表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第一章「始まりの鐘と終わらぬ夢想」プロローグ

[前田視点]

 「よっしゃ今日も仕事終わったー!!」 社会人にとって一に重要なのは金銭。


それを集めるにはどうすればいいか?そう、仕事だ。しかし才能のない人間はいくら就職しようとしても受け入れられない。


ならばどうするか。僕は一つの結論に至った。"自分で会社立てれば良くね?"と。そこで僕は仲のいい友人の東谷と会社を立てることにし、今に至る。


僕の名前は前田ワタル。ごく普通の社会人だ。ごく普通とはいっても一般企業の副社長なのだからすごい方ではあるのだろう。そして僕は仕事場のビルの11階で東谷とシェアハウスをしている。


「東谷も作業終わったー?」

「うん、一応今日の分は。あと出前でピザ頼んどいたぞ」

「よっしゃ神じゃんありがとう」

ピザ。それは小麦粉、水、塩、イーストをこねた後に発酵させて作った生地を薄く円形に伸ばし、その上に様々な具を載せオーブンや専用のかまどなどで焼いたイタリア発祥の料理。


そして僕の好物。仕事終わりのピザの味は格別だ。


ピンポーンと呼び鈴が鳴る。しかし‥


「あれ、東谷~これ画面に人映ってないんだけど」

「あれだろあれ、置き配って奴じゃない?」

「あー、なるほど。じゃ取りに行くね」

「俺結構多めに頼んだから一緒についてくわ」僕たちは玄関に向かった。

ー---

 何の変哲もない玄関。


「じゃあ開けるね」

僕はドアノブに手をかけ、腕を後ろに引く。‥刹那。


ドアの向こうから僕たちは謎の光に襲われた。


「うおっ‥!!」

かすかに聞こえる東谷の声。僕はまぶしい光を腕で遮っていた。


光がやんだと思い腕をずらす。…見えたのは見知らぬ台地だった。


「はあああぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」

僕は驚いて体制を崩す。

先程まで見ていたドアの前の景色とは180度違う、

まるで異世界に転移したかのような現象。

…そしてもう一つ驚いたこと。東谷がいない。


光の最中、彼の声が聞こえたからもしこれが本当に異世界転移なのだとしたら周辺にいるはず。

僕は体を起こして周囲を見渡す。遠くに人影…東谷か!? 

いや人違いだったら申し訳ないな…あれなんか近づいてきてない? 


「…君誰?大きな物音がしたと思ってきたんだが」…誰!? 


というか普通に日本語喋ってる…!? 


「いや君誰はこっちのセリフなんですが」

「あー、申し遅れた。俺は顕谷(あらたに) 健二(けんじ)。葬儀屋やってる」


…葬儀屋?見た目のわりに職業はけっこう落ち着いてんだな…


「んで君は?」

「僕は前田 ワタルです。」

…いやこういうのって現実から転移したとか言ったら絶対怪しまれる奴だよね?? 


「ふーん…あっあれか!海外の方で転移巻き込まれてこっち来てしまったタイプ?」

…そういうのあるんだ。まあそういうことにしておこう。


「…はい。それで共に転移してしまったっぽい友人を探していて…」

「あーそういうことね。まあ転移者なら俺のこと知らなくても納得だわ…」

「…? 有名な方なんですか?」

「いや…その話はあとででいいわ。とりあえず君これから行くとこないだろ?俺の仲間んとこ案内してやるよ」

「…ありがとうございます?」

「何故疑問形」

こうして僕は健二さんに案内されお仲間のところに向かうことになった。…その道中。


「あー…3人か。ワタル、ちょっと下がれ」

なぜ急に名前呼び…いやそうじゃなくて下がってろってどういうこと!? 襲撃!? 


「あ、はい!」

僕は言われたとおりに一歩引く。

だいたいこういうの漫画だと敵からの攻撃を避けさせるために下がらせるんだよな…。

そう思っていた。


「"闇爪"」

…今の一瞬で何が起きたのか僕はわからなかった。

健二さんが何かの呪文のようなものを言うと黒い爪のような形状の何かが現れ、

それが飛んでいき何もない空間に向かっていった…と思うとそこに3人の人が現れ

爪のような形状の何かに当たり上半身と下半身が切れていた…


えっ待ってどういうこと??

「えっ…健二さんって普通の葬儀屋なんですよね????」

「名前はあんま好きじゃないから顕谷さんって呼べ。 …あ、もしかして葬儀屋って聞いてワタルお葬式開く人の方思い浮かべてる?」

「えっ違うんですか」

「どう説明すりゃいいかな…本来は葬儀屋と書いてキラーと読むんだが…あれだ!歴史の教科書に載ってたコロシヤって職の進化系…ってやつ!ワタルも国は違えどその辺は習ってるだろ?」


…葬儀屋ってこの世界だと殺し屋ってことなんだ…てか歴史上には殺し屋ってちゃんとあるんだ…

「というか健二さんさっき使ってた技なんなんですか」

「だーかーら顕谷さんって呼べって! さっきのあれは葬術っつって葬儀屋だとだいたい全員が持ってる能力的なやつだ。ワタルももしかしたら持ってんじゃね?」


…思考が追い付かない。


「なるほど… それで健二さん、さっきの方々は何だったんですか?」

「顕谷さんって呼べってば。 さっきの奴らは多分…俺への刺客だな☆透明化してても殺気でバレバレなんだよなあ。」

…殺気なんて感じなかったぞ?? 


というか…

「刺客…ってどういうことですか?何か狙われるようなことしたんですか?」

「いやーたまに来るんだよあーいうの。あ、詳しく説明してなかったっけ?俺はこの宇宙で最強の葬儀屋。この辺じゃ俺の名を知らん奴はいないわけ。だから首を狙われやすい。」

「…最強!?」

「ああ」


‥異世界に転移してから最初に最強に拾われるって…僕は運がいいのか悪いのか。

「んじゃ邪魔者も殺したし改めてアジト向かうぞ!」

…拝啓、たぶんどっかにいる東谷へ。僕の人生終わったかもしれません------

「面白い」「続き読みたい」など思った方は、ぜひブックマークや下の評価をよろしくお願いします。していただけたら作者のモチベーションとテンションが上がるので投稿頻度も上がるかもしれません。ぜひよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ