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嗤う女騎士  作者: カスミカ
才媛ふたり
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銃後(3)

 オビラロフカにて、六月二十日


 いとしい兄さんへ。


 筆まめな兄さんと違って、私たち姉妹は手紙一つ出すのに一晩も二晩もかかってしまいます。


 今日はあるきっかけがあったので、それを少しだけお知らせするとともに、近況のご報告とさせていただきたく存じます。もっとも、そう大それたことではありません。工廠でのお賃金が、少しだけ値上がりしたのです。男手が足りない、男手が足りないと、常々班長や工場長はぼやいているようでしたが、ようやく人手の集め方というのを学ばれたようです。


 兄さんからの仕送りを含めると、女ばかりの家庭ながら、かなり恵まれた生活を営めるのではないかと思います。タマラなどは、お医者様にかかることを後ろめたく思っていたらしく、これであの子の無用の心配も解決するというものでしょう。


 夏至祭は母さんやタマラたちと一緒に参加しました。規模は小さくなりましたが、つつがなく催されたことを嬉しく思います。ここに兄さんの姿があれば、なお良かったのですけれど。


 その日を遥かオビラロフカの街で待ちながら、あらためて無事をお祈りいたします。


 あなたの妹、アリサ・ソロヴィヨフより。


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