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真っ白というか、血の気が無い。

そして、綺麗なブルーだった瞳は真っ赤になって白目が黄色く濁っており、焦点が合っていなかった。


何より肌がガサガサで、そして何かが腐った臭いもしていて……










そう。アイツはまるで、ゾンビみたいに─────










「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」


あまりの恐怖で、声も出なかった。

アイツはこの世のものとは思えないような叫び声を上げ、俺に襲いかかって来た。


「……っ!」


抵抗も出来ぬまま、俺は押し倒されてしまう。

押し倒されてから何とか抵抗しようとするも、凄い力で押さえつけられて、逃げられない。




「アリス!アリスなんやろ!?」


変わりきってしまった幼馴染の姿だったが、その綺麗な金髪だけはそのままだった。

だから目の前のゾンビがアリスだと信じて、俺は何とか声を振り絞り呼び掛ける。


「ア゛ア゛!!ヴア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」


しかし俺の呼び掛けは通じず、ゾンビは俺に噛み付いてこようとする。






……昔アリスと一緒にやったゲームで、ゾンビに噛まれた奴は感染してゾンビになってしまうゲームを思い出した。


アリスは、死んでしまったのだろうか。

ゾンビになってしまったのだろうか。


そして、このまま俺はゾンビにされてしまうのだろうか。








「アリス!俺や!目ェ覚ませ……!」


それだけはゴメンだ。俺はまだ生きていたい。


それにアリスにそんなことをさせたくない。

だって、コイツはヒーローなのだから。




「なあ、アリス!何でやねん!!お前、ヒーローやろ!お前が人を傷つけるようなこと、する訳ないやろ……!?」




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