表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

48/49

幕間~迢ャ遶?する■■あるいは■■■■ そのⅠ~

題名バグではありません。

 世界のどこか。常世かはたまた現世か、どこにでも存在していて、誰にも観測されることのない地に、二つの影だけがポツンとただそこにオブジェクトの様に存在していた。無の領域は静寂に包まれており、時間の流れを一切感じさせない。というより、時間という概念が存在しているのかもあやふやであった。


「…」


 グォン


 突如空間、いや、三次元の生物が観測する過程でそう知覚しているに過ぎない場所の一部が捻じ曲がった。それによって出来た穴の先には、複数人が頭を下げていた。白い修道服に似た服装で統一されており、三角に尖ったフードを深く被っているせいで、その表情は確認できない。しかし、影はそれらの人間を一切気にする様子もない。というより、彼らの事を見てすらいなかった。


「…」


「…進捗は?」


「黙示録に従い着々と進めておりまして、残すところあと2割程でございます」


 影の1つから発せられた声は、少ししゃがれていたものの、深く響いて(こうべ)を垂れる者たちの耳から脳幹まで震わせた。それに深い感動と畏敬の念を抱かされ、一層頭を下げて床にこすりつけながら修道服の1人が答えた。


「…」


「もう下がっていい」


「■■■様の御心のままに」


 グォン


 再び空間が捻じれると、生じていた穴は渦の様に縮んで元の何もなかった状態に戻った。


「…」


「…」


 静謐さが支配するこの場所で、二つの影はやがて訪れるその時を今も待ち続けている。

次回再起!怪盗美少女~分岐点!怪盗美少女!のIFストーリーです。

バッドエンドなので、苦手な方はお気を付けください。


ブクマと高評価よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ