死神探し
次の日、僕は沙夜と一緒に学校に行った。
「ねぇ?」
「何?」
「昨日、私の裸見てないよね」
「見てないというか、それどころじゃなかった、イテッ」
沙夜は僕の足を踏みつける。
「ふん、まぁいつものお兄ちゃんに戻ってよかったわ」
少しは手加減しろよな…いたた。
クラスに入る、そして自分の席に座る。いつものことだ。
違うのは席が5つも空いていること
1ヶ月も立たずに5人も1クラスから死者がでてるなんて…
すっかり他のクラスからは呪われたクラスだと、誰も近づいてこない。
昼休みになり、僕はふと試してみたくなった。
美咲にメールを送ってみよう。
[今どこにいますか?]
帰ってくるはずのないメールを送る。
ピロン、メールだ。
[死神は待っていても来ないよ、よく探しなさい]
美咲のアドレスからのメールだ。
やっぱりこいつが犯人だ。
[ならば直接会って話がしたい]
僕はさらにメールを送る。
ピロン、すぐに返信がくる。
[ダメよ、自分でちゃあんと見つけなきゃ]
こいつバカにして。
僕は勢いよく席を立った。
周りにいたクラスメイトがびっくりしていたが、僕は気にせず外に出た。
どこだ、どこに入るんだ。
僕は学校の周りを探す。
ちくしょう、学校にいるかもわからないのに僕は何をしているんだ。
手がかりがまったくない。
ピロン、またメールが来る。
なんだ、僕は慌ててメールを開く。
[止まりなさい]
えっ、なんだ。僕は歩みを止める。
グシャアとものすごい音をたてて、それは僕の目の前に落ちてきた。
北條…美咲…だった。
ピロン
[お望み通り死神がきたわよ、名探偵さん]
僕は呆然と立ち尽くす。
音を聞きつけ、人が集まり始める。
だめだ、僕は完全に犯人に…遊ばれている
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主人公が追っていた人物がまさかの…これからどうなっていくのでしょう