代償と始まり
なろう小説が大好きで読んでいたら、自分の世界を作りたくなり、書いてみました。
素人が書いたので、レベルは低いですが、なろう小説は誰でも投稿できる、いいサイトなのでチャレンジしてみました。
不定期投稿ですが、完結までがんばります。
はじめは少しダラダラしていますが、是非後まで読んで下さい。
子どもを助けまくるのは後半の予定なのでお願いします。
「…これだ!!」
俺の名前は、松本修史。
長野に住んでいて、最近になって愛知の大学に通っている。
特に変わることのない大学生活をすごしていた。
そんなある日俺は、YouTubeの海外を旅する動画を見て、自分も無性に海外に行きたいと思ってしまった。
思い立ったらすぐに行動する俺は、今が夏休みであることもあり、自分の貯金で行ける国を調べ始めた。
幸いにも貯金は結構な額がある。
調べてみると、物価の安い3,4か国くらいなら回れることが分かった。
すぐに俺はこの国々に行くことを決めた。
十日程たって、日本に帰って来た。
その地の人々の暮らし、お金の価値、考え方など様々なことを学ぶことが出来た。
実際にゴミを拾ってお金を稼いだり、俺にチップをねだる子ども達などをみて、偽善かもしれないが、俺はなんとか貧しい人たちのためになりたいと思うようになった。
俺は大学生のうちに、出来る限り海外のボランティアなどに参加した。
いい経験にはなったが、一時的に生活を助けることが出来ただけだった。
「日本のように、ご飯を食べれる、教育を受けることが出来る環境に変えてやる!俺の一生をかけて!」
根本的に生活を変えてあげたいと、本気になった俺は、大学卒業後、日本を離れることにした。
揺れる飛行機の中、俺は向こうの国でやることを考えていた。
「日本では当たり前のことが、当たり前でない国もある。まずは、そこの差をしっかり認識しとかないとだな。あと、大人は頭が固まっていて、融通が効きずらいかもしれない。まずは子どもの生活を変えることから始めるか。」
期待と不安で胸がいっぱいな修史は、無事に空港に……着かなかった。
いきなり激しく揺れる機体、その直後の急激な浮遊感。
「あ、終わった。」
乗客の叫び声が広がる中、修史は呟いた。
窓から、海面がどんどん近づいてくるのが見え、俺は助かることを考えるのを諦めた。
「せめて、貧しい子ども達の生活だけでも変えてあげたかったな。」
こうして松本修史は、その短い人生の幕を閉じた。
目が覚めた?のかは分からないが、意識が戻ると、真っ白な空間にいた。
ここは何処だろうと思ったとき、その白い空間に響き渡るように、透き通った美しい、女性の声が聞こえてきた。
「ここは輪廻転生の部屋ですよ。」
いきなりのことで俺は驚いたが、不思議と冷静に声の主と話すことができた。
とりあえず、俺はその声の主に色々と質問をして状況を整理してみた。
まず、俺は死んだらしい。
死因は飛行機事故。
まあ、死んだと言われてもそんなに実感はないけどね。
次に、声の主は地球の女神だそうだ。
沢山いる神様の一人らしい。
次に家族のことだが、俺が死んだことをとても悲しんでいるらしい。
友達もほとんどの人がすごくショックを受けたそうだ。
何人か喜んだ人もいるらしいが…。
聞かなきゃよかった。
そして、重要な話が一つ、三度目の人生が残っているから転生ができるらしい。
なぜ三度目かと言うと、人は三回人生を送ることができ、貧乏な暮らし、普通の暮らし、贅沢な暮らしを一回ずつ体験出来るようになっているらしい。
俺は前世で貧乏な暮らしを自分で選択し、路上でのたれ死んだそうだ。
そう言われてみれば、なんとなくそんな経験をした気もする。
まあ、それはいいとして、次の人生をどうするか決めないといけないらしい。
裕福な人生もいいが、俺の性格からして、私利私欲のために遊びまくって死んでいく未来しか見えない。
まだ、俺は貧しい子ども達の人生を変えることが出来ていない。なのに、次の人生で遊び呆ける訳にはいかない。
それならもう一度、普通の人生を選ぼうと思ったが、同じ人生はだめらしい。
どうしようか悩んでいたとき、女神から地球とは異なる世界、異世界への転生はどうかと提案された。
異世界というと某スライム様やプログラマーなど、色々な世界を想像してしまった。
まあ、異世界は沢山あるから、あながち間違えではないらしい。
俺の行ける世界はたくさんあるからランダムで選ばれるらしい。
誰かをかばって死んだ場合や、日頃の行いに応じて、転生の時にすごく強い能力を神様は与えてくれるそうだ。
なるほど、どうせなら俺も誰かを助けて死にたかった。
それか、もっと普段から良い行いをしておけば良かった。
今さら後悔しているが仕方ない。
残念。
だが、うれしいことに、よっぽど悪いことをしていなければ、ある程度は特殊な技能はもらえるそうだ。
転生してもすぐ死んでしまうかららしい。
あと、記憶も引き継げるみたいだ。
さて、色々と話を聞いて、俺は転生することを選択した。
転生するに当たって俺に与えられた技能は、『異世界言語』、『鑑定』、『回復を極めし者』だそうだ。
普段、人の嫌がることを率先してきたこと、貧しい子どもを助けようと行動してきたことが項をそうし、『回復を極めし者』という特別な技能を手に入れることができた。
異世界言語と鑑定は転生者特典みたいだ。
技能を与えられ、俺は女神にお礼を言った。
その直後、女神が俺を異世界に送ろうとして周りが白く輝き始めた。
その瞬間、俺は戦うための技能が無いことに気付き、女神に急いで頼み込んだ。
「女神様、図々しくはありますが、僕に戦うための技能を下さい!戦える力が無ければ何も出来ない、多くの人の助けになるには、力が必要なんです!お願いします!」
白く輝いた光が消え、元の空間に戻った。
俺は長い時間、必死にお願いをした。
何度も何度も。ここで引き下がったら報われないと思って。
しかし、無情にも女神は言った。
「残念ながらそれはできないわ。」
どうしてか理由を問うと、生前の良い行いはたくさんあったが、それを全部含めても『回復を極めし者』の技能だけしか与えられないそうだ。
要するに、生前の良い行いに対してこれ以上の技能は貰えないらしい。
どうにかして戦う技能が欲しい俺は、変わりになるものはないかと女神に聞いてみた。
信仰心を持つとか、女神様の宗教を広めるなど提案したが、必要ないと却下されてしまった。
案が無くなり、「体で払います」と言ってみたところ、技能の対価として体の部分を代償に払うことは可能らしい。
言って見るものだ。
体で必要ないところなど無いが、女神と話し合った。
予想していた通り、払う代償が大きいほど、強い技能が貰えるらしい。
何時間も話し会った。
結果、左腕、右目を体の部分として失うことになった。
代償は大きいが技能と異世界に賭けてみた。
それともう一つ、人間の女性と性交出来ない体になることになった。
性欲事態は消えないが、人間の女性とは性交できないという代償だ。
人間にとって大切なことなので、ちゃんと技能の変わりにはなるそうだ。
まあ、人間の女性と性交したこと無いから大丈夫だろう。
大学入って普通に過ごせば童貞捨てられるとか言ってた教師を一瞬思い出し、イラッとしたが。
女神との話し合いが終わり、三つの代償を払うことで、一つの戦うための技能を与えて貰うことになった。
おまけに何か下さいと言ってみたら、技能ではないが少しだけサービスしてくれるらしい。
そしてついに、俺は異世界に転生する時がやって来た。
技能など、不安があるが、なんとか死なずに頑張りたい。
「どんな世界かはわからないけど、今度こそ、たくさんの人たちが救えますように。」
体が白く輝く光に包まれて、俺は異世界に転生した。
代償を払い、授かった技能に期待をして。
いよいよ転生します。
他に代償に出来る部分があったかも知れませんが、ご了承ください。
拙い文章ですが、コツコツがんばります。
よろしくお願いします。
友達の小説
「無実の罪で殺されたので、異世界で神様と自由に暮らすことにした」
ぜひ読んでみてください。
こっちの方が面白いです。
タイトル修正、本文誤字修正しました。