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親子の雑談配信④

「え~っとそれじゃあ次もRPGつながりということで――『“ゼノブレ〇ド2”のホ〇ラちゃんとヒ〇リちゃんだったらどっち?』」


【コメント】

 :ほう

 :良いとこついてきた!

 :これも甲乙つけがたい

 :まずおねショタって時点でどっちもワイの性癖を貫いてるからな


「そうねぇ……まあここはやっぱホ〇ラかなぁ」


【コメント】

 :お~

 :はいまた俺と同じ

 :気が合いますねぇ

 :さすが多くの男子の性癖を歪めたキャラ


「ふんふん。それはやっぱり母性の強さ的な要素で?」

「いやぁ必ずしもそうってわけじゃないけど……」

「へ~、じゃあどの辺りが勝敗を分けた感じ?」

「そりゃまあ………………………………うん、母性ですね」


【コメント】

 :wwwwwwww

 :wwwww

 :散々悩んだ末にw

 :なんだ今の間はw

 :たぶん素直に頷くと恥ずかしいからとっさに否定してみたけど、いざ別の理由を考えてみても何も浮かばず泣く泣く肯定するしかなかったと見たバブ


「ちょっ、誰ですか!? やめてください勝手に人の心を分析しないでください! 恥ずかしいから!///」

「あらあら、たっくんたら。え、どうする? いったんママの胸に飛び込んで母性補充しておく?」

「いやいいから!/// 変な気の回し方しないで!///」


【コメント】

 :照れるたっくんかわいい

 :おーよちよち

 :母性の補充www

 :はい!したいです!!

 :俺も!!



「はい、次はママの大好きな作品から。『“化〇語”だったらひ〇ぎちゃん派? つ〇さちゃん派?』」

「う~ん……」


【コメント】

 :これは読めた

 :俺もたぶんわかった

 :ハネ……ハネ……


「ハネ〇ワかなぁ」


【コメント】

 :はい

 :だと思ったw

 :さすがたっくんバブ

 :やはりたっくん的にガ〇ラさんに母性は見いだせなかったか・・



「よーし、それじゃあ続いてはいよいよ戦争のお時間です。『もし自分が“Fa〇e”の士〇だったら誰のルートを選びますか?』」


【コメント】

 :うぉおおおお正妻戦争きちゃぁあああああああ!!!!

 :ガチの戦争タイムで草

 :聖杯……もとい正妻をかけた熱いバトルが始まる!


「え、それって“ステイ〇イト”でってこと?」

「そうね、基本的には……あ、でも他のシリーズでどうしてもってキャラがいたらそっちでもいいけど。例えば頼光ちゃんとか頼光ちゃんとか頼光ちゃんとか」

「いやなんだそのゴリ押し! 明らかに誘導尋問しようとしてんじゃねーか! どんだけ俺を母性に飢えたキャラにする気だよ!」


【コメント】

 :草

 :www

 :母性のゴリ押しw

 :頼光ママ~


「まあそれは冗談としてそうね。じゃあ今回は素直に“ステイ〇イト”における3つのルート縛りにしましょうか」


【コメント】

 :俺ならリンやね

 :わかる

 :リ〇>>>>>>セ〇バー≧サ〇ラ

 :↑正解

 :↑心の友よ

 :いやたっくんの性格的にはサ〇ラっぽそうじゃね?

 :母性レベル的にか……ありそう

 :もはや俺らの中でたっくんがガチで母性に飢えた獣みたいな扱いになってるの笑う


「う~ん…………セ〇バーでお願いします」


【コメント】

 :お?

 :マジか

 :まさかの腹ペコ王……だと!?

 :もしやいっぱい食べる君が好き的な……?


「いや、これについてはもう完全にメインルートだからってのが大きいですかね。ここが全ての始まり……と言いますか」

「あーたっくんってそういうタイプなんだ」

「うん、昔からマルチエンディング系は基本そうなんだよね」


【コメント】

 :なるほど

 :ひな鳥が最初に目に入ったものを親と認識するようなもんバブか

 :↑たしか刷り込み現象・・だっけか?

 :まーわからんでもないな

 :てかさっきからちょいちょいコメントに赤ちゃん混じってるの草



「はい、それじゃあ以上で調査は終了でーす」

「あ、もしかして今のがラストの質問?」

「うん、そうだよ。ありがとねたっくん、いろいろたくさん答えてくれて。あれ? それとももっとやりたかった?」

「いやいいです! 大丈夫です!」

「え~そう? ママはまだまだいくらでもいけるけど」

「いやホントにいいから! もうお腹いっぱいだから! ……え~っと、それじゃあどうする? そろそろ配信も締める?」

「そうねぇ、なんだかんだ盛り上がってたらすっかりイイ時間だものね。今日はこれで終わりにしましょっか」

「……ほっ」


 ふぅ……やれやれ助かった。

 最初は雑談だからって割と気軽に構えてたのに、まさかいつの間にかちょいちょい俺が変なダメージを負う展開になるとは思わなんだ……。

 でもま、これで終わりなら傷口としてはまだ浅い方だし、終わってくれるならぶっちゃけありがたい――。


 ……と、俺的には安堵していたのだが。


「あれ……?」

「?」

「え、待って待って……えっ、ウソ? え~どうしようたっくん! ママ、ここに来てすごいことに気づいちゃったかも!」

「え、気づいた……って何に?」

「たっくんの好きな女の子の傾向!!」

「はぁ? ……ああ、なにかと思えば」


 ビックリしたぁ……いきなりテンション爆上げで騒ぎだしたから何事かと焦ったがそんなことかよ。

 まあたしかにこの話の出発点ってそもそもそこだった気がするけど。


「え、けどそんなんあった? 正直我ながらそこまでカチッとした傾向のある回答でもなかったような……」

「ううん、それが今なんとなく会話の内容を振り返ってたら見つけたの! え、みんなはどう? 気づいた?」


【コメント】

 :母性

 :母性キャラじゃないの?

 :母性っしょ

 :母性やろなぁ


「うんうん、たしかにそうね。でも、それもあるけど実は私が見つけたのは違うの」


【コメント】

 :え、違うの?

 :もう一つある……ってこと?

 :えーなんだろ?

 :髪の色が明るい

 :主人公に寄り添ってくれる

 :実は身長が全員いっしょとか(適当)

 :はい先生!みんなオッ〇イが大きいだと思います!!!

 :↑いやいやそれなら東〇のほうがデカくね?

 :↑その理論だとさつ〇が最強なんだよなぁ

 :う~ん・・・

 :ダメだ普通にわからん


「あ~、やっぱりみんなわかんないかぁ。まあそうだよねぇ。たっくんはどう? 自覚ある?」

「いや俺もさっぱり……」


 おかしいな……一応自分のことなんだけど。

 というより、むしろよく母さんはこんな短時間で見つけたもんだ。この辺はさすが曲がりなりにも十数年も同じ家に住んできた家族だけあるってことなんだろうか。


「そうねぇ、それじゃあ発表しちゃおっかな」

「……う、うん」

「たっくんの好きな女の子の傾向……それはズバリ、全員作中で最初に主人公と距離が縮まった子――です!」

「! 最初に距離が縮まった子……?」

「そう! なんだかんだ付き合ったのはつ〇さちゃんだし、五〇分でも一番にアプローチしてきたのはミ〇ちゃんでしょ?」


【コメント】

 :あーまあ

 :なるほど?

 :西〇、三〇、ビア〇カ、羽〇、セ〇バー、ホ〇ラ……一応みんなそうか

 :言われてみれば・・

 :これは盲点だった


 まるでどこぞの名探偵のように言い切った母さんに対し、なんとなく納得しかけるコメント欄。

 だが、そこですぐに待ったをかけたのは俺だった。


「え、いやいやごめん……それだとちょっと違うケースもあるくない? Fa〇eとかルート分岐だから最初もクソもないような……」


【コメント】

 :たしかに

 :そういえば

 :遠〇とかサ〇ラとか中学校の時点でいっしょだしな

 :ハネ〇ワもちがくね?その理論だとキスショ〇ト(忍)では?

 :↑シ〇ブはそういう対象じゃないだろ

 :↑それを言ったら正確にはバサ姉も最終的には家族愛みたいなもんじゃ・・

 :小さい頃から出会ってた四〇さん「……」

 :真〇が最初にトキめいたのは東〇のいちごパンツなんだよなぁ


「はい、ストーップ。みんな言いたいことはあるだろうけど、今回はあくまで過去の時系列は置いといて読者目線の話だから。……というよりも、今重要なのはそこじゃないの」

「? と言うと?」

「要するにね、基本的にたっくんは主人公の男の子が初めてお近づきになった子に感情移入してそのまま初志貫徹するタイプってこと。で、これを現実世界に当てはめてみるとどう? たっくんが物心ついたころに一番近くにいた女性はだぁれ?」

「え、誰ってそりゃあ、そんなん改まって聞くまでもなく……」


 ――ハッ!? ま、まさか……!


「そう、ママです! つまりたっくんにとってママは運命の人! 後にも先にもママが一番! ママ大好き! ママ世界一! キャーーー!!!」

「いや結局そこに行き着くんかい!!!!」


【コメント】

 :草

 :草

 :そうきたかw

 :なにを閃いたかと思えば予想外の着地点で草

 :あんな世紀の大発見しましたみたいな空気出しといてwww


「もーたっくんったら。粛々と質問に答えてるフリして、実はウラではそんな風にママのこと好き好きアピールしてたなんて……ごめんね、すぐに気づいてあげられなくて」

「好き好きアピール!? なにそれ一切した覚えないんですけど!?」

「うんうん、そうだよね。直接言うのが恥ずかしかったから遠回しに濁してたんだもんね。でももう誤魔化さなくても大丈夫だよ、ママは全部理解したから」

「いやちがうってば! やめて都合よく解釈しようとしないで! 勘違いだから!」

「ふふ、そうね。たしかに他の子に勘違いされちゃったらイヤよね。というわけで世界中の女の子の皆さん、たっくんの一番は未来永劫ママで確定したのでこの先なにがあってもそこだけは絶対誤解しないでください」

「だからちげぇえええええ!! なんでそうなるんだよ!! てか俺の声ちゃんと届いてる!? もしやなにも聞こえてない!!?」


【コメント】

 :wwww

 :wwwwwwwww

 :wwwww

 :まーたんww

 :聞く耳ゼロw

 :勢いで草

 :あかんもう完全にスイッチ入っとるw

 :やっぱ全然止まんねぇこの母親ww


「はい、それでは今日の雑談の結論ですが、『たっくんはママ以外の女性なんて眼中に入らない生粋のママ大好きっこ!』――ということで以上、Vランド所属花咲ママミからの調査報告でした。みんな付き合ってくれてありがとう、またね~おつママ~」

「うぉおおい変なまとめ方すんな! つーかなんだその結論、脚色しすぎだろ!!!」


 ……が、そんな俺のツッコみも虚しく「草」「楽しかったよ」「結局あの質問のくだりはなんだったんだw」「おつママ(もしくは「おつバブ」)」などのコメントが続々と流れるままにエンディングへ。

 こうして俺の第2回目となる配信は終了したのだった。



すいません、結局毎度のオチでした。

まあなんだかんだ男性は母親似の女性を選ぶという説もあるのでこれはこれで。。(暴論)


※補足

ちなみにたっくんがまーたんに引き取られたのは3歳にも満たない頃という設定なので、物心ついたときに目の前にいたのがまーたんと言うのは一応事実っちゃ事実の想定です。


次回は恐らく5/23(金)更新。新キャラ登場回の予定です。

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