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引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
瑛人編
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殺人ノート

家に着くと早速ノートを開いた。


5年前から今年までのすべての殺人について記された、これは殺人日記だ…


「やっぱり、あいつが犯人だったんだ」


「ちょっとまってよ、美咲さんは沙夜と同級生だよな、5年前って、9歳だろ。殺しなんてできないよ」


「そういえば、5年前の被害者って誰だか知ってる?」


「えっ、そう言われてみれば、ネットにも乗ってないから、5年前から続いている、被害者のことは知らなかった…」


「お兄ちゃん、そういうところよ。私、図書館で昔の新聞記事を見させてもらったの」


「そんなの残ってるの?」


「うん、あの司書さん、事件の記事をちゃんと取ってたのよ。個人的興味だとかいって」


そうだったのか。


「それで今までの被害者はわかってるの?」


「うん、5年前に殺された人は85歳のおばあさん、4年前は79歳のおじいさん、3年前は65歳のおばあさん、2年前は54歳のおじいさん?1年前は35歳の男の人。みんなこの町に住んでた人。殺され方はみんな一緒で首を切断されていたって」


「高齢の人なら9歳でも人は殺せるのか?」


「だから安田刑事が共犯だったんじゃないの?」


確かにあのノートには殺人の方法等、被害者の詳細等が詳しく書かれていた。彼女がこの連続殺人に関わっていたのは間違いないだろう。でもやっぱり安田刑事が共犯者だとはにわかに信じがたい…


「あ、そういえば、あのアパートうちのアパートと同じ不動産屋さんだったな」


「えっ」

今度は沙夜が驚いてみせた。


あそこから帰るときにうちのアパートと同じ不動産の名前が書いた看板が設置されてたのを今思い出したよ。


「じゃあ管理人さんも一緒なのね、大変ね。二つのアパートが事故物件になっちゃって」


「確かに…このアパート時期につぶれるかもな」


「でも、この町から出た方がいいのかもね」


「そうだな…」


そうは言ったがやはり、犯人を捕まえたい。

それまで僕はここの町を出る気にはなれない。


お読みいただいてありがとうございます。この先事件の真相が徐々に明らかになっていく予定です。お付き合いいただければと思います。

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