6話
投稿が遅れてしまいすいませんでした
〜ナナシ〜
伯爵の所に向かっている間に名前を教えあった。隊長はランド、少女はリンと言うらしい…
「…これで良いか?」
ヤバッ、考えてたから何を言ったか分からねぇ…
「…私はそれで良い」
えっ!?知らないの俺だけ!うわー、聞きづらいけど…
「悪いけど、もう一回言ってくれるか?」
「聞いて無かったのか?」
「ああ、すまん」
「はぁ…」
悪かったから、そんな目で見ないでくれ
「…まぁ良い、もう一回説明するぞ?」
「頼む」
「ああ…伯爵の所に行くのは簡単だが、会うまでに1つ問題がある…」
罠とか色々あるんだと思っていたが、伯爵の所に行くのって簡単なのかよ。それに…
「問題?」
「ああ、その問題は…奴の側近だ」
側近、か…
「て事は強いって事で良いのか?」
「ああ、奴はあれでも伯爵。それなりの奴を雇ってる筈だ」
成る程ねぇ…
「じゃあ、俺等の役割は?」
「俺とナナシで、側近を潰す」
「私は周りの警戒と、遠距離の援護」
「大体分かったが…リンは魔法を使えるのか?」
遠距離って言ってたけど、武器が無いとなると魔法位だよな?この年で魔法が扱えるとは思えないんだが…
「…」
何で俯く?…もしかして地雷踏んだ?
「多分、見た目からして使えると思うぞ」
何でアンタが答えるんだよ…それに見た目が子供だから扱えるとは思えないんだが…
「どうゆう事だ?」
何か知ってるのか?
「…リンは多分、吸血鬼だ」
「吸血鬼?」
地球では聞いた事があるんだが…この世界にそんな種族居たか?
「…少し違う」
今まで黙っていたリンが喋り始めた
「違う?」
どうゆう事?
俺は訳が分からず、ランドを見るが…
ランドも訳が分からないとゆう感じで首を傾げた
「私は…」
俺は再び喋り始めたリンを見た
「私は…吸血鬼のハーフ」
決心したような感じで、はっきりと答えたが、その後また俯いてしまった
「ハーフ?」
そんなに決心するような事なのか?
俺は再びランドを見る
「どうして俺を見る?」
「いやー、ハーフの何が駄目なのか分からなくてよ。説明頼む」
「お前本当に何も知らないんだな」
ランドは呆れたように言った
「無知で悪かったな」
「はぁ、まぁ良い。ハーフとは…この世で最も蔑まれる存在だ」
「蔑まれる?」
何で蔑まれるんだ?
「ああ…皆は混血とか、混ざりもんとか色々だ」
たった、それだけかよ、それだけの理由で…まさか…
「先に言っとくが、俺はそんなアホらしい考えはしてねぇぞ?」
「なら良い…」
俺はランドに確認をしてからリンの方へ向かった
「…なぁ、リン」
「…何?」
俯いていたリンが顔を上げたが…
「ランドから話しは聞いた」俺が無知じゃなかったら、態々聞く必要は無かったんだよなぁ
「…そう」
言葉を聞いた瞬間にまた俯いてしまった
はぁ…
「えっ?」
リンは訳が分からないと言う感じになった。その訳は…
「リン、よく聞けよ…俺とランドは少なくともリンの味方だ。それは覚えていてくれ」
俺が抱きしめる何て…らしくねぇよなぁ
ナナシは、俯くリンを軽く抱きしめ、頭を撫でながらリンに優しい声で聞かせた
「良い、の?私は…」
「それ以上言うな。俺は二度は言わないぞ?」
あんな事が二度も言える訳も無いけどな
「あり、が、とう」
リンは泣きながら2人にお礼を言った
「ああ」
「おう」
それからリンが泣き止むまでナナシは頭を撫で続けた
「もう、大丈夫」
「そうか…立てるか?」
俺はそう言いながら手を出す
「うん…ありがとう」
リンはナナシの手を掴んで、立ち上がりお礼を言った
「おう」
フラッ
リンの体勢が崩れ…
「おっと…ランド、リンと一緒に待っててくれるか?」 やっぱりもう少し休ませた方が良いな
…そうになる所をナナシが受け止めた
「俺は良いが…」
そう言いながらリンを見た
「私は大丈夫だから」
「無理はするな…ランド、リンを見張っててくれ」
「分かった…頑張れよ」
ランドは最後に真剣な表情で言ってきた
雇われてる奴の事なら心配無いっての…
「ああ、
リンを頼む」
「任せな」
俺はランドの言葉を聞き、ブドリが居る所へ向かった
ランドから聞いたブドリの場所まで暫く向かっていると…
「本当に罠とか、何も無いんだな…おっ、あれか」
不思議に思いつつも歩いていると豪華な扉が目についた
いかにも居そうだよなぁ
ペタペタッペタペタ…
複数の足音?
「兵士か?…だがこの足音は裸足の音だよな」
…様子を見に行くか
「闇よ、消せ」
俺は闇を纏って気配を消し、音の出所へと向かった
ペタペタッペタペタ…
近いな…この曲がり角の先か
俺は曲がり角から少し顔を出して、音の正体を確認すると…
「…女の奴隷が居るの忘れてた」
そこには兵士に囲まれ、手を縛られた状態で歩かされてる女の奴隷達がいた
「見たからには助けるか」
取り敢えず…
「空間よ、開け」
俺は奴隷の人達を空間の中に入れた
「何だ!?」
「どうなってる!?」
「随分と混乱してるねぇ」まっ、いきなり人が消えれば当然か
曲がり角から出ながら喋ると…
「貴様何者だ!」
一斉に武器を構え、警戒した
「誰だって良いだろう?」兵士は…5人か
「答え…」
ドスッ!
「戦闘は始まってるぜ?」俺は一番手前に居た兵士を気絶させた
「野郎!」
兵士が倒れたのを見ると、残りの兵士達が斬りかかってきた
兵士が出て来るのは予想外だったな…
「まっ、片付いたし、本題に移るか」
そう言いナナシは豪華な扉へ向かった
気絶してる兵士を残して…「此処か」
中に居るのは…気配からして2人…
ナナシは豪華な扉の手前に止まり、探った
それと、扉に仕掛け…
「属性水の中級魔法、効力は束縛、解く方法は暗号入力、術式の破壊、か」
だる…
「面倒だ…風よ、裂け」
扉と仕掛けを風で切り刻み、破壊した
「…っ!」
雇われた奴は何も無い所からいきなり魔力の反応が出た為驚き…
「な、何だ!?」
ブドリは何が起こったのか分からず混乱していた
「どうも」
俺は闇の魔法を解き、軽い挨拶をすると…
ガキンッ
「おいおい、挨拶無しか?」雇われた奴は、俺の姿を確認すると風を纏い、凄いスピードを出しナイフで斬りかかってきたが…ナナシはちゃっかりと拝借した兵士の剣で攻撃を防いだ
「っち…」
舌打ちをしながらナナシから距離をとった
「き、貴様は何者だ!?」
うん?…あー、すっかり忘れてた
「何者に見える?」
俺的には…侵入者?
「ふざけおって、殺れ!【風速の暗殺者】」
な、何だその名前?…いや、誰の事かは分かってるし、名前の通り風を使うのは分かるけど…
「ああ、分かってる」
そう言い風速は、武器を構えた
まぁ良いか…
俺は武器を構えず自然体で相手の攻撃を待つが…
「どうした?」
「いや…」
そこで、言葉を区切り…
ガキンッ
「やはり、防ぐか」
普通の人には見えない程の速さで斬りかかってきた
「まぁな」
全身に風を纏ってスピードを上げている様だが…遅い
「俺も行くぜ…風よ、纏え」俺は小声で呟き…
スッ
「俺の勝ちだ」
「何ッ!?」
風速の何倍もの速さで後ろに回り込み剣を首に近付けた
「どうやって…うっ」
ナナシは手に眠りの魔法を施し、その手を風速の顔に近付け眠らせた
聞こえてるか分からんが…「後で教えてやるよ」
こうゆう事から足を洗えばな
「よっと…待たせたな」
眠らせた風速を端に運び、振り返りながらブドリを見た「くっ…っは」
唇を噛みしめ悔しそうにするが、それもすぐに変わる。まるで良い事を思い付いたかの様に
「な、なぁ取引をしないか?」
「取引?」
何考えてんだ?
「そう取引だ。お前が欲しい物を出そう、何が欲しいだ?金か?地位か?それに俺が買った奴隷もやる。どうだ?」
どうしようもない屑だな、それで自分が助かるとでも思ってるのか…
「はぁ、無いな」
「ほ、他にも出す…」
まだ言ってるのか…
「黙れよ」
「へっ?」
「俺は、てめぇからの物何て要らねぇんだよ…覚悟しろ」
喋りながらブドリに近付き、拳を握る
「ま、待て話せば…」
「話す事何か無ぇよ!」
ドカッ
ブドリの口から歯を何本か出しながらぶっ飛び、壁にぶつかった所で…
シュッ…ドンッ
ナナシは持っていた剣を投げると…ブドリの襟に見事刺さり壁に張り付けた
「終わった、終わった…さてと、うん?」
ナナシはリン達の所へ行こうとした時一通の紙が降ってきた
「何だ?」
俺は降ってきた紙を掴んだ。内容が気になり広げると…
「…なるほど、契約書か」
そこには、奴隷を買ったとゆう証拠と他言無用とゆう内容が書かれていた。ブドリの署名と血印付きで
「うーん、シンクに渡すか」俺はそう結論を出し、紙を空間に入れて再びリン達の所へと向かった
「よう、終わったのか?」
「ああ」
ランドを見つけ近寄ると、先に声を掛けられた
「リンは?」
「そこで寝てる、多分不安だったんだろうよ」
不安か…
「そうか…よいしょ」
俺はランドに返事をしてからリンに近寄って背負う
「これからどうするんだ?」
「…さぁ?」
俺はともかく問題はリンだよなぁ
「さぁってお前…行く所無いなら俺の家に来るか?」ランドは呆れながらも誘ってくれた
「マジで!?」
その話を聞きランドに詰め寄ると…
「あ、ああ、良いぞ。着いて来い」
俺の行動に顔をひきつらせたが、言葉は変わらず返事を返し、ランドは歩き出した
「おう、ありがとうな」
俺はリンを背負いながらランドに着いて行った
読んで下りありがとうございます




