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テストの後は学園祭!

今回から学園祭編が始まります!


「それじゃあ学園祭での出し物について、何か案のある人はいますか?」


学園祭…この学校では北国祭(ほっこくさい)と名付けられている…ちなみに由来はここが元々摂津国(せっつのくに)の北部だった事にちなんで当時の生徒会長が名付けたらしい。


そしてその北国祭が後2週間に迫っていた。


するとクラス中から声が聞こえる。


ある男子は「やっぱりメイド喫茶だろ」


ある小太りの男子は「いやいや唐揚げ喫茶だろ!」


ある男子…日崎は「いや、俺はメイド喫茶が良いと思うぜ」


ある男子が食いつくように言う「なんでだ?」


日崎は「考えてもみろ。うちのクラスには美人で可愛い四つ子がいるじゃねぇーか。あいつらのメイド姿見たくねぇか」


「見たい!」「見たくないわけねぇだろ!」


俺はおいおいと苦笑しながら男子達の会話を聞いていた。


すると


「静かに、とりあえず何をやりたいか手を挙げて言ってくれる?」


と副委員長に"された"と言っても良いタ緒が言う。


結局賛成多数でメイド喫茶になった。


「あとクラスTシャツも作るのでデザインを誰かしてもらいたいんですが…やりたい人いますか?」


「はい!」


有香里が手を挙げる


「却下です」


「えぇ」


「だって有香里、絵下手じゃないですか」


ワハハハ


突然の姉妹コントに教室中が笑いに包まれる。


「と、取り敢えず絵が上手い人に出来れば考えてきてもらって、また改めて考えましょうか」


こうして北国祭会議は終わった。



そしてその日の昼休みに事態は起きた。


演劇部の練習に行ったはずの女子生徒が慌てた形相で教室に入ってきた。


ただ事では無さそうな雰囲気に準備を進めていた皆の手も止まる。すると


「みんな、ちょっと良いかな?」


教室の全員が頷くの確認すると女子生徒は続ける。


「演劇部でロミオとジュリエットをやる予定何だけどロミオ役の子とジュリエット役の子が…インフル(エンザ)になっちゃったみたいで、誰か代わりに出てくれる子居ないかな?」


「ロミオとジュリエットなんてメインもメインじゃん」


と後ろの女子が声を上げる。


「うーん」


全員で考えていると


日崎が言う。


「だったら委員長と副委員長が出れば良いんじゃねーの」


「「はっ」」


「「えぇっっ」」


俺と多緒が同時に声を上げる。


すると演劇部の女子がこちらを見ると手を合わせて目をうるうるさせている。


俺は


「はぁ」


とため息を付くと


「やるよ」


「えっ」


驚いた顔でこちらを見ている多緒に俺は耳打ちした。


「流石にあんな顔されたら断れない、だからお前も頼む」


多緒ははぁとため息を付くと


「良いわ。私もやる」


「二人とも…ありがとう」


演劇部の女子が泣きそうな顔でお礼をいうと教室から走っていった。




「と言う訳で俺と多緒がロミオとジュリエットをする事になった」


「へぇー私、絶対に見に行きます!」


俺は苦笑しながら


「いや、無理には来なくて良いからな」


「春馬のロミオなんて考えられないわねぇ」


花梨がニヤニヤとこちらを見ながら言う。


「うっさい!」


俺は花梨にツッコむ。


こうして俺と多緒は演劇部の助っ人に入る事になった。

最後までお読み頂きありがとうございます!

今回は学園祭の準備が始まりました。四つ子のメイド喫茶と演劇、どちらも気になりますね!

そして本作の総合閲覧数が1000pvを突破いたしました!本当にありがとうございます

ではまた明日!お楽しみに

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