表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
瑛人編
53/178

助けて

僕は翌日から学校に行くことを止めた。


「行ってきます」


「沙夜」


「大丈夫だよ、心配しないで」


僕は不安で仕方がなかった。


はぁ、ソファーで横になっていると、母さんが出てきた。


僕はぎょっとした。母さんは僕を気にせず、沙夜が作ったご飯を自室に持っていった。


すっかり痩せこけてしまったな、母さん。


母さんの部屋からはガタガタと不思議な物音がする。

錯乱状態はまだまだ続いているのだろう。

そうだ、病院に連れていかないと、いや僕がおかしいのかな


僕は目を閉じた。

真奈美さんと過ごした数日の記憶がよみがえる。

僕の頬を涙が伝う。


誰かこの苦しさから解放してくれ。

助けて、助けて


体がつぶれて無惨な姿の真奈美さんが近づいてくる

「助けて、南川くん」


「う、わあぁぁぁぁぁ」

ゆ、夢か。誰か助けてくれよ。僕は頭をかかえる。


時計を見た22時…いつのまにそんな時間に…


沙夜?沙夜は?


僕は沙夜の部屋を開ける。

いない、沙夜が…いなくなった。





お読みいただいてありがとうございます。ブックマークや、評価いただけるとうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ