義姉による悪意の有るエピローグ
さ、長かった私達の夏の物語はここまでだよ!
結局、夏君は私と美亜どっちにするか選べないなんて最高にチキンな答えを出しちゃった。
それが一番茨の道だって分かってるのかな?
この答えを伝える為にお義父さんに殴──
っとと、これは別のお話だったね。
そうそう、別のお話と言えば最後に出てきた女の子……
夏君、まさか浮気は許さないって言った直後に別の女の子を連れて来るとは思わなかったよ!?
……まぁ、それでも私達は夏君を好きな気持ちは変わらない。変えられない。
それだけ私達は好きだもん。
妹に夏君は譲らないと決めてたのにね。
しょうがない、私はお姉ちゃんだから少しくらい譲歩してあげる。
あ、でも完全に譲ったりはしないよ?歩み寄ってあげるだけ。
それこそ、次に体を重ねるのは私。
美亜にはもうさせてなんてあげないよ。ふっふっふ。
私にはまだもう少しだけ夏休みがあるし、また作戦を練らないと!
「お兄ちゃん!やっぱり麗ちゃんにも手を出してたの!?」
「やっぱりってなんだ!誤解だー!!」
あ、美亜が夏君を追い掛けてアパートの外へ出ちゃった。
私も追い掛けるか、それとも──
……まだ少し夏君と外に出るのは怖い。
だけど段々と大丈夫になっていくと思う。
夏君はずっと一緒に居るって言ってくれたから。
もう二度とあんな事故には遭わせない。
今度は私が守ってみせる。
──その為にも、邪魔者は排除しないとね……?
私は、部屋の中央で突っ立っている女の子に微笑み掛けた。
「ね、麗ちゃん……だっけ……?すこーしお姉さんとお話しよっか……???」
「……ひっ、こ、怖い……」
「大丈夫だよ……お姉さんと恋のお話しよ……???」
「……ひぃぃ……!!!」
──私の恋は続いていく。夏君と一緒にね!
最後までお付き合い頂きました皆様、本当にありがとうございます!
まだこの作品で書きたい事、書ける事もございますが、一旦ここで終わりとします!
後書きで長々と書くのもあれですので、今後の活動含めまして明日投稿致します活動報告にてお知らせさせて下さい。
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繰り返しにはなりますが、皆様本当にありがとうございましたm(_ _)m