弁解と変化
今回は春馬の思いが少し変わります
おいおいどうすりゃ良いんだ、これ
俺は絶望に打ちひしがれていた。
理由は全話を読んだら分かるが立花の新聞部が出した壁新聞に『3組の委員長、上条春馬が四股?』と書かれたのだ。
実際、四つ子の四人の家に居候はしている。ただ付き合っては無い。
「これは勘違いされるだろぉ」
俺は頭を抱えていた。
すると後からの有香里がこちらに来ると言う。
「だったら教室に言って皆に説明したらどうでふか?」
俺は顔を上げると
「それしかないよな」
と賛成するしかなかった。
教室に付いて少しして朝のホームルームが始まった。
担任の山本先生が言う「んーと私が言う事は全部言ったけどあとなんかある人いる?」
俺ははい!と言う。
「えーと、上条君ね。どうぞ」
俺は深呼吸をすると言う
「えーと、今日の壁新聞で四股してるとか書いてありましたが、してません。ただ四つ子の仲川さんの家に居候しているのは事実です」
「えぇ」
「まじで、羨ましいな」
「四つ子の家なんてハーレムじゃねぇか」
様座な声が教室中から聞こえだす。
「以上です」
そんな中俺は言葉を締めて座った。
「なぁなぁ春馬」
(初対面で呼び捨てかよ)
と思いつつも
「なんですか?日崎さん」
「なんでもねぇだろ、四つ子の家に居候してるんだってぇ」
俺は(ウザい)と思いながらも
「そうだけど」
と返す。
日崎は
「あーあ羨ましいぜぇ俺もそんなハーレム空間に居てみたいもんだぜ」
俺は
「そうでもないぜ。四人とも性格違うから毎回困るる困る」
「いやー羨ましい。あとお前あの四人の事は好きなのか?」
「好き」俺は何だか不思議な気持ちになった。今まではあくまでも家庭教師だと言う認識しか無かったからだ。
「うーん俺はあくまでも勉強を教えてくれる友達としか思ってなかったからなぁ」
日崎はニヤッと笑うと言う。
「つまり、"恋愛対象"として見てなかったと」
俺は頷くと
「そう言う事だな」
と返す。
「まぁ、好きになるかならないかはお前次第だが、まぁ後悔しないようにな」
日崎はそう言うと別な男友達の元に向かっていった。
「なぁ、有香里ちょっと良いか?」
私、仲川有香里は急に問いに驚きながらも
「何でふか?」
と聞き返す
春馬は直ぐにし考えたあと言う。
「お前は俺の事、どう思ってる?」
「え」
春馬は私の動揺を察してか
「あ、まぁ、好きか嫌いかでも良いし、嫌なら言わなくても良いが」
「あ、え、えーと」
私は酷く動揺していた
春馬の事をどう思っているか…答えは一つしか無い。好きだ。
でも今言ったら完全に告白と変わらない。
それに……他の三人との関係が悪くなるかもしれない。
私は意を決して口を開いた。
「うーん普通かな」
「そうか。ありがとう」
ふぅ私は思わず嘘を言ってしまった。
でも今はこれで良かったのかもしれない。
その時が来たら私から告白すればいい。
私は自分にそう言い聞かせた。
最後までお読み頂きありがとうございます!
本作まさかの合計800pvを突破いたしました。
毎回書かせていただいていますが日に日に閲覧数が増え少し緊張しながら書かせていただいています。
今週は毎日更新しています!今の体制が合えば来週以降も継続の予定です。
感想や誤字報告などお待ちしています
では次回、また明日です




