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引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
瑛人編
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共犯者

安田刑事は犯人の1人…

そのショックは大きかったが、共犯者がいることは確実となった。


あのあと手帳をみたが共犯者が誰かの明記はなかった。


だけど僕はあの刑事…松田刑事こそが共犯だと思ってる。


しかし、どうやって証拠をみつけるか。

安田刑事は署内で犯行を行ったとしたら警察に入るのは難しいし。


他の共犯者を見つけた方が早いのか…


だとしたら…


僕は図書館に入った。


「おやおや」


「こんにちは」


「はい、こんにちは、安田刑事のところはどうだったかい?」


「ええ、イタズラ書きがひどくて悲惨でした」


「だろうねぇ、犯人にはどうしても冷たいからね」


「でも、色々と得られる者もありましたよ」


「おやおや」


「犯人がわかりました。あとは共犯者のあぶり出しです」


「おやおや、そこまできたのかい」


「はい、今日はその報告にきました」


「私が共犯者って言うのかい?」


「いいえ、安田刑事の住所を教えてくれたお礼を言いにきただけですよ。それとも自覚でもあるんですか?」


「おやおや、私はもう歳だからね、そんな恐ろしいことはできないよ」


「歳じゃなければできるんですか?」

僕は笑いながら言った。


「そうだね、もう少し若かったら、夫を殺したかもね」

にこりとおどけて見せた。


「いい旦那さんじゃないですか」


「気難しいんだよ、ああ見えて、人間表と裏があるからね」


「僕にはまだよくわかりません」

僕とおばあさんはその後も当たり障りのない世間話を続けた。

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