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(仮)の世界。  作者: のりぼう。
2/2

②初戦闘(仮)

なんだか無常にも始まった初戦闘。

一応この場所でいくらダメージを受けてもゲームオーバーになる事はないらしいが

だからと言って攻撃を喰らってやる必要は無い。


「まずは敵の頭数を減らすのが最優先だな」


ゴブリン達との距離は25m程で、3体とも武器は棍棒だ。

なら奴らが近づいてくる前にせめて1体は倒したい!

そう思い銃を構えると、奴らも動きだす。

3体ともそのまま特攻の様で、棍棒を高く持ち上げ威嚇しながらホギャホギャ騒いでいる。


「やかましいんだ…よ!」


パンッパンッパンッと、中央のゴブリンめがけて3発撃ち込む。

2発肩と胸に当たるが最後のは外れた。

しかし、その2発で攻撃が命中したゴブリンは倒れる。ダメージは“3”と“8”

倒れはしたが殺せてはいないのだろう。


その間にも他2体は撃たれ、倒れた仲間を見て動揺したようだが

次に怒ったようにまた俺へ特攻をし始める。


俺は近づかせまいと、近くの路地へと逃げ込む。


「USPの装弾数は15発だからあと12発…

1体に5発で倒せればリロード無しで勝てる、か」


無茶な計算だなと笑ってしまう。なんならさっき1発外してる。

自分の視界右下に残弾数のカウントがあるようで弾数計算はしなくてもいいが

ダメージ計算の方が厄介だなと考える。


何気なくスルーしてたが視界左下にはHPと表記されている緑色に伸びたゲージがある。

そのゲージの隣には“53”と数字が並んでいてこれが自分の命の数だと理解した。


(そういやさっきのゴブリン達も俺が中央のゴブリンを撃った時、

ダメージ判定が出てから奴らの頭の上にゲージみたいのが出てきたな)


どういう原理かは分からんが先にこのHPを削ればいい。

まずはどうやって敵を切り崩すかだ。



俺を追って2体のゴブリンは走り回ってる。

ドタドタと足音鳴らしてくれてるお陰で、奴らの何となくの場所は分かる。

しかもまとまって俺を探しているようなので、裏を取ってしまえば簡単に見つかりはしないだろう。


「長年FPSで足音聞いて戦ってきたんだ、経験が生きたかな」


今までの寂しい青春が報われた一瞬である。


その隙にさっき攻撃を与えたゴブリンの所にまで戻ってみると、いた。

まだ撃たれた場所でうずくまっていたようだ。

俺はもう逃げる事も出来ないであろうそのゴブリンの頭を打ち抜いた。


パンッ、と乾いた銃声

入るダメージは“30”で、ゴブリンは息絶えた。


「なるほど、当たった場所によってダメージが違うのか」


頭は急所として他の所よりいいダメージが入るらしい。

それから今の銃声を聞いて2体のゴブリンが戻ってくる。

俺は倒したゴブリンの棍棒を拾い、またも近くの路地へ逃げ込む。


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