
こうして私達四人からもプレゼントを贈ることが決まった。
最後までお読み頂きありがとうございます!
今回は誕生日回でした
春馬は四人に縫ったブックカバー等をプレゼントしていましたが実のところ甘神さんちの縁結びで瓜生君が夜重の朝姫ちゃんへのプレゼントを縫って直したと言うシーンから着想して出来た話で本シリーズ開始当初から書こうと考えていた話でした。
書けて良かったです。
次回もお楽しみに!




