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四つ子の家庭教師

おはよう·こんにちは·こんばんわ、糸田です。

今回は異世界は関係ない四つ子姉妹のハーレムラブコメです。

俺、上条春馬は夏休みも最終日の日暮れのクソ熱い時間にある平屋の一軒家の前に立っていた。


表札には仲川と書かれている。


俺はこれからこの家に居候する事になる。


何故そんな事になったのかと言うと半年前に遡る。半年前、母親が亡くなった。足の癌だったらしい。


そして父親は俺を一人では育てきれないと親戚に預けようとした。


ただ既に子供がいたりで直ぐには決まらなかった。そして俺は全く勉強ができずテストの点も赤点ギリギリが赤点だった。


そんな時ある親戚が俺を引き取ると名乗り出てくれた。


それは俺も良く会っていたおじさんだった。


おじさんは元高校教師で今は個人で塾をやっていると聞いたことがあった。


どうやら父には引き取る。勉強を教えようと言ってきたらしい。


と言う訳で俺は今ここに居た。


俺は凄く緊張しながらインターホンを押す。


「はーい!誰ですかー?」


と可愛らしい声がする。


俺はぎょとした。


それも当然でおじさん以外が出るのは想定外だったのだ。


俺はコミュ症を発症しながら「は、はい。今日から居候する上条ですけど…」


「あ、えーとお父さん、居候するって子が来てるけど」


と言うとおじさんに変わったらしく


「春馬が入りなさい」


とおじさんの声がする。


俺は元気良く


「はい!」


と言うと戸を開けた。



少し狭い居間に机を囲んで6人居た。


そのうち1人は俺、そしてもう一人はおじさんだ。


あとの四人はおじさんの実の娘らしい。


さらに今日来てから知ったがどうやら四つ子らしい。いつもはおじさんが家に来てたし本人も言わなかったから知らなかったけど。


そして俺に勉強を教えてくれるのは教師を目指していると言うこの四人らしい。


おじさん曰く、


一番右に座ってツヤヤカな髪を伸ばしてデカいうさ耳リボンをピクピクさせているのが有香里


その隣でツインテールを揺らして胡座をかいて座っているのが花梨


さらにその隣で髪を肩より下までのばして前も目の当たりまであり、ヘッドフォンを首にかけて眼鏡をかけて静かにたたずんでいるのが紗月


その隣で姿勢良く正座しているのが多緒らしい。


そして有香里が数学、花梨地理、歴史の社会系で紗月が国語で最後に多緒が理科らしい。


おじさん曰く各得意科目を鍛えたとのこと。なのでそれ以外の科目は赤点間近らしく、いや全科目鍛えてあげろよ!と言いたくなったがおじさん曰く人は好きな一つのことなら何でも覚えられるらしい。


俺はなるほどと言うしか無かった。


にしても家庭教師がこんな同い年の女子4人って……。


まぁ、おじさんに似てか顔も整っていて可愛いが。


すると花梨が


「何でこんな奴に教えないといけないのよ!」


と明らかに嫌そうに言う


おじさんは花梨の方を見ると


「花梨、まずは教える練習をせんと教師にはなれんぞ。」


と厳しく言う


「それにこれで塾の後継ぎも出来るしな」


「「「ええっ」」」


四人が顔を赤くする


「つまりそれって……」


「私達の誰かが春馬さんと結婚するって事でふよね……」 


四人が驚きの目でこちらを見ている


俺はおじさんが俺を引き取ると言った理由が予想出来た。


恐らくあいつら四人の練習台になって塾の後を継いでもらおうと言う事だろう。


俺は「後継ぎなんて聞いてません!てか勉強出来ない人が塾を継いでどうしろっていうんですか?」


おじさんは考える顔をした後言う


「でも今の状態じゃあ高校を卒業する事すら厳しいぞ。」


俺は


「うぅ。」


と言葉を失う。


確かに勉強を教えてもらわないと卒業すら出来ないかもしれない。


俺は覚悟を決めていった。


後を継ぎますからお願いします!と勢い良く土下座した。


こうして俺は四つ子家庭教師に勉強を教えてもらうことになった。




私、仲川有香里はお父さんに言われて居間に居た。


斜め前には見たことの無い男の子が座っていた


気の強いような子と言うよりは物静かで面倒見のよさそうな子だなと私は思った。


聞いた話だと春馬君と言うらしい


何故だか私は春馬君と初めて会った気がしなかった


「それにこれで塾の後継ぎも出来るしな」


私は突然の事に一瞬意味が分からなかったが


「「「ええっ」」」


私含め四人が一斉に顔を赤くした


「つまりそれって……」


多緒が信じられないと言う顔で言う


「私達の誰かが春馬さんと結婚するって事でふよね……」


私は多緒から続けるように言った

 

私は改めて春馬さんを見る


男感があまり無くむしろ可愛くも思えた


(意外と私、好みかも)


と思えた




俺は一番奥の部屋に案内された。


部屋は窓が一つと机があるだけで押し入れが膨らんでいる以外シンプルな部屋だ。


おじさん曰く元々俺から見ればおばさんでありあいつらの母親の部屋だったとの事。


おじさんが言うにはおばさんも足の癌で亡くなってしまったらしい。


亡くなった後この部屋は片付けてそのままのようだ。


本格的な家庭教師は新学期の始まる明日かららしい。


ほのかに美味しそうな匂いがしてきた。


そろそろ夕飯のようだ。キッチンに行くと花梨とおじさんが居た。


まぁおじさんは野菜を切ったりなどしかしてないようだが。


すると花梨がこちらの存在に気が付いたようで


「あんたの分は無いから!」


と言う。


見かねたおじさんが


「お前の分あるからな。安心してくれ」


と苦笑する。


どうやらおじさんも花梨の性格には手を焼いているらしい。


それから俺は夕飯にカレーを食べて部屋に戻った。


そして俺は布団の場所が分からず困り果てていた。


(トコトコ)


と足音がして俺は戸を開ける。


「うお!?春馬さん」


有香里が自分の部屋に戻る所だったようで驚いた様子でこちらを見ていた。


俺は


「驚かせてすまん。布団の場所が分からなくてな。」


有香里は


「それならそこの押し入れの中ですよ」


とあの開けさせる気のない押し入れを指さす。


俺は


「そうか」


と言うと取っ手に手をかけて押し入れを開けようとする。


すると有香里が


「そのまま開けちゃダメですー!」


と来たが時すでに遅し。


そのまま2人して押し入れの中身の下敷きになった。


そして俺の手には明らかに触れてはいけない丸みがあった。


そして正面には有香里の真っ赤な顔があった。


唇は俺の唇スレスレまで来ていた。


と言う事はつまり有香里はこちらに正面を向けている。


となれば手の丸みはアレしかない。


めちゃくちゃドキドキしながらもとっさに離れる。


すると有香里は自分の胸を見た後、顔を真っ赤にして


「すみませんでした!」


と謝る。


俺は自分が謝ろうと思っていたから驚いた。


俺は


「有香里、どう言う事だ?」


と聞く。


すると有香里は


「ここ片付けたの私なんです…。」


俺は心の中で


(お前かよこんな入れ方したのは!)


とツッコむ。


そして俺は思わず聞く。


「お前もしかして部屋もこんななのか…?」


すると有香里は


「へへへ……見に来ますか?」


と苦笑している。


そして見に行くと当然のように"汚部屋"だった。


俺は有香里に


「今週末掃除な」


と呆れて力なく言う。


すると有香里は


「うげぇ」


と嫌そうな顔をする。


こうして俺の大変な1日が終わった。


~翌日~


俺は転校先の学校に向かっていた。


廊下を歩き言われた教室に向かう。


俺が教室のドアを開けようとした瞬間…別な手が入ってきて俺は顔を上げて振り返る。


すると…見覚えのある"四つ子"が居た。


そして全員え、と驚きの声を上げるしか無かった。

今回も最後までお読み頂きありがとうございます!

読んでいただいた方は分かったと思いますが五等分の花嫁と甘神さんちの縁結び感が強いです。書いてても感じました。ただここからはオリジナリティ満載な感じになりそうです。

今後よろしくお願いします。

今後はこれと一国のお姫様が冒険者になるを交互に書く予定です。では。また次回

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― 新着の感想 ―
五等分の花嫁かよ!っていい意味で突っ込みたくなった スキ♡(´。•ㅅ•。`)
Xから来ました。 すみません、辛口になります。 作りたいストーリー展開は察するのですが、展開や地の文の稚拙さに疑問を抱き、現代日本において跡継ぎが男である必要性について疑問を抱き、唐突な視点転換に違…
文章が凄く読みやすく、キャラもみんな際立っててこれからの展開がすごく楽しみになる終わり方!! 凄く面白かったです!! 最後に出てきた四つ子がこれからどうなるのか気になるばかりですね!! 続きを楽しみに…
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