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お姉ちゃんが家に来た

作者: rimu524

初めて書く小説です!

処女作ですがどうか暖かく見守ってもらえれば幸いです。

僕の名前は莉瑠

今日、近所のお姉ちゃんが2人家遊びに来ることになった

「おじゃましまーす!」

「あらあらご丁寧に。ほら莉瑠も」

「いらっしゃいませ……」

僕は元気がない返事をした なぜなら僕の目の前にいるお姉さんたちはすごく大人っぽくて綺麗だったからだ

そしてその1人の事を僕が好きだったからだ

(うわぁ……)

でもなんだろう……ちょっと怖い気がする

「よろしくね!りーくん♪」

「あ……はい……」

そう言って僕を抱きしめてきたこの人が真琴さんだ 真琴さんに抱きしめられて僕はドキドキしていた


「えへへ~。だってかわいかったんだもん」

そんなことを言いながらまたぎゅっとしてくる真琴さん

もう1人のお姉ちゃんである凛さんが注意してくれている すると今度は僕の頭をなでてきた

「ふぇ!?」

びっくりして変な声が出てしまった 恥ずかしくて顔が熱くなる きっと真っ赤になっていることだろう

「ん?どうかしたの?」

「ううんなんでもないよ……」

不思議そうな顔をしている真琴さんを見てると胸が痛くなってきた やっぱり好きになった人に嫌われるのは嫌だから でもこんな気持ちは初めてなのでどうしていいのか分からなかった そんなことを考えていた時

「あのさ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

急に話しかけられたのでビクッとした 凛さんを見ると少し怒ったような表情をしていた

「は……はい……」

「あんたってさ、真琴のこと好きなわけ?」

「……っ!!」

まさかバレてるとは思わなかった

「そっか……やっぱそうなんだ……」

そう言うと凛さんはどこかに行ってしまった

「ねぇねぇりーくん!今度一緒にゲームしようよ!」

「え……あ……はい……」

どうせ叶わない恋なら、いっそこのまま時間が止まってくれればいいのに……

今日から僕のお母さんとお父さんも一週間居なくなるらしく、今は僕3人しかいないリビングにあるソファーに座っていると真琴さんが近づいてきた

「りーくん♪」

「あ……はい……何ですか?」

「あのね、明日みんなで海行かない?」

「え?海……ですか?」

「うん!せっかくだし行こうよ!」

突然の提案だったので驚いたけど、すぐに返事をした

「はい!行きます!」

やった!これで真琴さんと凛さんと一緒に遊べる!しかも水着姿まで見れるなんて最高すぎる!!

「やったぁ!それじゃ決まりね!あとさ、ついでに泊まってもいいかな?」

「え……?」

思わず固まってしまう そうだよね……夏休みなんだし普通そういうこともあるよね……

「あ……えっと……それはちょっと難しいかもです……」

「え?なんで?」

「実はうちの親が旅行中でいないんです……」

「あぁ〜なるほどね〜」納得してくれたみたいだ よかった……なんとか断れた……あれ?でも待てよ……

「あの……泊まるってどこに寝るつもりなんですか?」

「ん?もちろんベッドだよ?」

「えぇ!?ダメですよ!そんなの!」

「大丈夫!私床とかで平気だからさ!」

「いやそういう問題じゃないんですよ……」

いくら真琴さんでも流石に無理だ それに真琴さんが風邪を引いてしまうかもしれない

「えっと……どうしてもダメですか?」

上目遣いをしながら聞いてくる そんなことをされると断りにくいけど……ここは心を鬼にして……

「すみません……やっぱりダメです」

すると真琴さんの顔がみるみると暗くなっていった

「そっか……」

真琴さんはそのまま黙ってしまった

(うぅ……なんか罪悪感がすごい……)

そんな風に考えていると

「ねぇ……りーくん」

真琴さんが下を向いて何かを言い始めた

「はい……どうしましたか?」

「もし……私が泊めて欲しいっていったらどうする?」

「え……?」

(そんなことされたら理性が保てないよぉ……)

「ううん。やっぱり何でもない。忘れて」

「えっと……はい……

まあ良いですけど……」

結局その日は何も話すことが出来なかった

「ふわぁ〜眠いな……」

昨日の夜はあまり眠れなかったのであくびが出てしまった とりあえず顔を洗おうと思い、階段を降りようとしたその時

「おはよ〜りーくん♪」

「おはようございます真琴さん」

「うふふ。ねぇりーくん。これからはお姉ちゃんって呼んでくれない?」

「え……えっと……」

いきなり言われても恥ずかしくて言えない

「ほら。言ってみて?」

真琴さんがじっと見つめてくる(ど……どうしよう……)

「お願い……お姉ちゃんって呼んで?」

耳元で囁かれるように言われた それだけで僕はドキドキしてしまった

「お……お姉ちゃん……//」

恥ずかしくて目を逸らすと真琴さんの手が僕の頬に触れてきた

「ん?どうかしたの?」

「ううんなんでもないよ。それより早く顔を洗いに行きたいんだけど……」

「ふふっ。わかったよ。いこっか」

そう言うと真琴さんが手を握ってきた

「え!?ちょっと!」

「いいから行くよ〜」そのまま引っ張られるようにして連れていかれた

「んしょ……よいしょ……」

今何をしているかというと、朝食を作っているところだ 今日のメニューは目玉焼きにウィンナー、そしてご飯と味噌汁だ

「よし!できたぞ〜ってあれ?」

凛さんがいない いつもなら真琴さんより先に起きてるはずなんだけど……

「凛さんどこに行ったんだろう?」

そう思いながら部屋を見渡すと凛さんの姿があった

「すぅ……すぅ……」

ベットの上で気持ち良さそうに寝ている

「かわいい……」思わず声に出してしまう 普段は大人っぽい雰囲気を出しているけど寝顔はとても幼く見える 見ているだけで幸せな気分になった それからしばらく眺めていると

「ん……んん……」

寝返りを打った時に目が合ってしまった

「フェ?」

凛さんが可愛い声

を出しながら固まった

「あ……えっと……これは違うんです……」

必死に言い訳を考えるが何も出てこない

「あ……あの……えっと……」

焦っていると凛さんが急に抱きついてきた

「え?ちょっ!ちょっと!何してるんですか!」

「……」

反応がない ただの屍のようだ じゃなくて!どうしてこんなことをしてくるのか全く分からない

「凛さん!しっかりしてください!」

肩を掴み前後に揺さぶると ハッ!としたような表情をして僕から離れた

「ごめんなさい!大丈夫ですか!?」

心配になって聞くと凛さんは小さな声で答えてくれた

「えっと……だ……大丈夫です……」

よかった……大丈夫そうだ

「あ……ありがとうございます……助けてくれて……」

「いえ……気にしないでください」

「そ……それと……このことは2人だけの秘密にしておいてください……」

「分かりました……」

こうして秘密を共有することになった

「ねぇりーくん♪」

「どうしましたか?」

「今日一緒に出かけようよ♪」

「良いですけど」

「やったぁ!」

「何処に行く?」

「う〜ん……りーくんはどこか行きたいとことかないの?」

「えっと……特に無いですね……」

正直どこでも良かったので素直に伝えることにした すると真琴さんがニヤリと笑った

「ふふっ。それじゃ私に任せてくれるかな?」

「はい!よろしくお願いします」

「任せて!それじゃ行こっか」

「はい!楽しみです」

「うぅ……緊張する……」

「大丈夫だよ!自信持って!」

真琴さんが励ましの言葉をかけてくれるけどやっぱり不安だ

「うぅ……やっぱり無理です……」

「大丈夫だってば〜」

「うぅ……でも……」

「もう……しょうがないな〜」

真琴さんが近づいてきて僕の頭を撫でてきた

「えへへ……なんか安心できます……」

「そっか♪ならもっとやってあげるね」

そのまま優しく抱きしめられた

「え?あ……あの……これって……」

「ふふっ。こうしたら少しは落ち着くかなって思って」

確かにとても落ち着いた それに……

(うわぁ……やばい……この体勢だと胸が……)

すごく柔らかいものが当たっていてドキドキする

(それに良い匂いもするし……)

なんだかくらくらしてきた

(このままずっとこうしていたいな……)

そんなことを考えていると

「ねぇ……りーくん」

「はい……なんでしょう?」

「私のこと好き?」

真琴さんがじっと見つめてくる

「えっと……その……」

恥ずかしくて目を合わせることができない すると真琴さんがまた口を開いた

「私はりーくんのこと大好きだよ。愛してる。だから、もしりーくんが他の女の子を好きだって言ったとしても諦めないから」

真剣な眼差しだった

「あの……それはどういう意味でしょうか……」

恐る恐る聞いてみる

「ん?言葉通りの意味だけど?」

「いや……そうではなくて……」

「うふふ♪そういうところもかわいいよ♪」

「えぇ……」

「それで?どうなの?」

「僕は……」

そこで一度言葉を区切るそして深呼吸してから続きを口にした

「僕は真琴さんのことが……好きです。大好きです。愛しています。これから先どんな事があっても絶対に離れません。真琴さんだけを……永遠に愛し続けます……」

今まで言えなかった想いを伝えた

「嬉しい……やっと言ってくれたね……」

泣きそうな顔になりながら真琴さんは続けた

「私もりーくんを愛してる。世界で一番大切だよ。もう離さないから覚悟しておいてよね?」

そう言うと真琴さんはキスをしてくれた

「ん……」

「んん……」

長い時間唇を重ねていた しばらくしてからゆっくりと離れた

「えへへ♪これで私たち恋人同士だね♪」

嬉しそうな笑顔を浮かべている

「はい!よろしくお願いします!」

「じゃあせっかくだしデート行こうか♪」

「はい!」

2人で手を繋いで部屋を出た

「お待たせしました」

「うんうん全然待ってないよ。むしろ早かったくらい」

真琴さんが笑いかけてきた

「そうですか。ならよかったです」

「じゃあ行こっか」

「はい!」

こうして僕と真琴さんの恋人としての生活が始まった

「えっと……ここはどこですか?」

「ふふっ。ショッピングモールだよ」

「ショッピングモール?なんでここに来たんですか?」

「えっと……内緒!」

「えぇ……教えてくださいよ」

「だめだよ〜」

「むぅ……わかりました……我慢します」

「よし!いい子だね〜」

「子供扱いしないでください……」

「ごめんごめん。つい可愛く見えちゃって」

「もう……」

頬っぺた膨らませて拗ねてるところも可愛いなぁ♪

「さてと、それじゃあ服屋にレッツゴー♪」

「はい!」

「ねぇねぇりーくん♪これ似合うと思うんだけどどうかな?」

「はい!とてもよく似合っていますよ!」

「ほんと!?」

「はい!」

「えへへ♪ありがと〜!」

「いえいえ。こちらこそありがとうございます」

「ふふっ。どういたしまして♪」

「あの……真琴さん」

「どうしたの?」

「僕も真琴さんみたいになれるように頑張りますね」

りーくんが真っ直ぐ見つめてくる

「うぅ……そんなこと言われたらキュンとしちゃうじゃん……」

「僕だっていつもドキドキさせられっぱなしなのでたまには仕返ししないと……」

「うぅ……ずるい……」

「えへへ♪それじゃあ次はどこに行きましょうか?」

「うぅ……もう!わかったよ!降参!私の負けです!だからこれ以上いじめないで……」

「はい!それじゃあお昼ご飯にしましょうか」

「そうだね!何食べる?」

「えっと……あそこのハンバーガーショップとかどうでしょうか?」

「おっけ〜♪そうしよう」

「すみません。注文良いですか?」

「はい。かしこま……って真琴ちゃんじゃない。久しぶりね」

店員さんが話しかけてきた

「は、はい。お久しぶりです」

「今日は彼氏と一緒なのかしら?」

「はい……そうです……」

「あら?顔が真っ赤になってるわよ?熱でもあるんじゃない?」

そう言いながら僕の額に手を当ててくる「大丈夫?ちょっと熱い気がするけど……」

「だ……大丈夫ですよ……気にしないでください……」

「そっか……なら良いけど無理しちゃダメだからね?」

「はい……」

「ところであなたは真琴ちゃんのなんなの?」

「えっと……僕は彼女の……」

「私の婚約者なんですよ」

真琴さんが遮るように言った すると店員さんは驚いた顔をしたあと納得したような表情になった

「なるほどね……そういうことか……」

そして今度は僕に向かって話し始めた

「ねぇ……君の名前はなんていうのかしら?」

「僕は莉瑠と言います」

「そう……りるくんっていうのね。私は神楽坂結衣よ。よろしくね」

「注文いいですか?私はチーズバーガーセットで飲み物はアイスコーヒーをお願いします。それと、りーくんはこの店初めてだと思うのでオススメを1つお願いします」

「はいはい。任せてちょうだい」

「真琴さん……ありがとうございます」

「ううん。気を使わなくていいんだよ」

「はい……」

それからしばらくして

「はい。お待たせ。これが真琴ちゃんの分ね。そしてこれは莉瑠君の分。食べ終わったら食器はそのままにしておいてね。後片付けしておくから」

「えっ?でも……」

「遠慮はいらないわよ」

「じゃあお願いします」

「えぇ。またいつでも来てね」

「はい!ありがとうございます」

「ありがとうございました〜」

「美味しかったですね」

「うん!すごく良かったよ」

「それはよかったです」

「ねぇ……りーくん。最後に寄りたいところがあるんだけど付き合ってくれるかな?」

「はい。もちろんです」

こうして僕たちはショッピングモール内にあるゲームセンターにやってきた

「あの……真琴さん……どうしてここに?」

「えっと……その……プリクラを撮りたくて……」

恥ずかしそうにしている真琴さんは最高に可愛かった

「ふふっ。真琴さんのやりたいことでしたらなんでも付き合いますよ」

「ほんと!?嬉しい!」

「えぇ……」

「じゃあ行こっか♪」

「はい!」

「ん〜楽しかった〜!」

「はい。とても充実した時間でした」

「私もだよ♪」

「これからもずっと一緒に居てくださいね」

「うん!絶対に離れない!」

「あ、りーくん。これあげる」

真琴さんが何かを差し出してきた

「これって……」

「おそろいのネックレスだけど……いらなかった?」

「いえ!そんなことはありません!むしろ大歓迎です!」

「なら良かった♪」

「ありがとうございます!大切にします!」

「ふふっ。喜んでくれてなによりだよ♪」

「じゃあそろそろ帰りましょうか」

「そうだね。帰ろうか」

2人で手を繋いで家まで帰った

「ただいま〜」

「おかえり」

リビングに行くと凛さんが後で私のところに来てと言った

「わかった」

とりあえず着替えることにした

「真琴さん。入ってもいいですか?」

「え?りーくん!?ちょ……ちょっと待って……」

中からドタバタ音が聞こえる

「えっと……どうぞ……」

「失礼します」

「それでどうしたの?」

「えっと……これを渡したかったんです」

「これは?」

「えっと……開けてもらえばわかると思います」

「わかった」

真琴さんは包みを開ける

「え……これ……」

「ペアリングです。えっと……僕とお揃いの指輪です……」

「うぅ……グスッ……嬉じぃよぉ……ありがどぅ……ありがどう……」

「真琴さん。泣かないでください」

「だって……だって……本当にうれしくて……」

「ほら……ハンカチ使ってください」

「う……うん……」

「落ち着いたら教えてください」

「うん……もう大丈夫だから……」

「それじゃあそろそろ帰りますね」

「ま、待って……もう少しだけ……側にいて……ほしい……」

「わかりました。でももうすぐ日が暮れるので早くして下さいね」

「うん……」

それから少しの間2人きりの時間を過ごした

「真琴さん。今日は楽しかったですか?」

「うん!すっごく楽しかったよ」

「そうですか。なら良かったです」

「ねぇ……りーくん。今日は泊まっていかない?」

「えっと……良いんですか?」

「うん!大丈夫だよ」

「じゃあ……お言葉に甘えて……」

「やった〜♪じゃあ今晩は寝かさないからね〜♪」

「え?どういうことですか?」

「ふふっ♪秘密〜」

こうして僕の長い1日が終わった

「ふぁ〜」

朝起きてリビングに向かうとそこには誰もいなかった いつも僕より先に起きているはずの真琴さんがいないのだ 不思議に思いながらソファに座っていると、テーブルの上に手紙があることに気づいた

『りーくんへ おはようございます。突然こんな形でお別れすることになってしまってごめんなさい。実は昨日の夜中にお母さんが倒れてしまったのです。なので私は急いでアメリカの病院に向かいます。本当はりーくんと一緒に駆けつけたいけれど……今はお父さんが会社に行ってるので私がしっかりしないといけないから……

だから私は行きます。また会いに行きます。だからそれまではお元気で過ごしていてください』

僕は泣き崩れた そして誓った 必ずもう一度会おうと それから僕は毎日のようにお見舞いに行った その度に真琴さんは優しく迎えてくれた そして僕はある決心をした この気持ちを真琴さんに伝えようと真琴さんの所に行くことにした真琴さんは今アメリカにいるらしいそこで僕は留学することにした もちろんお金の問題はある しかしそこは両親の力を借りることにした 両親は快く受け入れてくれて色々な手続きや準備を手伝ってくれた こうして僕はアメリカに行く事になった「じゃあ行ってきます」

「気をつけてな……」

「頑張ってね……」

「うん……」

こうして僕たちは別れた「真琴さん……待っていてください……」

飛行機に乗る直前 僕は呟いた こうして僕たちの再会までの物語が始まった 僕がアメリカに着いた頃にはもうすっかり夜になっていた 空港を出てタクシーに乗った

「すみません。○○病院までお願いします」

「はいよ」

〜数分後〜

「着きましたよ」

「ありがとうございます。いくらでしょうか?」

「はい。ちょうどですね。ありがとうございました」

「はいよ。ありがとうね」

「はい。こちらこそありがとうございました」

「よし……行くか……」

受付の人に聞いた病室に向かった コンコン

「はい」

「失礼します」

扉を開けるとそこに居たのは紛れもなく真琴さんだった

「真琴さん!」

「え……どうしてここに?」

「どうしてって……それは……」

「もしかして私に会いに来てくれたの?」

「そうですよ!それ以外に何があるっていうんですか!」

「りーくん……グスッ……」

「真琴さん……泣いてるんですか?」

「だって……だって嬉しくて……」

「ふふっ。泣くほど嬉しいならサプライズ成功かな?」

「うん……」

「真琴さん。ずっと言いたかったことがあります」

「うん……わかってる……」

「真琴さん。好きです。僕と結果して下さい」

「はい。喜んで」

「えへへ〜」

「どうしたの?」

「なんでもないよ〜♪」

真琴さんは僕の腕に抱きついてきた

「ちょ……ちょっと……真琴さん!?」

「ん〜?どうしたの〜?」

「あの……当たっているんですけど……」

「当ててるんだよ♪」

「えっと……なんで……」

「だって……好きな人とこうしていたいもん……」

「うぅ……」

「ねぇ……りーくん……キス……したい……」

「いいです……よ……」

「じゃあ……目閉じてくれる……?」

「はい……」

真琴さんの吐息が聞こえてくる ドキドキする……心臓の音がうるさいくらいだ

「じゃあ……いくね……」

唇が重なる 柔らかくて暖かい 初めての感覚に頭がクラクラしてくる

「ぷはっ……」

やっと終わった……でももっとして欲しいと思ってしまう自分もいる………………

しばらく見つめ合う時間が続いた そしてどちらからでも無く自然と笑みが溢れた

「りーくん。愛してるよ」

「僕もです。真琴さん」

「その子は誰?」

真琴さんのお母さんが僕に問いかけた

「えっと……初めまして。真琴さんとお付き合いさせてもらっています。莉無といいます」

「あらそう……やっぱりあなたが真琴の恋人だったのね……」

「え?どういうことですか?」

「実はね……この前真琴から電話があったの……」

『もしもし?真琴だけど……』

『久しぶりね。元気にしてたかしら?』

『元気だよ!実は今日恋人が出来たんだ だからもしよかったら紹介したいんだけど今度会ってくれないかなって思ってさ!』

「お母さんが帰って来てからで良いからさ!お願い!」

『わかったわ。予定を空けておくようにするわね』

『やったー♪ありがとね。お母さん』

「それで……その時にあなたのことも聞いていたのよ。名前は聞いてなかったけれど……でもまさかそれが貴方のことだったなんてね……」

「そうなんですね……」

「真琴。幸せにしてもらうのよ」

「うん。任せて!」

「ふふっ。それなら安心ね」

留学してから1ヶ月が過ぎた 僕は今真琴さんと一緒に住んでいる もちろん同じ部屋でだ

「真琴さんおはようございます」「おはよ〜りーくん!」

僕たちはいつも通り挨拶を交わす これが当たり前になっている とても幸せなことだ

「朝ごはんできましたよ」

「は〜い」

こうしてまたいつも通りの日常が始まるのだ 〜1章fin〜 1章の最後まで読んでいただきありがとうございました! これからもこの小説をよろしくお願いしますm(_ _)m


留学してから1年が経った 今は高校1年生になった つまり僕は今16歳という事になる ちなみに真琴さんは19歳になったらしい

「真琴さん。そろそろ起きてください」

「むにゃ……あと5分だけぇ〜……」

「ダメですよ。ほら早く起きる」

「はぁい……」

「じゃあ僕先に学校行ってきますね」

「は〜い……行ってらっしゃ〜い……」

「行ってきま〜す」

こうして僕たちの一日は始まる 〜数時間後〜

「ただいま帰りました〜」

返事はない まだ寝ているのだろうか とりあえずリビングに向かうとそこには誰もいなかった しかしテーブルの上に一枚の手紙が置いてあった

『りーくんへ 急用ができてしまったので少しの間家を開けることにしました 』

「なるほど……そういう事か……」

なら仕方がない それにしても真琴さんがいない生活か……

なんか寂しいな……

そんなことを考えながらぼーっとしているといつの間にか眠っていたようだ目が覚めるともう夕方になっていた

「やばっ……帰ってきてないじゃん……」

慌てて外に出るとそこにいたのは車に乗り込もうとする真琴さんの姿だった

「真琴さん!」

「え?りーくん!?どうしてここに?」

「どうしてじゃないですよ!いきなり居なくなるから心配したんですよ!?」

「ごめんごめん。ちょっと色々あってね……」

「まったく……次からは気をつけてくださいよ?」

「うん。分かったよ。でもどうしてここに居るってわかったの?」

「それはですね。真琴さんが居なくなった時のために合鍵を作っておいたんです」

「え?じゃあ今までずっと持っててくれたの?」

「そうですよ」

「うぅ……りーくん大好き!!」

真琴さんが抱きついてきた

「ちょ……ちょっと……ここ外なんですけど……」

「いいの♪」

「はぁ……しょうがない人だ……」

こんな日々がこれからも続くと思っていた 〜翌日〜 この日は休日だったので家でゆっくりしていたのだが、突然インターホンが鳴る音が聞こえた ドアを開けるとそこには宅配便のお兄さんがいた

「こんにちわ。こちらに印鑑お願いします」

荷物を受け取り中身を確認すると中には指輪が入っていた

「これは……?」

差出人は真琴さんからだ

『開けてみて!』

どうやらこの手紙を読んでいる頃には届いているはずということだろう 早速箱を開けた すると中に入っていたものはなんと婚約指輪だった

「これって……もしかして……」

「ふふっ。驚いた?」

「驚きましたよ……でも嬉しいです。大切にしますね」

「うん。ありがとね」

「ところで……真琴さん。一つ聞きたいことがあるんですけど……」

「ん?何?」

「あの……僕たち婚約してましたっけ……?」

「え?違うの?」

「違いますよね?だって僕達付き合ってるだけで結婚の約束なんてしてませんし……」

「確かにそうだね……」

「まさか……忘れていたとか……?」

「いや……その……実はね……お母さんにね『そろそろ婚約者くらい見つけなさい』って言われちゃったからさ……だから形だけでもと思ってさ……」

「あぁ……なるほど……」

つまり僕の早とちりだったというわけだ

「でもね!私は本気でりーくんのこと好きだよ!」

「僕も好きですよ。真琴さんのこと」

「ほんとに!?やったー!」

「はい。本当ですよ」

「ねぇ。今度一緒に旅行に行かない?」

「良いですよ。どこに行く予定ですか?」

「沖縄!」

「良いですね。行きましょう」

「じゃあ決まりだね!」

「はい!」こうして僕たちは2人でおきなわに出かける事になった

その当日空港で待ち合わせをしていたのだが……

「遅い……」かれこれ30分は待っているのではないだろうか まぁでもこういう所が可愛いところでもあるんだけどね それからさらに20分程待った頃だろうかようやく真琴さんが来たようだ

「ごめ〜ん!遅れちゃった〜」

「いえ大丈夫ですよ」

「あれ?怒ってないの?」

「別に怒るようなことでもないでしょう?」

「そっか……良かった〜」

真琴さんはほっとした様子を見せた

「それより早く飛行機に乗りましょう」

「うん!」

〜数十時間後〜

「やっと着いた〜!」「疲れましたね……」

「でも楽しかったね!」

「そうですね」

「今日はどこに泊まるの?」

「ホテルを取ってあるのでそこに泊まります」

「そうなんだ。じゃあ行こうか」

〜数時間後〜

「部屋に着いた〜♪」

「じゃあ僕はベッドに行きますね」

「私も行く〜」

寝室に入ると真琴さんが後ろから抱きついて来た

「ちょ……真琴さん!?」

「りーくん♪」

「もう……しょうがない人だ……」

そのままベッドに押し倒されてしまったそして次の日の朝までずっと愛し合っていた

「真琴さん。おはようございます」

「おはよぉ……」

ホテルの朝食の時間は7時からなのでそれまでまだ少し時間がある

「まだ眠いんですか?」

「眠い……」

「もう少し寝ていてもいいですよ?」

「ありがとう……」

そう言うと真琴さんはすぐに眠ってしまった 寝顔もすごく可愛らしい

「やっぱり真琴さんは最高だよ……」

そんなことを呟きながら頭を撫でているうちにいつの間にか自分も眠りについていた 〜数時間後〜

「りーくん起きて!朝ごはんの時間だよ!」

「うぅ……わかりましたよ……」

「ほら早く!」

「はい……」

「あ、そうだ。昨日撮った写真見せてあげる」

「え?何の写真ですか?」

「りーくんとのツーショット♡」

「ちょ……恥ずかしいですよ……」

「いいからいいから♪」

そこには満面の笑みを浮かべた真琴さんと照れくさそうにしている僕の姿があった

「ふふっ♪幸せだなぁ……」

「僕も同じ気持ちですよ」

「ねぇりーくん」

「どうしました?」

「大好き」

「僕も大好きです」



ご飯を食べに行こう!「さ、食べに行こっか!」

「そうですね」

今日の朝食はバイキングだった「美味しそ〜!どれにしようかな〜」

「迷っちゃいますよね」

「ねぇ、このステーキおいしそうじゃない?」

「確かに……あ、このパスタも良さげですね」

「うわっ……どれもこれも美味しい……」

「ほんとですね」

2人とも満足するまで食べた

今日は観光をすることになったまず最初に行った場所は首里城だった

「うわぁ……綺麗……」

「本当に綺麗ですね」

「次はどこに行く?」

「あの……僕行きたい場所があるんですけど……」

「うん。良いよ。どこ?」

「水族館です」

「え?なんで?」

「なんでって……普通魚見たいと思うんですけど……」

「あ……そういうことね……ふふっ♪」

「どうかしたんですか?」

「いやなんでもないよ♪じゃあ行こっか」

「はい」

〜数分後〜

「大きいね〜」

「そうですね」

「さっきから気になってたんだけどさ……」

「はい。なんでしょう」

「これイルカショーって書いてあるんだけど……」

「そうですね」

「まさかとは思うんだけどさ……ここに入ろうとしてるわけじゃないよね……?」

「そのまさかですよ」

「嘘でしょ!?」

「はやく行きましょう」

「いやいや無理だから!」

「どうしてですか?」

「だって……その……濡れちゃうじゃん……」

「あぁなるほど……でも大丈夫ですよ。僕が守ってあげますから」

「ほんと……?」

「もちろん」

「じゃあ……行く……」

〜数分後〜

「すっごく楽しかったね!」

「そうですね!また来ましょうね」

「うん♪約束だよ」

「はい」

こうして2人の沖縄旅行が終わった〜数日後〜「りーくん!お誕生日おめでとう!はいこれプレゼント♪」「ありがとうございます!開けてもよろしいでしょうか?」「うん!いいよ」中には腕時計が入っていた

「これ……高かったんじゃないですか?」

「まあまあ高いけど……気にしないで!」

「でも……」

「いいの!私があげたかっただけなんだしさ」

「そうですか……ではありがたく頂戴しますね」

「喜んでくれて嬉しいよ♪」

「大切に使いますね」

〜数ヶ月後〜「最近暑くなってきましたね」

「そうだね〜。夏服買おうかな〜」

「それがいいと思いますよ。あ、あと水着も買いましょう」

「そうだね♪楽しみにしててね」

「はい。待ってます」

「今日は何する?」

「うーん。特に何もありませんし、ゆっくりしてましょうか」

「じゃあお昼寝しようよ♪」「良いですよ。寝ましょうか」

「やった〜!おやすみなさい……」

真琴さんはもう眠ってしまったようだ。それにしても可愛い寝顔だな……

ずっと見ていたくなる……そんなことを考えているうちに自分まで眠ってしまった 〜数時間後〜

「りーくん起きて!」

「うぅ……」

「ほら早く!」

「わかりましたよ……」

「早く着替えて出かけよう!」

「え?どこにですか?」

「買い物だよ!」

「わかりました。準備するのでちょっと待っていてください」

「わかった!」

〜数十分後〜「よし!行きましょうか」

「うん!」

〜数時間後〜

「疲れた〜」

「真琴さん体力なさすぎですよ」

「仕方がないよ。私インドア派だし……」

「それは知っていますが……」

「じゃあ帰ろっか」

「そうですね」

帰り道に公園を見つけた「ねぇ、少し寄っていかない?」

「良いですよ」

中に入るとベンチがあった

「座ろうよ」

「そうですね」

「ねぇ、手繋いでもいい?」

「別に構いませんけど……」

「やった〜♪」

そして手を繋いだまま少し話をしていた

「ねぇ、キスしたい……」

「良いですよ」

そのまま唇を重ねた

「好き……」

「僕もです」

「ねぇ、もう一度しよ?」

「はい」

2人は何度も愛を確かめ合った 〜数年後〜

「ねぇ、りーくん」

「どうしました?」

「子供できたかも……」

「本当ですか!?」「うん……」

「名前考えないといけませんね」

「そうだね。どんな名前がいいかな?」

「真琴さんの好きなように決めてください」

「うーん……じゃあ……2人の頭文字をとって……まりちゃんなんてどうかな?」

「良いですね。すごく可愛らしいです」

「じゃあ決まりね♪」

「これからよろしくね。まりちゃん」

「元気に生まれてきてね。まーくん」

「そういえば今日は私のお母さんの誕生日だったんだ〜」「そうなんですか?おめでとうございます」

「ありがとう♪でね、プレゼント何にするか迷ったんだけど……結局決められなかったから手紙を書いたの。そしたらね……『あなたはいつも優柔不断だけどそういうところはお父さんに似ていてとても優しい子ね』って言ってくれたの」「素敵な方なんですね」「そうだね。でも私はりーくんの方が素敵だと思うけどね」

「僕なんかよりお母さんの方を大切にしてください」「はいはい♪わかってるよ」

「僕と結婚してよかったですか?」「当たり前でしょ!」

「僕と結婚してくれてありがとうございます」

「こちらこそ。大好きだよ。りーくん」

「僕も大……好きです」

「ふふっ♪照れてるところ可愛い♡」「うぅ……恥ずかしい……」

「ふふっ♪」

「真琴さんは僕と結婚したこと後悔してますか?」

「ううん。してないよ」

「どうして?」

「だって今とっても幸せだから♪」

お読み頂きありがとうございます!

これからも、様々な小説や短編を,上げていくのでよろしくお願いします。

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