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元魔王コンラと元大魔導士カジューの後日譚
私はカジュー。
この世界では五本の指が入る、じゃなかった、五本の指に入る魔導士だ。
今は最愛の人コンラ様と甘い生活を送る毎日だ。
「カジュー」
コンラ様が呼んでいる。
私は大急ぎでコンラ様の寝室へと向かう。
「カジュー、ベッドのシーツ、いつ取り替えたのだ?」
コンラ様は、寝室のドアの前に仁王立ちで待っていた。
「き、昨日取り替えたばかりです」
私は怯えながら答えた。
「そうか。ならいい」
こうして、私達の甘い生活は続く。
はあ。