7話
前回より少し短いです
「着いたぞ」
俺達はブドリ伯爵の館から抜け出しランドの案内でランドの家に向かっていると…
それにしても…
「意外と普通だな」
少し小さい普通の一軒家に着いた
ナナシはランドが中に入ったのを見て、続いて中にお邪魔した
「この部屋の隣が空いてるからその部屋で寝てくれ」
「ああ、ありがとう」
「おう、じゃあお休み」
「お休み」
ランドは返事を聞き自分の部屋に入っていった。ナナシはランドが部屋に入っていったのを確認し、隣の部屋へ入った
「此処はランドの寝室みたいだな」
そこにはベッドと机以外は何もない部屋だった
「今は有り難く使わせて貰おう」
そう言いながらリンをベッドへ運び布団を掛ける
「明日、ランドにお礼を言わないとな」
ナナシは床に寝ながら言い、意識を飛ばした
「う、うん?此処は?」
ナナシは何故か周りが真っ白い空間に居た
「起きたか?」
謎の人物?が後ろから突然喋り掛けてきた
「アンタは?」
俺は振り向き喋り掛けてきた奴に言った。
「俺か?俺は、お前だ」
「はぁ?」
どうゆう事だ?
「あー…何て言えば…うーん、そうだな。お前の体の元持ち主って言えば分かるか?」
そうゆう事か…
「ああ、分かったが…俺は何故この空間に居るんだ?」
「この空間には俺が連れてきた。いきなりすまない」
「いや、大丈夫だ。だが連れてきたって事は、何か用があるんだろ?」
「ああ、お前に伝える…って言うか警告だ」
警告の部分を真剣な顔で言われた
「警告?」
「ああ、俺が見てきた物を見せる。そうすれば、意味が分かる筈だ」
そう言いながら謎の奴はナナシのでこに手を置いた
何を?と言おうとしたが…「悪いが我慢してくれ」
謎の奴が俺より早く言葉を出し、何かを頭に直接送ってきた
「落ち着いたら言ってくれ」謎の奴は俺から手をどかし、姿を消した
「…」
俺は言葉を返す気力が無く…とにかく、怒り、泣き、そして吐きまくった
「はぁ…はぁ…」
どれくれい経ったか分からないが、取り敢えず落ち着いた
まったくあんな気持ち悪いのを見せるなんてな。どんだけ人間が醜いか分かったけどよ…
「何か言ってからにしてくれよな?」
「すまん。時間が無くて手荒な事をしてしまった」
「まぁ、もう良いけどよ…それより時間って?」
「…時間が無いのはもう少しで俺が消えるって事だ」
は?
「ちょ、ちょっと待て、何で消えるんだ?」
随分と普通に言ってるけど結構重要だよな?
「何でって、そりゃあ、魂が体からでてるからだ。本来体と魂は、常に一緒じゃなければならない。だが今の俺は魂だけの存在、普通なら魂が体から離れた時に消える筈なんだが…」
謎の奴はそう言って俺を見る
って事は…
「消える寸前に俺が現れて何故か魂を留めたって事か?」
「多分な」
そこは良く分からんとゆう顔をしながら肩を竦めた
「そうか…体を返した方が良いか?」
俺が乗っ取った見たいなもんだからな
「いや、それはいい。その体は好きに使ってくれ」
首を横に数回振りながら言った
「ああ、なら有り難く使わせて貰うよ。」
「ああ…さて本当に時間が無くなってきたから次に行って良いか?まっ次に行くって言っても最後だ」
本当に時間が無くなってきたのかさっきより薄くなっている
「頼む」
「おう、最後のは俺の力を渡す」
「力かよ…はぁ」
まだ強くなるのか?
俺が少し落ち込んで居ると…
「ま、まぁそう言うなって、力はあっても損じゃないだろ?」
謎の奴は苦笑いしながら言ってきた
「そうだけどよ…うーん」
確かに損じゃない、むしろ力が無いより得だ。だが過ぎた力は恐怖にもなるんだよなぁ
「だけど、そこは割りきるしかねぇぞ?実際俺が体験したから言うが…その体は既に化け物だ」
うっ、確かに。それに化け物って言われるときついなぁ
「そう、だよな…ふぅ、よし。力を貰えるか?」
「ああ、そのつもりだ」
俺の言葉に満足したのか、謎の奴は笑った。そして俺のみぞに手を置き力を流し始める。すると流すと共に謎の奴の体が薄くなって行く
そう言えば、名前を聞いてなかったな
「最後にアンタの名前を教えてくれ」
「そう言えば言ってなかったな。俺の名はデュークだ…頑張れよ」
デュークは頑張れよと言うと同時に消えた
「ああ、ありがとな」
俺もその言葉と共に意識を失った
ガヤガヤ…ガヤガヤ
「う、ん?」
俺は外の賑やかな音に目を覚ました
戻ったのか?
「それよりも…頑張れよ、か」
せっかくデュークに体を貰ったし…色々と頑張りますか
コンコン
ん?
「空いてるよ」
ガチャ
返事をすると扉が開き、ランドが入って来た
「起きた…か?」
うん?
「どうした?俺の顔に何か付いてるのか?」
俺を見てると思うんだが…見てるのが俺じゃなかったら、恥ずかしいよな
ランドは少し固まっていたが、ナナシに声を掛けられ再起動する
「…あ、いやすまん。昨日は暗くて良く分からなかったんだが…ナナシってガキなんだな」
ガキって…
「確かにガキだが、そうは呼ばないでくれよ?」
正確に言うなら、見た目と精神年齢はガキかな
「分かった…ところで、ナナシは何歳だ?」
ランドは思っていた疑問をナナシに聞く
「17だけど、何故にそんな事を?」
確認の為か?
「17か…いや、先ずは聞かせてくれ…学園には行って無いのか?」
「まぁ、色々と事情があってな」
興味はあるけどな
「そうか、事情があるのなら、深くは聞かない」
「そうしてくれると助かる」結構気が利いて良い人だな
「ああ…じゃあ次だ。何故昨日ブドリの屋敷に居たんだ?」
切り替え早いな。うーん…「奴隷かな。これ以上は言えない」
「っ、そ、それで、奴隷…いや亜人達は無事なのか?」
ランドは奴隷とゆう言葉に敏感に反応し、ナナシに詰め寄った
「ああ、無事だよ」
亜人と何かあったのか?
「そうか…良かった」
この様子から見るに、捕まっていた亜人の中に知り合いでも居るのか?それとも違う奴に頼まれたか?
「俺も聞いて良いか?」
「ああ、なんだ?」
「ランドは何でブドリの屋敷に?」
十中八九奴隷の事だと思うけど…
「俺か?俺もナナシと同じだよ。まっ、俺の場合は訳があるからな」
やはり、俺と同じか…
「その訳を聞いても?」
「大丈夫だ。…俺は2年前にあるクエストで、死にかけて居たんだが…」
読めたぞ…
「それで、助けてくれたのが亜人、って訳か」
「ああ、それで恩返しとは行かないが、捕まっている亜人達を助ける事にしたんだ。まぁ、前から亜人達を奴隷にしている奴等が気に入らないってのもあったけどよ」
今はこうゆう人間も居るんだな
「でも大丈夫なのか?奴隷解放は大罪だろ?」
奴隷解放をした奴が分かれば、良くて労働死、悪ければ処刑の筈
「はぁ?何言ってんだよ。その逆だよ逆、奴隷にした奴が大罪だ。第一何処の国がそんな事になってんだ?全部は知らんが、大抵の国は奴隷廃止が出てる筈だぜ」
へぇ、良い世界になってきてるんだな。昔はそうゆう奴等が居て胸糞悪かった。
「そうだよな。俺の言い間違いだ忘れてくれ」
「そうか…あっ、腹減ってないか?」
納得したような顔をしたが、突然思い出したように言ってきた
確かに昨日から何も食べてないな…
「ああ、腹減った」
「良かった。2人を起こして飯にしようと思ってたんだが話をしてて忘れていた。俺は戻って用意するからリンを起こして来てくれ」
「ああ、わかった。何から何まで悪いな」
世話になりっぱなしだな
「良いってことよ」
ランドは返事を返してから部屋を出ていった
取り敢えず、リンを起こすか
「リン、起きろ」
と言うと…
「…おはよ」
声を掛けると直ぐに起きた
早っ!
「もしかして、起きてた」
フルフル
「起こされたから起きた」
首を横に振りながら否定する
それでも1回で起きるって凄ぇな
「そうか、ならランドの所に行こうぜ」
「分かった」
俺達は布団を畳んでからランドの所へ向かった
読んで下りありがとうございます




