遮断
「兄妹ゲンカにしてはやりすぎだぞ」
僕たちは生徒指導室で先生に怒られた。
「家に電話をしたが、誰もでなかったが仕事か?」
「お父さんは殺されて、お母さんはそれで頭がおかしくなって家に引きこもってます」
沙夜が淡々と言う。
流石の教師も罰が悪くなったのか
「よし、今日はもう帰っていいぞ、仲良くな」
僕たちは黙って家に向かった。
教師に何を言われたかも覚えていない…
「ねえ、お兄ちゃん」
僕は黙って歩き続ける。
「ねえってば」
「もういいよ、そうやって壊れていれば…それがあんたの答えなんでしょ」
「私は最期までやりとげるからね」
沙夜は反対方向に向かって歩いて行った。
僕は一人で家に帰った。
そしてベッドに寝転び布団にくるまって社会と遮断することを選んだ。
沙夜は一人で学校に戻っていた。
まったくいきなり目の前に死体を落とすなんてやり過ぎよ。
私は空を見上げた。
誰かが屋上にいた気がした。
犯人ではないよね。もうあそこは警察によって立ち入り禁止になってるはずだから
そうだよね…
私は誰にとうでもなく呟いた。
犯人さん、お兄ちゃんはもう壊れてます。どうかこれ以上何も起きないでください。何も…
ここで主人公交代か?
どうなる瑛人…って感じではなさそうですね。真相はどうなっていくのでしょう…