収まるところに収まりました
結果はお分かりの通り、妊娠しておりました。
「さぁ、どうする?君の子は僕の子だろう?悪いけど君には選択肢はない。」
そう、時期王の子なのだ、私には従うしか道はない。「ひとつだけ聞かせてくれ。なぜそんなに私と結婚したくないのか?私のことが嫌いか?」
「そういう訳ではありません。ただ、忘れられないのです。5年前に私を助けてくれた方が。」
「君が騎士団を好きだ。と言った理由だね。ならもっと問題はないさ。君を助けたのは私だからね。」
「え?そうなのですか!?」
「あぁ、君が覚えていてくれて嬉しいよ。」
あの時助けてくれた騎士の方は第2王子様?そうだあの時もその人はフード付きのコートを着ていた。それはあの日、第2王子様が着ていたコートと同じものだったはずだ。
「本当に、本当に第2王子様なのですか?あの時私を救ってくれたのは。」
「あぁ、そうだ。どうだい?他にも問題があるのなら、必ず解決する。僕と結婚してくれないかい?」
「なぜ、そんなにも…」
「君をずっと好きだったからさ。君が初めて城に来た時、可愛いと思った。メイドとして一生懸命に働いて、新人のメイドが来たら厳しくも丁寧におしえていた。そんな君が好きなんだ。」
「え、あの、その。」
「もし今はまだ分からないとしても、いつかは君に好きだと言われるように頑張る。だから、どうか結婚してくれ。」
第2王子様が私を好き?なぜ?可愛い?どういうこと?でも…
「お願い、します。まだよくわからないですけど、ずっとあの時助けてくれた人と一緒になりたかったのです。」
「本当かい?!やっぱなしはダメだぞ。フォレス父上と母上に言ってきてくれ、結婚したい人がいると。」
「かしこまりました。」
フォレスが急に現れてすぐに、消えた。
「え?まって。もう?」
「父上と母上はずっと待っていたんだよ。僕に嫁ができるのを。そして、孫ができるのを。だから、2人は私に想い人ができたと聞くとすぐに連れて来いと言われたよ。だから結局は誰も反対できないんだよ。」
そうですか、あぁこの子は産まれる前から幸せね。
それから、3年後なんやかんやあって、子供も無事に生まれて、シンベルトも王になり私は王妃になった。私たちはこれから、ファミリオン王国もよりよくするために頑張って行きます。子供が生まれるまでの出来事はまた後日。




