13.茶色い猫
「しょうがない」
悲しい
でも
それも
「しょうがない」で
きっと片づいてしまう
だから
余計に悲しくて
こんなにも
胸が苦しい
「717」
不安の渦に巻き込まれながらも
あなたを探してた
ずっと
ずっと
愛するという素晴らしいことを教えてくれた人
そばにいて
運命に逆らおうと
あなた以外誰もいなくなっても
私怖くないから
遠く遠くまで来てしまった
私一人で また
あなたを置いてきてしまったのか
私が置いていかれたのか
今となってはそれもわからない
心のそこから
あなたの幸せを願った
たぶんあなたは
優しすぎるから
弱さも未熟さも
臆病も卑怯も泣き虫も
持っていることは
恥ずかしくなんてないから
自分を傷つける必要は
これっぽっちもないよと
私はあなたに伝えられただろうか
あなたには私の言葉が
少しでも届いていただろうか
遠く遠くの星を見上げた時
あなたからもらった愛に涙を流す
会いたいなんてもう言えないから
あの星たちのように
孤独に輝いて生きるしかないから
それでも
輝きを失った時
木っ端みじんに砕け散った時は
あなたのかけらに出会って
あなたにそっと寄り添いたい
生きて
生きて
世界は怖いもので溢れているけど
人はみな孤独だけど
あなたは
幸せになって
生きて
生きて
いつかまた出会えるように