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引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
瑛人編
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刑事の取り調べ

「また、君か…」


「偶然ですよ」


「そっちの子は大丈夫かい?」


「ショックで気を失ってます、それよりあの遺体が誰かわかりますか?」


「冷静だね、むしろこっちが聞きたいくらいだよ。これから調べるから、それと第一発見者の君と話がしたいんだけど」


「いいですよ」


「先生どこか教室を借りたいのですが」


僕と刑事さんは二人になる。チャンスだ。


「で、どういう状況で遺体を見つけたんだい?」


「はい、まず学校外に動物の首なし死体がみつかったんです、僕とあの娘でそっちに向かったんですけど、気味が悪いから教室に戻ったら…」


「動物の件は知らなかったちょっとまってな」


刑事は他の刑事に動物の件を伝える。


「あの、刑事さん、今回の件なんですけど、僕は犯人は一人じゃないと思うんです」


「突然探偵ごっこかい?犯人は…安田さんだったじゃないか」


「はい、安田刑事も犯人だったと思いますが、何か違和感を感じます」


「違和感?今回の件は模倣犯かと思うけど」


「根拠はなんですか?」


「根拠って言われても、安田さんは遺書もあったし」


「自殺とみせかけて殺された可能性は?」


「おいおい、それだとしたら警察に犯人がいるって言いたいのかい」


「僕はその可能性も考えてます」


「考えるのは自由だけど、あんまり首を突っ込むのはよくないぞ」


「病院の事件も模倣犯ですか」


「警察はそう見ているよ」


「そろそろ止めようか、俺が取り調べ受けてるみたいで疲れちゃったよ」


「あの、松田刑事は安田刑事から今回の事件について何か聞いてるんじゃないんですか?」

刑事の顔色が変わる


「いい加減にしなさい、君には関係ない」


「関係ありますよ、父さんが殺されているんです」


「だから安田が犯人だったと言っているだろう」


「松田刑事、そろそろ鑑識が来ますよ」


「ああ、わかった。とりあえず、南川君、これ以上首をつっこむと危険だからやめとけ」

刑事はイライラしながら出ていった。


やはりあの刑事は何か知っている、安田刑事の名前が出てから顔色が変わって様子がおかしかった。


あいつは共犯の1人に違いない…


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