キミノトナリハボクノモノ【一人で詩の連作企画⑦】
誰にも理解りはしないんだ
あの日の甘い痛みなど
誰にも譲ってなるものか
きみのとなりはぼくのもの
↓ だれ
間違いだなんて誰が決めるの
なんでそんなに悲しそうなの
他の誰にも見えない線が
僕らを確かにつないでるのに
↓ みえない
君と僕とを繋ぐリング
同じ場所で光り続ける
見えない絆で繋ぐライン
違う場所でも確かに感じる
↓ つなぐ
現在だけが無数に繋がって明日になる
それならば
あれだけの幸福が繋がって
現在もシアワセな筈ではなかったのか
↓ しあわせ
あなたを一途に想う時間は終わった
多くの思い出と忘れられない痛みと
沢山の愛と若干のせつなさを抱き
今日、私は幸せになる
↓ いちず
今すぐ駆け出して
そう、僕は君を追いかけてゆく
然ながらそれは弾丸のように
ただ一途に、ただ闇雲に
↓ だんがん
それは撃ち出された弾丸との対峙にも似た
恐怖を通り越した自棄気味な心境
このままあなたを手放すくらいなら
いっそ散ることに意味を見出せる
↓ いみ
戦い続けることに意味は在るの?
勝ち続けた先に何が在るの?
その真偽は定かではないが
今はただ、前進を答えとして
↓ ぜんしん
退くことなど赦されない
私に残されたのは常に前進する術
その背後に眠る誰かを
守り続ける唯一の法
↓ ねむる
きみを抱きしめる代わりに
毎晩枕を抱きしめて眠る
そして
きみを抱く夢を視るんだ
最後までお読み頂きありがとうございました。
vol.07のこちらは、タイトル先行で作った作品です。相手を愛するあまりに独占欲の塊になってしまう若くて無鉄砲でアオくてそれでいて懸命な気持ちを込めてみました。
ひとつでもあなたの心に響く作品があれば光栄です。