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引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
瑛人編
36/178

迷宮に入り込む

しかし、北條が犯人だとしたら、なぜ妹を殺す必要がある…


まだ遺体は見つかっていないけど


ピンポン。家のチャイムがなる


安田刑事か?


「はい」


「あー俺だ、安田」


「どうぞ」

安田刑事と、部下の刑事が中に入る。


「お前さんとやり取りしていた、携帯やパソコンは見つからなかったよ」

やっぱりそうだよな。


「それで悪いんだけど、お前さんの携帯しばらく貸してくれないか?」


「それってお兄ちゃんを疑ってるってことですか?」


「違う違う、最後にやりとりしている記録をとっときたいんだ。捜査協力ってやつ」


「構いませんよ。これが何かの役に立つなら」

僕は携帯を差し出す。


「おい」

後ろの刑事にそれを渡す。

刑事は袋に大事にしまう。


安田刑事が部屋を見渡す。

「お袋さんは大丈夫なのか?」


「未だに精神はおかしなままですけど、とりあえず食事はしてくれるようになりました」


「そうか、ならよかったよ」


「心配かけてすいません」


「いや、携帯はなるべく早く返すからよ。またその時は連絡入れ…ってとれねぇか」


「じゃあ、私の携帯番号教えます」

沙夜がメモを渡した。


「すまないな」


「あの、北條の家からは他に何かみつからなかったんですか?」


「捜査情報は言えねぇ、おい、松田ちょっと車にエンジンかけといてくれ」

安田刑事は車の鍵を渡す。


松田と呼ばれた刑事は外に出ていく。

それを確認してから

「実はな、北條の家から、北條の兄貴の死体が見つかった」


な、なんだと。


「え、また首なしですか?」


「首がなかったら兄か確認とれないんじゃないの」

沙夜が口を挟む。


「それが今回はちゃんと顔つきだよ。胸を滅多刺しで押し入れにいたよ」

それじゃあ、あの川で見つかった遺体は誰のものなのか

質問しようとしたところで松田刑事が戻ってきた。


「今のは一人言だ、はずかしいから言うんじゃねえぞ」

僕らはうなずく。


北條の遺体、川で見つかった遺体


謎がどんどんと深まっていく。


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