表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

大丈夫でしょう……だって僕、肥満だから


 やると決めたからには行動が早いのが私です。

 手早く水分を摂取するとジョギングウェアに着替えます。

 このウェアも長い付き合いで愛着ある一品です。

 しかし残念な事に最近、随分と傷みが激しくなってきました。


(もってくれよ、オラのウェア……目標10年だ!)


 などと某戦闘民族の様に叫んだかは不明ですがさっさと走りに行く事にします。

 私の近所には大きめの公園がありそこを一周するのが定番のジョギングコース。

 幸いな事に今日の天候は穏やかで絶好のジョギング日和といえるでしょう。

 昨日まで吹雪いていたのが噓のよう。

 軽い準備体操の後、助走をつけて走り始めます。

 しかしすぐに気付きました……

 いえ、気付かされました。

 見ないふりをして目を背けていた現実に。


(重い! 前回よりもずっと――)


 そう、鈍りに鈍った身体。

 特級呪物のように忌まわしく纏わりついた脂肪が行く手を阻みます。

 けどここで諦めたら試合終了です。

 

(まだだ、まだ終わらんよ!)


 喘ぐような呼吸に辟易しながらも自分との戦いに臨むのでした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ