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引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
瑛人編
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解けてない謎

今回の連続殺人は安田刑事で片付いていた。

警察はすぐに謝罪や署長の解任などの処置をとって終息にはかった。

マスコミからしたらこんなに美味しいネタはない。


それからしばらくして父の遺体も帰ってきた。

その間殺人は起きなかった。

やはり安田刑事が犯人だったのか…


父の葬儀は家族葬で行われた。

といっても親戚はほとんどいなかったので、ごく少数で寂しいものだった。


僕は犯人を探すという信念がなくなり、学校に行っても家にいても脱け殻状態になってしまった。


沙夜は沙夜でスマホゲームを黙々とやっている。


いつの間にか会話も減っていた。


…そう言えば、まだ謎が一つ残っていた。僕はソファーからガバッと起き上がった。


その動きに沙夜がびっくりする。


「最悪」

どうやらまたスマホゲームに影響が出たようだ。

「どうしたのよ、急に」


「美咲さん、美咲さんがまだ見つかってないじゃないか」


「え、そういえばそうよね。安田刑事の遺書にも居場所は書いてなかったのかな」


「多分、もし書いてあったらとっくに発見されたってニュースになってるはずだよ」


「探すの?」


「そうしたいけど、手がかりが無さすぎるよな」


「とりあえずさ、北條の家に行こうか」


「場所は知らないよ」


「あの刑事、私に携帯の番号を書いたメモに北條の住所も書いてあった。黙っててごめん」

いつのまにそんなやり取りをしてたのか。


「そうだったのか、じゃあ今から行ってみよう」


「中には入れないんじゃないの」


「そうだけど、とりあえず僕は行くよ」


「まって、私も行く」


僕たちは北條の家に向かった。

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