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死神の言葉
「ふふふ。やっと目が覚めた」
「さぁ、次のヒントはどうしようか?」
「また、生け贄をあげようかな」
「そう、あと少し、あと少しで見つけられるよ」
「そう、あなたが真実を認めれば」
「でも、まだ認められないようだから…」
「また、衝撃を与えた方がいいのかな」
「じゃあ、次はあの人に逝ってもらおうか」
「そうね、また壊れない程度の刺激が必要だね」
「あなたの大事なものが何か確認させてね」
「ちゃんと守ってあげるのよ」
「明日が楽しみだよ」
「でも、逝かせるには刺激が強すぎるかな」
「じゃあ逝かない程度にしよう」
「それで真実を見つけられるかな」
「目を背けてはだめよ」
「真実は必ずあるのだから」
「必ず守ってね」
「じゃないと悲しくてもっと酷いことになるからね」
「認めなさい…真実を」
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