四つ子と旅行!? 前編
俺、上条春馬は居間で四つ子とゆっくりしていた。
有香里は船漕いでるし、紗月は読書に"全集中"してていて、花梨はスマホをポチポチといじり、後では多緖がボーとテレビを見ている。
すると
コンコン
襖がノックされる
「はい」
俺ら返事をする
すると襖が開いておじさんが入ってくる
「明日、僕と友人の2人で京都に旅行に行くって話したよな?」
確認してくるおじさんに俺は頷く
「所が友人が仕事が入ったとかで行けなくなってな、僕も腰が少し痛いし、話し合ってな、せっかくならとお前達5人で旅行に行ってくるといい」
「「「「「えええええ」」」」」
「ちょ、どう言う事なんですか」
「大丈夫。場所は京都だし宿も5人に変えておいたからな」
そう言うと襖を閉めて何処かへ行ってしまった。
「京都着いたー」
有香里がテンション高々と言う
「ちょ、有香里声が大きいです」
多緖があまりに声の大きい有香里にツッコむ
(4人と来ちまった)
結局俺と四つ子は京都へと旅行に来たのであった。
にしても京都はかなり久しぶりだ。隣県に住んでいても来ることは少ない
「で、まず何処行くのよ」
「まずは伏見稲荷に行ってみますか」
こうして俺達は京都の和の香る街並みを見ながら約40分ほど歩いて伏見稲荷に着いた。
「鳥居大きい…」
紗月が見上げながら言う
「確かに大きいですね」
多緖が頷く
「どっちに行っても合流出来るみたいだし二手に別れてみない?」
有香里の提案により、俺と花梨と有香里、もう一つは紗月と多緖になった。
それから俺達は何十本もの鳥居が連なる道を歩いっていった。
その頃…
「多緖、もしかして春馬と一緒の方が良かった?」
「べ、別にそう言う訳では……」
「分かりやすい」
紗月はクスッと笑う
「だって私もそうだもん」
その後は伏見稲荷を周って、お昼を済ませると次の場所へと向かう事にした。
「次は何処行く?」
今度は紗月が聞く
「京都タワーを先に行ったほうが良いんじゃない?」
花梨が提案する
「そうしましょうか」
今度は電車に乗って京都タワーへと移動した
「高っい」
有香里が展望室の窓に張り付いて外を見ている
窓からは京都駅や駅ビルが見える。反対側からは奥の山まで見渡せる
それから小一時間京都タワーを見て回った。
タワーを見終わった俺達は電車を乗り継いで貴船神社に向かった
「ハァハァもう無理」
有香里が息を切らしている
それもそのはず駅から神社までは坂を少し登るのだ。
「そんな事言ってたらいつまで経っても着かないぞ」
「は〜い」
有香里は何とか上り続ける
「あれ」
紗月が指さす場所には鳥居と石の階段が見えている
「あれだな」
俺達は階段を上り神社に着いた
神社の中は砂利の地面で本殿はさらに数段の階段を登った先と言う珍しい形だ。
パンパン
(勉強をもっと頑張って点を上げられますように)
俺と四人は揃って目を開けると本殿を離れる
奥のお守りを売っている場所では"三人の巫女"さんが慌ただしく働いていた。
俺達はしばらく貴船神社を周った後、ホテルへと向かい始めた。
「疲れた〜」
有香里が部屋について早々座り込む
「まさか部屋が一部屋のみだとは」
「寝る時、俺は何処で寝ればいいんだ?」
多緖の呟きに俺は質問してみる
「ん〜」
四人が悩む声を上げる
「はーい」
有香里が手を挙げる
「なんか思いついたのか?」
「押し入れで寝る」
「俺は猫型ロボットか!」
「冗談、冗談」
「端で寝るとか」
「それが一番良いかもですね」
どうやら決まったらしい
俺的には寝れれば良いのだが…




