3.どうしようもない
「何をするでなく」
冷めた紅茶で
現実に戻る
あぁ
私
ここにいたんだ
新しく買ってきた本たちも
疾うに読み終わってしまって
すっかり
何をして良いかわからなくなる
あなたがいてくれたら
何もしなくても
何かしていられるのに
あなたがいてくれたら
冷めた紅茶なんか
飲まないのに
「ナントカも方便」
優しくしないで
もう
甘やかさないで
私
ずっとずっと
一人でいたいの
傷ついたり
傷つけたり
そんなことはもう嫌なの
安心してしまいたくないの
嘘でも
そう言わないと
自分を保っていけない私は
どうかしている
破滅的に
「嘘」
私はあなたに嘘をついた
でも
それがなんだっていうの?
あなたも私に
嘘をついたでしょうに
本当のことなんて
知りたくない
知ってしまったら
きちんとしなくてはいけない
だって
もう子供じゃないから
分別がある大人だから
思慮深くならなくてはいけなくなってしまうから
「案山子」もうやめてやる
誰かに
優しくすることも
誰かと
笑うことも
誰かを
愛することも
何もかもやめてやろう
いっそ
私を一人にして
空っぽのすかすかの
案山子のようにして
指をさして笑えばいい
気に入らないなら
棒をおってしまえばいい
お生憎様
私は
ちっとも
痛くない
私は
ちっとも
悲しくない
バカみたい
バカみたい