8話
名前を考えるのが難しい…
「ナナシは何処か行く予定はあるのか?」
食事を終え休憩をしていると、ランドが聞いてきた
うーん…そう言えば今日は解体屋の所に行くんだったな
「少しある。でも何でだ?」
「出掛けるならこれを着ていけ」
ローブ?
「何故に?」
「ナナシの目の色と髪の色が目立つからだ」
そう言えば、シンクも王都に向かって来る途中そんな事言ってたな
「ああ、分かった…そんなに目立つか?」
俺は髪を弄りながら聞く
「目立つ。俺は黒髪を聞いた事があるが、黒目は無い…まぁナナシが目立ちたいのなら着なくても良いけどよ」
説明と共に教えてくれた
黒髪は居るんだな
「いや、有り難く着させて貰う。じゃあ少し出掛けてくる」
「おう、気をつけてな」
「行ってらっしゃい」
「ああ、行ってきます」
何かこうゆうのって良いな
ランドとリンに見送られながら外に出ていった
昨日は色々とあってゆっくり見れなかったが、この王都は活気があって笑顔があって良いな。昔は戦争の絶えない日々で皆痩せこけたり絶望的な目をしてるのが多かった…
「だからこそ、デュークは共通の敵になるため各国の重鎮の腐った奴等だけ殺したんだよな」
俺にそんな事が出来るとは思わないが、デュークの記憶を見せられ色々吹っ切れた所はあるが、多分体が先に動いてしまう
でもまぁ、そのお陰で生きていられるから…
「デュークには本当に感謝だな」
「…俺に用事か?」
ジルが警戒をしながら聞かれた
色々と考えてる内に着いたみたいだな…
「あー、昨日頼んだ奴出来てるか?」
それにしても何故に警戒を?
「何だ、その声は昨日の奴か。ローブを着ているから誰だかわからなかった」
そうゆうと警戒を解いて中に入るよう手で招いた
「すまん、色々と俺は目立つらしいから着てきた」
「まっ、確かに目立つだろうな。7大貴族のダーク家でもそこまで黒い髪や目を持つ者は居ない」
「目や髪の色で属性が分かるのか?」
「いや、そうゆう訳じゃないが…質が高いほど出やすいんだ。と言っても出るのは本当に稀だかな。ほらこれだ…今回はサービスだが次回はちゃんと貰うからな?」「ああ、ありがとう」
骨類と肉類に分けてくれた様だな。
さてしまうか…
「空間よ、空け」
骨類と肉類の所に黒い穴を作り、素材を落とす
「そうだ、あとナナシに忠告だ」
ジルは空間を見て思い出した様に言う
忠告?
「どうゆう事だ?」
「もしこの国の兵士になるなら別だが、その古代魔法は使わない方が良い」
その古代魔法ってのは空間の事だよな?空間って古代魔法に指定されてるのか
「と言うと?」
大体想像が出来るけどな
「この国の王は良いんだが、やっぱり腐った貴族が居るんだ…まぁ纏めると目を着けられるから厄介って事だ」
やっぱりな…
「忠告ありがとう…これしかあげられないが食ってくれ」
空間からブルドーの肉の塊を取り出しジルに渡す
「有り難いが、こんなに良いのか?」
「ああ。んじゃまた来ると思うからそん時はよろしく」
「おう、解体以外でも暇な時は何時でも来て良いからな〜」
その言葉を背に解体屋を出て、ギルドへ向かった
〜ギルド〜
空いたままの扉を潜ると前に来た時より視線を集めたが、気にせず受付へ歩き出す。
ギルドは2階までしかないがかなり広い、1階は受付とボードに紙が貼ってあるのが見え、食事や酒を飲んでる奴も見える…おそらく2階も同じ様な造りだろう
「魔物の素材を換金したいんだが?」
「分かりました…此方へどうぞ」
受付の人は慣れた様子で右側の扉へ歩き、扉を開けながら言った
「どうも」
開けてくれた事に感謝し、奥へ進んで行く
奥には応接室を大きくした様な部屋があった
「早速ですが、どういった素材を換金するのですか?」
取り敢えず
「魔物の肉を…でも何故その事を聞くんだ?」
「ギルドにはそれぞれに専門の方が居まして、素材の鑑定をしていただくのですよ」
なるほど、確かに質などもあるだろうし専門の人じゃないと分からない部分もあるって所か
「呼ぶのに少々時間が掛かってしまうので、座りながらお待ちください」
「分かった」
その言葉を聞きソファーに座った
それを見てギルドの人は…「では、失礼します」
と言って部屋を出ていった
数分後…
「大変お待たせ致しました。此方が肉屋のタイルさんです」
ギルド員の隣に居る無精髭を生やした男の人が前に出た
「肉全般を扱ってるタイルだ。まぁ宜しく」
短く言うとと手を差し出してきた
「ナナシだ。宜しく」
これしか思い付かなかった…てか凄ぇ短い
内心苦笑しながらも手を差し出し握手をして、お互いに座った
「早速で悪いが見させて貰えるか?」
「ああ、頼む」
待っている間に出しておいた布に包まれた肉を机に置く「ちょいと失礼」
タイルは布の中から肉を取り出し調べ始めた
調べてる時「うおっ」とか「これは凄ぇ」とか見る度に色んなリアクションをしていて、調べ終わるまで俺は内心笑っていた
「売るのはこれだけか?」調べ終わったのか、肉を布の上に置き聞いてきた
?まぁ今は売るのは…
「これだけだ」
と言ってもまだあるけどブルドーの肉は旨かったし、後はSランクの魔物がどれぐらいで売れるのかも知りたかったから少ししか出せない…まぁそれでも5キロはあると思う
「そうか、分かった。なら金貨2枚で良いか?」
昔と変わらなければ確か…日本円で銅貨が10円、銅板が100円、銀貨1000円、銀板1万円、金貨10万円、金板100万円だから金貨2枚は20万か…高っ!
「き、金貨2枚ですか!?」ギルド員を見ると驚愕した表情でタイルに問い掛けた
「ああ、調べた所この肉はブルドーの肉だ。只普通なら多少は打撃や魔法で傷んでいたり、質が落ちて金貨までは行かないがこれは違う。何処にも傷が無い…これなら文句無しに王城でも出せる位だ」
まぁ確かに首を折ったから肉には傷は無いと思うが、王城まで行けるとは思わなかった
「そ、そこまで凄いのですか」
ギルド員はそう呟き唖然としていた
「ああ…で金貨2枚で大丈夫か?」
タイルはギルド員の呟きに対し短く返事をしてから再度俺に問い掛けた
「ああ、大丈夫だ」
「そうか、ならこれが金貨2枚だ。また宜しくな」
「ああ。こっちこそまた頼らせて貰うよ。じゃお先に失礼」
金貨をポケットにしまい応接室を出た
序でにギルドカードでも作るか
「ギルドカードを作りたいのだが?」
カウンターに戻り最初とは違う別のギルド員に言った
「ギルドカードですね?では此方の注意事項をお読み下さい」
「分かった」
何々…死んでも文句無し、クエストで問題が出たら直ぐに報告、その他諸々…
短っ!てかその他諸々って「読んだらどうすれば?」
「では、お名前を此方に」何かの皮の様な物を出してきた
名前か…うーん、
俺が名前で悩んで居ると…「…事情があるのでしたら偽名でも構いませんよ?」偽名でも良いのかよ、まぁ助かるけど
「じゃ、デュークっと」
デューク名前を借りるぞ
「はい、では此方をお願いします…では出来上がるまでギルドカードの説明を致します」
ギルド員は別のギルド員に皮の様な物を渡し此方に向き直った
「ギルドカードとは…」
その後ギルドカードが出来るまで淡々と聞かされていた
「あー、何か疲れた」
端から見ればナナシは落ち込んだ様になっていた
ったくギルドカードの説明長い過ぎだろ、ギルド員もよく覚えられるよなぁ。取り敢えずギルドカードの事を纏めると…クエストを受ける際に必要で、成功した場合の報酬金がギルドカードの中に入り本人のみ金の取り出し可能で、身分証明にもなる。後は…忘れた
「大変お待たせ致しました。此方がデューク様のギルドカードになります」
頭の中を整理してたら出来上がったらしい
それより…
「様はよしてくれ。普通に頼む」
そう言いながらギルドカードを見る
名刺を鉄にした見た目だな。左半分が名前で右半分がランクか
「デュークさんは、新規の方なのでFランクからです。そして最後にギルドカードにデュークさんの血を付けて貰えれば、デュークさん以外は使う事が出来なくなりますので」
そしてギルド員一呼吸置き…
「切る物が無ければどうぞ」ナイフを差し出してきた
「ああ、ありがとう」
「いえいえ」
ギルド員に渡されたナイフを受け取り、渡されたナイフで親指を少し切って血を出し、その血をギルドカードに付けてから魔方陣を誰にも見られない様組み上げ親指の傷を治療した
ギルドカードを改めて見ると付いた血が溶ける様に消えていった
「これで、ギルドカードは完成しましたので登録は完了となりますお疲れ様でした。何か聞きたい事はありますか?」
そうだなぁ…
「ギルドは何時閉まるんだ?」
時間によるけど、もしクエストを受けて達成しても閉まっていたらどうしようない
「いえ。場合にもよりますが、ギルドは基本何時でも開いていますよ」
なるほど。取り敢えずランドの所に戻ってからもう一度来よう
「なら、また来る」
「はい。分かりました」
その後ギルド員は頭を少し下げつつ見送ってくれた
ランドの家に向かってる途中俺は考え事をしていた内容は…
リンと亜人達どうするかなぁ
取り敢えず亜人達はクエストの時に空間からだすとする。リンは…亜人達に頼んでみようと思うが、リンにも聞いてみるとしよう
と考えてる内にランドの家の前まで来ていた
「…お邪魔しま―す」
生前の癖で普通に入る事が出来ず挨拶をしてから入る
そして出掛ける前に食事をしていた所に行くと…
「よぅ、用事は済んだのか?」
ランドが片手で挨拶をしながら聞いてきた
何か最初に会った時より砕けてるが、こっちの方が喋りやすいし気にする事は無いか
「ああ、終わった…リンは何処だ?」
この部屋には居ないし、何処行ったんだ?
「ん?リンなら寝てると思うぞ。ハーフでも吸血鬼の血が流れてるから朝には弱いんじゃないか」
「そうか…」
なら夜近くになるまでクエストを受けに行くか
「ランド、悪いがもう1日だけ部屋を貸して貰えるか?」
「ああ、良いぞ」
「ありがとう。また出掛けてくるが今度は夜近くになると思う」
その時に亜人の人達も空間から出してリンの事を頼めるか聞いてみよう
「あいよ、気を付けてな」
「ああ…そうだコレを」
ピィーン
ランドに向かって何かを弾く
「ん?何だ?」
俺が弾いた何かを掴み、不思議そうにしていたが弾いた何かを見て固まった
「それは、世話になってるお礼みたいな物だ。じゃ行ってくる」
「…あっ、おい!」
後ろで何かを言っていたが無視し外に出た
「…ったく、こっちは好きで世話をしてんのによ。金貨って出しすぎだろ」
ナナシが外に出ていった後ランドはそう呟いていた
〜再びギルド〜
視線を来た時と同じ様に無視し、受付に向かうと…
「あっ、デュークさん此方です」
聞いた事がある声に向くと、登録をしてくれたギルド員が居た
「ああ、さっきの」
「はい。ギルド員の受付をしているアルです」
ギルド員改めてアルがそう言った
何かサラッと名前を言ったな。まぁ良いか、取り敢えず…
「このランクで受けられる採集系のクエストを頼む」
「分かりました。少々お待ちください」
探して貰っている間にボードでも見るか…
「…うーん、駄目だな」
「何がですか?」
ん?終わったのか?
「いや、ボードに貼ってある奴は無理だなってな…採集系の奴は見付かったか?」
「そうゆう事でしたか…ええ、採集系のクエストは此方になります」
アルは複数の紙を見せてきた
「ありがとう」
さて、どれにするか…うん?
「この安らぎの森って何処だ?」
森なら亜人達も隠せるから良いと思うんだが、問題は距離だな
「安らぎの森でしたら東の門を出て直ぐにありますよ」
東の門?
「どうやって行けば?」
「城の正門を北として見ていたたければ大丈夫ですよ」
「分かった。色々とありがとな」
「いえいえ。ではお気をつけて」
「ああ」
そして俺はクエストの詳細の紙を受け取りギルドを出た
読んで下りありがとうございます




