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ここは何処

肌に刺さるような冷たい風が頬を撫でる。

下がひんやりしている感触がする。


冷たくて…それが嫌で身体を動かそうと目を開いてみると、辺りは真っ暗だった。

自分がまだ寝ぼけているのか、ただ周りが暗いだけなのかよく分からない。


ここは何処なんだ。


また、冷たい風が通りぬける。


「へっくしょいっ!」


うう。。寒い…。とりあえず、このまま冷たい地面と仲良くおねんねしている場合ではないと思い、腕に力を入れ起き上がる。


…。ん?あれ?


おねんね…、てことは、僕は寝ていた?


おかしいな。僕はこんな場所で寝た記憶はない。しかも、橋の上に居るではないか。橋の上ってことは、池か川があるって言うことで、寒いに決まってるではないか!

ええ?どうゆう状況?


ちょっと説明してほしいな!!




「君、大丈夫かい。そんな場所で座っているとは…。気分でも悪いのかい?」



声のした方に振り向いてみる。

その人は、茶色のロングヘアーで左で髪を緩く結っている、綺麗な男の人だった。


おぉ。世の中にはこんな綺麗な男の人がいるもんなんだなぁ。とても、親切だ。



男の人に見とれて、惚けていると。



「大丈夫なら、こんなにも暗いから早く家に帰りなさい」



はっ!返事を返してなかった!



「あっ!はいっ!いええ、だ、だ大丈夫です!」



「どっちなのか、その返事ではわからんよ」


と可笑しそうに笑った…。


「とりあえず、立ちなさい。」


その人は手を差し伸べてくれた。

僕はその手を取り、立ち上がる。手が暖かい。


「あ、ありがとうございます」


いえいえ、とその人は答える。寒いから立ち話のなんだし、歩こうかと言われその人の跡を継いて行った。


「君は何をしていたのだい?」


「えっと、気がついたらここに寝ていたみたいで、ここが何処か教えて貰えませんか?」


そう言いながら男の人を覗いてみると、何を言ってるんだ、この子は。みたいな顔をしていた。

僕もそんなこと聞かれたら、同じような顔をなる自信がある。だから、き、傷ついたりしないもんね!!


それから、ふと考えるように顎の近くに手を持っていった。




「ここは東京にある藤池という場所ですよ。位置的には日比谷の下あたりになりますよ。日比谷は分かりますか?鹿鳴館がある所になりますが」


男の人はとてもわかりやすく、教えてくれた。

藤池…。僕のおじいちゃんの家の最寄り駅の名前と同じだ。やっぱり、なんで寝てたかわからないけど、よし急いで帰ろう。母さん達が待ってる。


ん?まって。


「鹿鳴館…?今、鹿鳴館って言いました?」



「ええ。言いましたよ」


え、現代には鹿鳴館はないはずだけど。

よく見ればこの人、着物を着ているし…。


いやいや、今でも着物を着る人ぐらいいるじゃないか。


そうだ、なんかのテーマパークが日比谷にあって、テーマパークの中に鹿鳴館があるんじゃないか?

きっとそうだ、



もう1つの考えられるのは…タイムスリップ…??

まさかな、ありえない。







地名の事なのですが、実在する地名と架空の地名を合わせています。フィクションです。


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