始まる
誤字があるかもしれませんので暖かい目で読んで頂ければ幸いです。
俺は、逆井 浩輝 今は中学3年生だ。
はぁー
何でこんな事になっちまったんだろ。
遡る事2日
駅前のコンビニでおにぎり選んでる時、
偶然選んだおにぎりの後ろに補聴器みたいな感じのが置いてあった。
普通の補聴器にしては、なんだかメカニカルなデザインだ。
使用した形跡はゼロ
新品か?
値札は……貼ってないな
とりあえずかっこいいので持ち帰ってみた。
「うーさみッ」
もう11月だ 、 早く帰ろう。
家はコンビニか徒歩5分くらいの場所にある2階建ての一軒家だ。
「ただいま〜 って誰もいないか…」
この家には誰もいない。
正確には俺以外人はいない。
家族は現在叔父のいるカナダへ旅行中なのだ。
うちは、俺と両親2人、妹が1人犬が1匹のごくごく一般の家庭だ。
「ワン‼ワン‼ クウぅ~~」
鳴き声と共に我が愛犬が走って来た。
俺の足元でクウクウ言いいながら撫でて欲しがっている。
「よしよし〜ただいま〜リキ〜、俺の帰り喜んでくれるのお前だけだよ…」
靴を脱ぎ、俺はリビングへ入り麦茶をグラスについで2階にある自分の部屋に向かった。
我が家は1階にリビング、キッチン、畳6畳の和室、洋室
2階には洋室が二つに空き部屋がある。
家としてはかなり良いほうだと思う。
俺の部屋は階段を上ったすぐ右手だ
リキと部屋に入りいつものように机に置いてあるパソコンをつけた。
リキはいつもどうり俺のベットにジャンプし、3秒しないうちに寝た
いつもどうりとはいえ、部屋に入っていきなり寝てしまうリキには驚いてしまう。
が、まぁどうでもいいので買ってきたおにぎりを食べながら起動完了待つ。
俺はおにぎりの具は梅干以外認めていない。
こうしておにぎりを食べながらパソコンをいじるのが俺の日課だ。まぁ最近は受験も近いので少しは勉強している。
そういばコンビニで見つけたこの補聴器的なもの... 銀色に輝くそのフォルム
見るからに高そう...
うぅ~~~~ん
つけてみたい 俺の好奇心がそう言っている
誰がつけたか分からないんだぞ!? 冷静な俺が好奇心に対して言った
大丈夫だよ~拭けば問題ないよ~ と、好奇心
まぁそれならいいか 俺はつけることにした
結構ぴったりはまった
そのとき俺の頭にある考えが浮かんだ
これ学校につけてったらみんなに注目されるかもしれないな
時刻は10時
そろそろ風呂入るか~
着替えを持って1階の風呂場に向かった。
リキはまだ2階で寝ているようだ。
服を脱いでいた時に気づいた。
あの補聴器的なものを外していなかったのだ。
当然、風呂に入るために外そうとした。
「イッ!? 」
耳に激痛が走った。
「あっ あっあれ!? これ外れないぞ!?」
何度も何度も外そうとしたが、そのたびに耳に激痛が走る。
ちきしょォ!なんでだよ!なんで外れないんだよ!このやろぉ…
俺は焦った 焦りまくった
痛すぎて涙まで出てきた
鏡でよく確認したところ、耳にしっかりフィットしている。
我にかえった俺は…風呂に入った
正直諦めた
あんなに引っ張って取れないとなると、もう、ダメだ
多分今めちゃくちゃ、黒いオーラはなってるな俺…
すべてに絶望しそうだ。
いや、それはおおげさか
明日病院にでも行ってとってもらうか…
ドライヤーで髪を乾かし、台所で作ったあんまぁ〜いコーヒー片手に自室に戻った。
部屋ではリキがベットで仰向けで寝ている。
こいつもよく寝てるな〜
もう1時間たつぞ?
時刻は11時30分
何回も耳からこの補聴器みたいなのを外そうとしたが、びくともしない。とうとう血が出てしまった…
これはあれか?これによってなんかしらの能力が芽生えるパターンか?
いやねーな… パソコンを消した
あんまぁ〜いコーヒーが飲みおわり、やる事もなくなった…
もう諦めて寝るか…
電気を消してリキのいるベットに寝た。
「おやすみ~」
俺はリキにそう言って寝た。
「おやすみ~」
どこからかそう聞こえた気がした。
翌日、
朝6時、いつもどおり起床
体を起こしてカーテンを開け太陽の光を浴びる。
この季節、この時間の太陽の光は本当に気持ちがいい
1階に降りリビングでトースト1枚、ヨーグルトに牛乳というごく普通の朝食を済ませた。
顔を洗い歯を磨き制服に着替えた。
髪もなんとなくセットし時刻は7時
普通の奴なら朝のニュースを見るが俺の場合録画しておいた深夜アニメを見ている。
これがまた面白いアニメで学校でも話題になることが多い。
「ご飯まだ~?」
どっからかそんな声がした
「おっといけね リキ~ごめんな~エサまだだったな」
アニメを一時停止にして尻尾を振りまくっているリキの皿にドックフードを入れてやる。
皿を床に置くと顔を突っ込んでほうばるリキ
7時半、アニメを見終わってバックを背負い玄関に向かう。
学校に行く時間だ。
俺の家から学校までの道のりだと大体30分前後、
「いってきまーす」
リキにそう言って靴を履き玄関を出た。
「いってらしゃーい」
そう聞こえた気がしたがたぶん気のせいだろう
地面に2回靴をトンットンッとすると学校に歩き始めた。
なんか今日は外が騒がしいな
しかもなんだか変な会話が多い
「今日の朝さーゴミ箱あさってた仲間がさ~車に跳ねられちゃってさ~」
「腹減ったなぁ」
「今朝のミミズは最高だったな~」
「てめぇここは俺の生張りだぞ!!」
「さっき人間にうんこ落としてやったよ」
ん!? おかしいなこの道歩いてるの俺と前歩いてる小学生しかいないのに何だ?この会話の量は??
変だ なんだこれ!? 俺も前の奴もしゃべってないのに?
「おぉ~いヒロ~~」
後ろから声がした。
振り返ってみると走ってくる1人の男が走ってくる。
「おぉー小倉〜 (まさか小倉の仕業じゃないよな⁇)」
彼は小倉真 最近まで野球をやっていたせいか、髪はまだ短く眉毛にも届いてないが、本人はこれで伸びたといつも言っている。
野球をやめたからか小倉は髪を茶髪にしていた。
「どした〜?なんか顔色悪いぞ?」
小倉が顔を除き混んでそういう
近い近い近い近い近い近い近い近い!
「いや、なんでもないよ。 それよりさっきからこの辺騒がしくないか? なんか新宿歩いてるくらいうるさくね?」
「そうか⁇ めっちゃ静かじゃん? 俺ら以外この道誰もいねぇし」
はっ⁈ そういえば、小倉が走ってきてから静かになったな…
「気の…せいだったのか?…」
「どしたヒロ?お前なんか今日変だぞ?」
「いっ いや何でもないよ 早く学校いこうぜ?」
「お、おう」
やっぱ気のせいだったのか⁇
ふたりでいつも通りの会話をしながら、学校へ向かう。
交差点差し掛かった。
小倉と今日の朝飯の話になった。
「俺今日寝坊してさ~ 水も飲んでねぇんだよね...」
「お前それ倒れるぞ コンビニ寄るか?」
よく見ると顔色が悪い いつ倒れてもおかしくなさそうだ。
「馬鹿 寄るとこ見られたらまずいだろ 制服だし」
「茶髪頭が何言ってんだよ」
ほんといつもと変わらない会話だ。
小倉の希望通りコンビニには寄らず学校に着いた。
まぁもし倒れても俺の提案を拒否ったんだから自業自得だ。
1時間目、数学だ。
俺の席は窓側なので外を眺めながら授業を受けていた。
すると窓に近い木の枝にすずめが1羽止まった。
近くですずめをあまり見たことがない俺はじっくり観察することにした。
するとすずめがこちらを向いた。
「何見てんだよクズ」
!? 今すずめがしゃべった??
い、いやいや気のせいだろ すずめがしゃべるわけ...
「何さっきからジロジロ見てんだよ 気持わりぃからあっち向けよ!」
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~!!!!!!!」
俺は驚きのあまり大声上げて机をひっくり返し隣の席の女子を押し倒す形になった。
すずめは飛んでいってしまった。
落ち着いてクラスを見回すとクラスの奴全員俺を見てた。
先生は驚きのあまりか立ちすくんで握っていたチョークを落としていた。
「どっ、どうした?…逆井……こんなところでなにを…」
あの冷徹で無表情なクソババァがオロオロしてる… やべえめっちゃレアな顔見れたわ
いただきましたごちそうさん!
じゃねぇーよ!
やべえどうしようみんなこっち向いてる⁉
どー説明すりゃーいいんだーー‼
「……逆井?」
やべ!だんだん落ち着き取り戻してきてやがる どうする!オレ‼
「いっいやあのですね、実は昨日死んだうちの犬が突然目の前に現れたので……もしかしたら幽霊か何かなんじゃ………」
「あ、そうですか。では授業を、再開します」
わ、我ながら見事な言い訳だ。
あのババァは霊感強過ぎてこの手の言い訳をすれば怖さを隠すため大事な事が見えなくなる人だからな。
俺は少なくともそう信じる 周りのゴミを見るような視線なんて気にしない。気にしてたら身が持たない。
しっかしなんだったんだあの鳥…
確かにあいつが喋ってたよな
その時、大きな音と共に誰かが椅子から落ちた。
とっさに先生が振り返る。
「お⁉小倉君⁉大丈夫⁉」
「小倉ぁーーーーー‼」
俺は叫びすぐさま、駆け寄った。
「おい小倉! 大丈夫か!返事しろよ小倉‼」
まぁ、死にやしないけど1回やってみたかっただけです! テヘペロ♪
「…………………め…………し…………」
「やはりな… 先生ーー!俺保健委員なんで保健室連れてきます」
「わかったわ よろしくね」
と、いうわけで、小倉をかついで保健室え向かった。
保健室にはこの時間誰も来ないので静かだ。
とりあえず小倉をベットに投げる。
もちろん軽く投げた。
テキトーに布団かぶせ近くにあったソファーに座った。
このまま1時間目はサボるか
ラノベを内ポケットから出した。
ブレザーなので出し入れが非常に便利!
ちなみにラノベのタイトルはと○る魔○の禁○目○
ページを開こうとした時小倉が起きた。
チッ‼ 読めなかったじゃねーか このクズ‼
と、そんな事を思ってても絶対表に出さないのが俺!
「調子どうだ?」
「腹…減った…」
「あんときコンビニ寄れば良かったんだよ!」
「だな、 バカしたわ…力が出ない」
ならア○パ○マンにパン分けて貰えよ 元気でるぞ
「そういやヒロ、さっき何んで叫んでたんだ? 先生に言ったのどうせ嘘だろ?」
バレてたか〜 まぁそれもそうだな 長い付き合いだし
全部話すか…
「絶対信じないだろうけど、」
「信じる‼」
めっちゃ真剣な眼差しを向けてくる。
ま、眩しいですよ! やめてくださいその目!
小倉って何だかどこぞのサブキャラなみのいい奴だからなぁ
「実は… 」
俺は小倉に全てのいきさつを話した。
コンビニの補聴器みたいなやつ見つけた所から全部話した。
かなり長くなったが、真剣に聞いてくれた。
「なるほど〜 て事は全ての原因はその耳に付けてるやつのせいか」
「て事になるな、てかお前飲み込み早いな」
「俺はなにがあっても驚かない!」
胸に拳あててポーズとっているけど、逆だ。
どこのコニーだお前は。
そのときドアが思いっきり開いた‼
「おい逆井! お前!あたしを押し倒してそのまま無視して教室出るなんて何なの!?なのあれ!?放置プレイかぁ!? とりあえず一発殴らせろこのクズ‼」
「ちょっま‼ …… べぶろばぁ‼……」
「...相変わらず見境なく殴りますな〜影鵺さん」
鋼のような拳は俺の顔面にクリティカルヒットした。
彼女は影鵺 三牙 親が元暴走族の幹部だったので普通じゃない。
黒髪ロングのボサボサした髪、控えめな胸、
あまりの鋭い目つきが怖いので、ほとんど話した事ない。 まるでサイヤ人のような女だ。
ちょっかい出さなければ何にもしてこないが、クラスの大半はこいつの被害者だ。
じっとしていれば目つきが鋭いだけの女の子だ。
裏では不良どもを一人残らず駆り尽くす獣だ。 こいつに出会った不良は皆病院送り、ときどき手下に成り下がる奴もいるらしい。
まさに悪魔のような女だ。
「んで、お前」
「んだよ 人のこと殴っておいて」
「まぁそんなことはおいといて」
ッこんのアマ!!
何一つ気にしてねぇな
「さっき教室でなんで叫んだんだ?」
「お前に言ってもぜってぇ信じんなさそうだから言わねぇ」
そうだ 言ってもどうせこんな女が信じるはずがないし意味がない。
「てめぇあたしに口答えしよぉってか? あぁ~ん?」
「ひぃ~~~~」
ヤバイ! 目がマジだ...
「...早く言えよヒロキ このままだとお前...殺されるぞ...」
小倉の言うとおりだ。
このままだと生きて帰れるか分からない。
「分かったよ、言えばいいんだろ言えば だけど笑うなよ」
結構マジメに聞いてくれた。
なんだ、結構いい奴じゃねぇか
彼女は少しためると俺を指差した。
「...つまり自業自得じゃん つーか誰のか分かんねぇモン耳に着けるか普通? 馬鹿だろ 」
「っ...言い返せねぇ 」
でもそのことを真顔で言うこいつにイラっとくる。
確かにあの時好奇心に打ち勝てなかった俺の自業自得だ。
でもさやっぱ着けたいじゃん
かっこよかったんだもん
そのときドアがものすごい勢いで開いた。
「おい逆井‼大丈夫か⁉さっきものすごい勢いで影鵺が飛び出したんだが っ⁉ か!影鵺⁉」
そう、彼女は先生方にも恐れられる存在なのである。
「何もされなかったか逆井?」
「一発殴られましたが、大丈夫です」
「そうかならよかった〜 ふぅ」
よく見るとすげ〜息が荒れてる。
そんなに心配するとか、教師の鏡だよ
「いやー助かった〜うちのクラスに死人なんて出たら、面子丸つぶれだからな! はっはっはっははは~!」
訂正する ダメな教師でした!
「次の授業に遅れるなよ 次体育だからな」
俺と影鵺は保健室をあとにした。
2話は19日に投稿します。
是非読んで下さい!