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あの日は、私の過ちです  作者: 加藤 すみれ


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あの日の過ち

私は王宮に仕えるメイド長、セレン・ミルフォード。私は連日、メイド長の仕事以外に他のメイド達の手伝いをしていた。なのでとても疲れていた、そう疲れていたのだ。だからこんな失態を犯してしまったのだ。

今から数時間前、先程も言った通り、私は疲れていた。なので今日は、仕事が終わった帰りに少しおしゃれをして街へ出かけた。そして、ひとしきり楽しんだ後、ある酒場へ入った。

「いらっしゃいませ。申し訳ありません。ただいま混雑しておりまして、相席でも構いませんか?」

「構いません。」

そして、案内されたのが、フードを被った青年がいる席だった。

「失礼しますね。」

「どうぞ。」

私は、それ以外の会話をするつもりは一切なかった。だが、一瞬見えてしまったのだ。コートの下の紋章が。

「もしかして、騎士団の方ですか?」

気づいたら、そう声をかけていた。

「そうだが、それがどうかしたのか?」

青年は警戒した目で見てきたが、それもすぐに困惑の目に変わった。それは私が原因だ。

「騎士様!いつもありがとうございます。貴方様方のお陰で、私たちは平和に暮らせるのです。ずっとお礼が言いたかったのです。前に私は魔物に襲われたところを助けていただいたのです。その頃からずっと遠くから見ていたのですが...」

それから一方的に私が話し続け30分くらい経った頃、食事が届いた。

「申し訳ございません。つい、嬉しくなってしまい...」

「ハハハッ、最初見た時はあまり喋らないタイプかと思いきやこんなにも喋る方だとは。もう少し話さないかい?騎士団がそんなに好きなら色んな話を聞かせてあげよう。」

それから私たちはそれぞれの愚痴などを言い合い、私の酔いが回り...気づいたらベットの上にいた。

それも、素っ裸で。あぁ、やってしまった。こうなったからにはこの青年と婚約するしか...第2王子様?嘘、私第2王子様と?ーまずいーそう思った瞬間に私は服を着て、宿から飛び出した。

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