表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの日は、私の過ちです  作者: 加藤 すみれ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/6

私が王子の想い人?

私はあの日のことは、忘れることにした。私は貴族ではあるが、男爵位だ。そんな私が婚約してくれなんて言えるはずもなく

…はぁ、本当にやらかした。まぁでも、私がおしゃれをすると誰?と言われるほど変わるのだ。だからバレる心配はないだろう。それに、平民だと思われる格好だったのだから、平民だと思っているはずだ!平民なんて探さないだろう。そう思い、メイドたちがいる部屋に入ると…

「メイド長!聞きましたか?第2王子様がある人物を探しているそうです。」

「え?ち、ちなみにどんな人?」

「昨日、王子が外に視察に出た時に会った平民の方だそうです!もしかしてその方が将来の王妃に!?」

まずい、非常にまずい。なんでさがしてるんですか?いっときの気の迷いにしておきましょうよ。まさか、妊娠している可能性があるから殺しておこうとか?これは何としても隠さなければ。そう思っていたが、今日の私の仕事は王子の世話なのだ。それを他人にお願いできるわけがなく…

「失礼します。本日お世話をさせていただきます。メイド長セレン・ミルフォードです。」

綺麗なお辞儀をしながら部屋へ入った。

「おはよう、セレン。今日は先に準備をしてしまったのだ。次の予定まで少し話さないかい?」

「かしこまりました。どんなお話ですか?」

第2王子様は照れくさそうに言った。

「実はな、昨日、運命の人に出会ったのだ。」

グホッ

まさかバレている?

「その者は平民だ。セレン、平民が想い人というのは悪いことだろうか?」

ふぅ、私だとはバレていないようだ。殺すつもりもないようだ。だが、私ということは黙っておかなければならない。なぜなら、第2王子は王になられる方だからだ。第1王子は3年前に病死した。他の王子はいないので、第2王子が跡継ぎとなるのだ。だからもし、私が王子の妻となれば…

そんなのは嫌だ。私は、ただでさえ男爵の癖にメイド長なんて、と言われているのだ。これ以上位が上がれば、酷い暴言をはかれるにきまっている。だが、王子の言葉を否定する訳にはいかない。

「第2王子様、たとえ相手が平民だとしても、王子が結婚したい人と結婚すればいいのです。」

「セレン…ありがとう。騎士団!昨日、私と共にいた彼女を探すのだ。」

あ、まずい。騎士団動かされてしまった。でも、私もきっちりと変装したし、隠れて街へ行ったので大丈夫だろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ