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【悲報】推しのVTuberが母だった件  作者: 宮田花壇
2章

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占いシスターズ⑤

「うぅ、マジかよ……」

「だ、大丈夫よたっくん! そんなに落ち込まないで! まだ絶対引っかかるって決まったわけじゃないんだから! 占いの良いところは悪い結果が出てもそれを見越して回避もできるところ、そうでしょ!?」

「でも……」

「それにたとえどんな悪い女性が迫ってきてもママだけはいつもそばにいるから! 絶対守ってあげるから!」

「う、うん、ありがとう……」


【コメント】

 :うんうん

 :まーたん優しい

 :いいお母さんや

 :あったけぇ・・・

 :やはり信じられるのは身内だけ


 ……そうだな、こうなったらもう俺には母さんしかいない。

 そんな悪い女性に引っ掛かるくらいなら、金輪際女子と仲良くなるのは諦めて俺は母さんといっしょにこの家で――。


「あ、そうそう。ちなみにお伝えしておきますとその女性の特徴ですが、第一に年上です」

「はぁ……年上?」

「包容力がある人だね。優しく包み込んで癒してくる感じの。でも、それでいてちょっとおっちょこちょいで天然なとこもあるかも」

「天然……?」

「お仕事はお茶屋さんで働いているようですね。しかもどうやら店長さんのようです」

「お茶屋の店長……?」

「でもっておっぱいがすこぶる大きい!」

「おっぱいが大きい!!!?」


【コメント】

 :なんかそう聞くといいところばっかだな

 :たしかに

 :なんなら理想の女性まである

 :むしろもてあそばれたい

 :おっぱいがデカいへの反応だけ別格で草


「う~ん、たしかにこれだけ聞くと悪い人には思えないような……」

「いいえ、そんなことないわたっくん。女子なんて上辺だけならいくらでも取り繕えるんだから」

「そ、そうなの?」

「そうよ。まったく許せない子ね、その子。私のたっくんをそんなちょこざいな小手先の魅力だけでたぶらかすなんて……!」


 な、なるほどそういうものか……。

 しかしここまで母さんが怒るなんて珍しいな。なんかだんだんつられて俺まで腹が立ってきたぞ!

 いったい誰なんだ、俺の純真な男心をもてあそんだその魔性の女は!


「で、最後の要素がなんと言っても特徴的でして」

「そうそう! その女性はなんとね、ベイビくんと同じ屋根の下に住んでるんだよ!」

「ふむふむ、なるほど同じ屋根の下……って、ん?」


【コメント】

 :ん?

 :ん?

 :ん?


「え、それってまさか……」

「私っ!?」


【コメント】

 :まさかのwww

 :マジかよw

 :これぞ灯台下暗し

 :年上……天然……お茶屋……おっぱい……あ、ホンマや

 :草

 :完全に一致してて草

 :まあ実を言うとぶっちゃけ途中からそんな気はしてた


 おいぃいいいい!! 誰かと思ったら母さんかよ!!

 おい誰だ信じられるのはママだけとか言ってたやつ! まさかの身内に最大の敵がいたんだが!?


「こうしちゃおれん! こうなったら今すぐにでもこんな家を飛び出して宇宙の彼方にでも――」

「えー待ってたっくん! 誤解よ! ママがたっくんをたぶらかすなんてそんなことすると思う!?」

「いやケッコーしてるだろ! 言われた瞬間は『いやいやそんなよりにもよって母さんが……』って思ったけど、冷静に振り返ったら割と思い当たる節あったわ!」


 カギ開けとか強制膝枕とかお風呂凸とか!


「――ま、というのはまたしても全部冗談なんですが」

「ってまたかよ! ちょっと二人とも!? いい加減にしてくださいよ!」

「もー、本当よツクヨちゃん。ヒルメちゃんも。今のは私もさすがにビックリしちゃったじゃない」

「申し訳ありませんママーミ先輩。つい……」

「いやーなんかベイビくんを見てると無性にからかいたくなっちゃって」


【コメント】

 :わかる

 :叩けば叩くほど良い音の出る男――花咲ベイビ

 :ツクヨちゃんは分かるけどヒルメちゃんまで目覚めとるやんw

 :まさかあのヒルメちゃんがイジる側に回る日が来るとは・・・

 :これぞ時代の転換期

 :さすがたっくんやでぇ・・


 いや全然嬉しくないんですが?

 つーかマジかよヒルメ先輩。せっかく同じイジられキャラの仲間を見つけたと思ったのに……。


「えっと……それで実際のところはどんな感じだったんですか? 俺の運勢って」

「あ、はい。よかったですよ、それもものすごく。ねえヒル姉?」

「うん! ここ最近で占った中だとぶっちぎりじゃないかな!」

「これほど良い結果だと特にアドバイスなども必要ないくらいです。今のまま順調に行けばベイビさんはこの先とてもビッグになれると思いますよ」

「そうそう! だから自分に期待しつつこれからも頑張ってね!」

「おお……!」


 え~そんなに!? マジか、それはめちゃくちゃめでたい!

 ……しかしひと口にビッグになると言われてもどんなだろう?

 もしかしてだけど夢の登録者100万人とかそういうところまで行ったりしちゃうのかな?

 それとも昨今のVTuber界隈の盛り上がりを考えればその先までなんてことも……。


「ええ、このまますくすく成長すれば将来的には170センチは固いかと」

「それどころかワンチャン夢の180センチすらも!」

「いやビッグってそっち!?」


【コメント】

 :てっきりVTuberとしての成長かと思いきやw

 :まさかの物理で草

 :身長の方かよwww


「というかすくすくもなにも俺もう成長期終わりかけなんですけど!? 育つ余地ほぼないんですけど!?」

「またまた~。ベイビくんったらそんなカワイイ見た目でなに言ってるの?」

「ふふ、きっとツクヨたちがお姉さんだから自分を大きく見せたがってるんですよヒル姉。カワイイです」

「あ~なるほどちょっと強がりたい年頃か~。わかるわかる」

「いや違いますから! え、なんですか二人とも!? もしや俺のことを本当の赤ちゃんだと思ってます!?」


 何度も言うけど俺の中身は17歳高校生です!


「それでなんですけで、結局のところ実際ビッグってどのような感じなんです……?」

「いえ、さすがにそこまで具体的な話までは……あくまで占いなので。ただ少なくともベイビさんがこの先VTuberの世界でとても話題になることだけは間違いないと思います」

「え、そんなに!?」

「はい。だからこれから先も自信をもって活動するのをオススメします」

「そ、そうですか。なんかそう言われるとすごくうれしいってか、心強いですね」


 ここまでなんやかんやガムシャラに突っ走ってきたけど、それってつまり今までの配信活動が間違ってなかったことだもんな。


 ……ふふ、でもビッグかぁ。果たしてどんな感じかはわからないけど、そんな風に言われると俄然未来が楽しみになってくるな。

 よーし、そうと決まれば明日からの配信もがんばるぞ!




 ――と、そんな風に俺が内心で意気込みながらもそろそろ配信を締めようかと思ったところで。


「あ、そうだたっくん。終わる前にちょっとだけ時間いい?」

「ん? どうかした?」

「ううん、大したことじゃないの。ただせっかくの機会だから、ママもたっくんのこと占ってみたいなーって思ったんだけど」

「あーそういうこと? まあそれくらいなら全然いいけど。てゆーかできるの?」

「実はこう見えてママも一時期占いにハマっててね。本とか読んで手相とかタロットとかいろいろやり方を調べてみたり。だからちょっとだけ自信あるんだ」

「ああ、それであんなに詳しかったのね」


 だからさっきはヒルメ先輩やツクヨ先輩も把握してない情報をポンポン補足できてたのか。

 そういや言われてみればうちの母さんって昔から朝とかよく情報番組の占いコーナー回し見してたもんな。


 さて、それはそうと母さんの占いか。

 まあ別に何か減るもんがあるわけじゃないし、特に断る理由もないしなぁ。

 もっとも、これで普段みたくちょっと過激な要求だったら突っぱねてたところだけど……。


「うん、いいんじゃない? むしろこっちはこっちでちょっと興味あるかも」

「ほんと? わーいやったー♪ じゃあ早速だけどはじめましょ。実は前からたっくんにやってみたかった占いが一つあってね」

「へーそうなんだ。どんなヤツ?」

「うんとね、名前は“おっぱいパフパフ占い”って言うんだけど――」

「はーい! それではこれで配信を終了しまーす! みなさんまた次回でお会いしましょう! さようなら~!!」


次回はアラン君とド〇キーコング並走回です! ※9/2(火)予定

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