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引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
瑛人編
39/178

最悪の結果

第2の遺体は父さんだった。

許せない、殺してなお、死者を利用するなんて。

しかし、新たな情報も手に入れた。


犯人は複数人の可能性。

一人は警察関係者


大きな進展だ。


あとは実行犯だ。

動機はなんだ?

今までの殺された人の共通点はなんだ?


僕は家でノートに書いて整理をしていた。


「警察関係者が関わってるってほんと!!」

沙夜がノートを覗き込んで声をあげた。


「うわっ」


「お兄ちゃん、どう言うことなの」


「いつの間に帰ってきたんだ」


「ちゃんとただいまって言ったわよ、お兄ちゃん夢中になってて気づいてなかったみたいだけど、ねぇ、さっきのどう言うこと」


「ああ、実は今日安田刑事とあったんだ」


僕は安田刑事とのやり取りを沙夜に話した。


「そんな…でもそんな簡単に遺体なんか持ち出せるの?」


「そこら辺は僕もわからないけど、わざわざ学校の制服に着せ変えて北條の遺体と勘違いさせる手の込んだことをした犯人がいるんだ」


「そんな、そんなのって…お父さん」

沙夜が泣き出して抱きついてきた。僕はバランスを崩してテレビのリモコンにぶつかりテレビがついた。


「本日、警察署ないで警察官が拳銃で自殺を図りました。

名前は安田卓郎53歳、自殺現場には遺書が残されており、安斉山町の連続殺人は自分であること等が記載されていた模様です」


な、ん、だ、と…


「お、お兄ちゃん」


「絶対に違う、安田刑事な訳がないよ」


「でも、遺書が…」


「偽装だ、偽装にちがいない、僕は信じないぞ」


「お兄ちゃん、落ち着いて」


この事件を深掘りすると殺される


(やめとけ、瑛人お前はせっかく生き残れたんだから)

いつかの北條の言葉が頭をよぎる。

でも、僕は絶対に犯人を許さない。


犯人は絶対に安田刑事じゃない。


僕は気づかなかった、この時僕たちの行動を嘲笑うかのように見られていたことを…


お読みいただいてありがとうございます。ブックマークや、評価いただけるとうれしいです。


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