3章 遊び
「やっと着いたぁ疲れたー」
やっと晴空駅に着いた。
ここからでも、海の匂いがする。
「ほらここから海まで歩くよ」
紅奈の後ろを歩く。
歩く音が重なるたび、心地よい。
「ねぇ海美。」
紅奈の声は少し低い気がした。
私は足を止めずに「なに?」とだけ返した。
少しだけ間が空いて、
紅奈は足を止めないまま、ぽつりと言った。
「……海美ってさすごく前向きだよね。」
「そうかな。」
紅奈が足を止めて、私は振り向いた。
「海美、佐倉先輩の事……」
心臓が1度だけ大きく跳ねた
「好きなんだよね?」
「……別に」
曖昧だけどこれ以外の言葉が出てこなかった。
紅奈は少し笑った。
けど、からかいではなく、わかってたよって感じだった。
「そっか!」
それ以上紅奈は何も聞かなかった。
その優しさが、少しだけ、心に刺さる。
「海美ついたよ」
ローファーを見ていた視線を、ゆっくりと上げた。
そこには海と空が混じりそうな程、美しい景色だった。
「……綺麗。」
「でしょ!」
いつもは青い海がオレンジ色に染まっている。
「ということで入りましょー!」
「え?タオルとか何も持ってきてないよ?」
「大丈夫!私が持ってる」
気づいたら、私たちはローファーを脱いでいた。
「きゃーつめたっ!」
はしゃぐ紅奈がとても輝いて見えた
『パシャ』
カメラのシャッター音が響く
「海美も撮ろうよー」
「私は紅奈が撮りたいのー!」
紅奈の写真を何枚か撮ったところで
「海美そろそろ帰ろ」
と紅奈が言い戻ってきた
「どう?楽しかった?」
「うん、楽しかったよすごく。」
「ならよかった」
ゆっくりと後ろを歩いてたら
「……私は海美の恋愛応援するよ」
少しだけ理解が追いつかなかった。
けどすぐ意味がわかった。
「ありがとう紅奈。」
「でも黙ってたのは許せないなー」
「ジュース奢ってくれるなら許したげる」
私は笑いがこぼれた。
「あーすごい紅奈っぽいね」
「それどーいう意味だよぉ」
2人で笑いながら駅までゆっくり歩いた。
どうやったらふりがな付けれるのか誰か教えて欲しい




