2.今日も雨でした
「許」
許されているのだ
と思う
私はここにいることを
また帰ってくることを
それが
どんなに贅沢で特別なことかを
もう少し
はやく気がつけば
スカートの裾を握り締めることも
孤独なふりして泣くことも
なかったのだと思う
たとえ
それが錯覚であったとしても
「清潔な香り」
びっくりした
あなた
腕まで良い匂いがするんだもん
だから
そのまま
私が寝てしまったとしても
あなたは怒るけど
それは仕方がないことでしょう?
びっくりするほど
清潔な香り
私の大好きな香り
「情報遅れ」
私の知らない映画
私の知らない音楽
私の知らない知識
そんなの
どうだっていい
だって
あなたが知っているから
知りたくなったら
あなたに聞けばいいから
つまり
あなたが近くにいれば
大丈夫っていうこと
「地図はない」
あなたの場所に
私も連れて行ってほしかった
もう
ここに戻って来れないとしても
他の人々に二度と会えないとしても
私も連れて行ってほしかった
それは
不幸でないし
悲しいことではないから
ねぇ
神様
声も届かないなら
私はどうすればいいですか?
祈りも届かないなら
私はどうすればいいですか?
心以外なら
全部
全部
捧げます
捧げます
あぁ
それでもダメですか?
どうか
どうか
連れて行って
誰にも邪魔されない
あなたの場所に