表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/52

大魔導士カジュー、出産に立ち会う

 私は大魔導士のカジュー。


 今は最愛の人であるコンラ様と静かに暮らしている。


 そして何と、コンラ様が私との子を身籠って下さった。


 毎晩、頑張った甲斐があった。


 コホン。




 それから月日は流れ、遂に出産の日を迎えた。


「カジュー、そばにいておくれ」


 目をウルウルさせているコンラ様に言われた。


 美しい。これほど美しいコンラ様を見るのは、初めてだ。


 あ、いや、決して今までが美しくなかったという意味ではないです、落ち着いて下さい、コンラ様。


「うーん」


 コンラ様が苦しむお姿は見ているのが辛い。


 しかし、コンラ様は私のてをしっかり握っているので、私は逃げ出す事ができない。


 あ、いや、そのですね、決して立ち会うのが嫌だとか、そういう事ではなくてですね、コンラ様……。


「ぐううう!」


 コンラ様の苦しみ方が尋常ではない。


「やはり、医者を呼びましょう、コンラ様」


「ならぬ、カジュー! それはならぬぞ!」


 コンラ様は苦悶の表情のまま、私に仰った。


「うぐおおお!」


 コンラ様が絶叫した。


「コンラ様!」


 私は思わずコンラ様の手を握り締めた。


「ゴボオオオッ!」


 そして遂にコンラ様は、出産を終えた。


 医者を呼ばないはずだ。


「可愛いわが子よ」


 コンラ様はご自分の口から生まれた私達の子供を、愛おしそうに見つめた。


 そんなところだけ、母親の悪魔コツリと同じとは……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ