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アリスが居なくなってから一ヶ月も経つと、周りも最早諦めムードが漂っていた。


もう生きていないんじゃないかという噂も流れて来た。





「……死ぬ訳無い。アイツが死ぬ訳無いやろ……」


それでも、俺はアリスの捜索を諦めなかった。

毎日毎日学校帰りから深夜まで、アイツを捜し続けた。


殺したって死ななそうな奴だ。きっと何処かで隠れているだけだ。

それよりも、アイツなんかのことでここまで振り回されている自分に腹が立つ。


ふざけるな。出てきたら絶対ぶん殴ってやる。










……時は6月半ばの深夜。


今日もアリスは見つからず、いつも通り家に帰ろうとしたその時だった。




「……!?アリス!!」


見覚えのある後ろ姿が突如目の前に現れ、俺は深夜なのにも関わらず叫んでしまう。

だって、あの目立つ金髪を俺が見間違える訳が無い。


「………………」


しかし、アリス(?)は無視して歩き続けた。

よく見ると足元がふらついている。疲れきっていて、聞こえなかったのかもしれない。




だから俺は、走り寄ってアイツの肩を掴んだ。


「アリス!お前今まで何処行って─────」















流石に肩を掴まれて、アイツも反応を示してくれた。





そしてこちらにくるりと振り返ったアイツの顔は……真っ白だった。




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