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四つ子の家庭教師の危機

今回は四つ子の家庭教師が終わりの危機に!?

俺、上条春馬と四つ子は居間に集まっていた。


珍しくおじさんの姿もある


「来週、お前達は進級のかかった期末テストだよな」


「うん。そうだよ」


有香里がいつものように言う。


「もし、そのテストで春馬君とお前達誰か一人でも赤点を取ったら家庭教師は俺がすることにする」


「「「「「えぇぇぇ」」」」」


(マジかよ)


俺自身が赤点を取ってしまう可能性もあるが…更に心配なのはアイツら四人だ。


得意な科目以外はとことん悪いのだ。



~夜~


「第何回か分からないけど四つ子家庭教師会議」


有香里が適当過ぎるタイトルコールをする


私、仲川花梨は苦笑する


「ついに回数を数えなくなった」


紗月がボソッと呟く


「で、議題はもちろん期末テストよね」


「と言っても得意な科目以外はみんなダメ」


「だぁよねぇ」


花梨は分かっていましたとばかりにうなだれる


「また教え合いでもしますか?」


「それくらいかしらね」


「赤点取っちゃったら……本当に家庭教師じゃなくなるのかな?」


スゥー


襖が開く


「「「「!?」」」」


「それは嫌だ」


襖の前には春馬が立っていた


「俺は……お前達に教えてもらいたい」


有香里、紗月、多緖の四人が顔を赤くしている。きっと私もだろう


「は、春馬さん本当ですか!」


真っ先に言ったのは有香里だ


「あぁ、何と言うか…お前達の教え方は分かりやすいし上手いからな」


私達四人は照れや恥ずかしさで何も言えなくなる


「あー邪魔して悪かった。それじゃ」


春馬は襖を閉めた。


「こうなったら私達四人と春馬さん全員で赤点回避しよう!」


「「「うん」」」


有香里の提案には私達四人全員が賛成した



「ふっ」


襖の前で聞き耳を立てていたおじさんが安堵の表情をする。


実際、おじさんは四人の家庭教師を辞めさせる気は無いのだ。



「赤点回避の為の勉強会をみんなでしたいと思います」


テスト前日の日曜の昼下がり、有香里がいつものテンションで言う。


「「「「「はい」」」」」


俺は机の一番端に座っている


これで赤点回避を出来るのだろうか?


心配もありながら勉強会が始まった。


~30分後~


「」


「だから何で"何処かの四女"みたいに毎回微妙に間違うのよ」


花梨が呆れたようにツッコむ


「これでも頑張ってるもん」


有香里は反論する


「だったら間違わないでくれる」


「ぐぬぬ」


と言った感じに勉強会は進んでいる。


「門4、」


わ、分からん


このまま国語のプリントとにらめっこと言う訳にはいかないので、俺は紗月に声を掛ける。


「紗月、ちょっと良いか?」


「う、うん。ちょっと待って」


紗月は多緖に問題を解くように言うとこちらに来る。


「この問題なんだが……」


「えーとこの問題は…」


紗月はキチンと教えてくれる。ただプリントを指さすのに手を伸ばす際に谷間が見えて気になってしまう。


俺は何とか気にしないようにしながら教えてもらった。


~数時間後~


「なんとか解けたー」


有香里が両手を万歳する


「これで大丈夫かな?」


「えぇ赤点は無い……はずよ」


「あぁ、俺も絶対赤点は取らねぇかな。お前らの為にも」


俺は思ったことを言う。


すると四人の顔がほんのり赤くなる。


こうして勉強会が終わった。



「さぁテスト本番だな」


俺は緊張も含んだ声で言う


「そうね」


「うん」


「でふね」


「頑張ろう」


各自気合を入れる。


こうしてテスト本番を迎えた

最後までお読み頂きありがとうございます。

今回は旅行前に戻ってのお話です。

春馬達はこの危機を乗り越えて無事に旅行に行けるのでしょうか?(イマサラ)

次回お楽しみに!

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