表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
瑛人編
55/178

迂闊

「で、どうしたのよ。お兄ちゃん」

お風呂から沙夜が出てきた。


「ああ、目が覚めたら沙夜がいなかったから必死に探してたんだ」


「もう、ソファーでお兄ちゃんが寝てたから、その間にお風呂に入ってただけよ」

沙夜は呆れた声で言う。


「ごめん、不安になって」


「まあ、いいけどさ。あんまりデリケートにならないほうがいいんじゃない?」


「うん」


「あっ!!」


「な、なによ」


「そういえば、さっき母さんが家の鍵を開けてくれたんだ、しかもおかえりって普通に」


「えっ、そんなことないでしょ、今だって自室に籠ってるし」


「ほんとだよ、いつもの母さんに戻ってたんだ」


「ふーん、少し良くなってきたのかしら」

沙夜は信じてなさそうだった。


「とりあえず、お兄ちゃんもお風呂入ってきたら?私はどこにもいきませんから。なんなら一緒に入りますか?」

冗談めいた声で言う。


「ありがとう、先に寝てていいよ」

僕はお風呂に向かう。


「全く、迂闊ね…」

沙夜はポツリと呟く


湯船に浸かりながら僕はぼーっとしていた。

まるで呪いから覚めたように目が冴えてきた。

明らかに僕の行動は変だった。

何かにつ取り憑かれたように。

まさか呪い…そんなわけがない。

やはり、全てを解決するには北條美咲を探すこと。


僕は呪いからとき離れたように頭がスッキリしていく。


何としても手がかりを掴んでみせる。


真奈美さん…僕はもう迷わないから、必ずあなたを殺した犯人を見つけるから…


お読みいただいてありがとうございます。ブックマークや、評価いただけるとうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ