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引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
瑛人編
33/178

協力者

一台の車がもうスピードでやって来て止まる。


「遅いですよ、安田さん」


「飯食ってたんだよ。これでも食うのやめてすっとんできたんだ」



「一人ですか?」


「あ、ああ。いつもの部下をつれてこうとしたんだけど、あいつ腹壊してトイレに籠ってやがって、しかたねぇから一人で来たんだよ。で、どれだよ」

僕は川の方を指差す


「また、変なもんを見つけたな。お前さん学校も行かねぇで探偵ごっこをまだやってたのか」


「どうしても、犯人を捕まえたくて…」


「まぁ、いい。今応援呼ぶから待ってろ」

安田刑事は携帯で連絡を取っている。


DNA鑑定などが行われるのかな


「あのこの指が誰のものかどうやって調べるんですか?」


「ああ、鑑識にまわして調べてもらうしかねぇな」


沈黙が流れる


「仕方ねぇ、結果がわかったら連絡してやるよ、ただし誰にも言うなよ」


「ありがとうございます」


「あと、もし犯人をみつけたとしても一人でどうにかしようと思うな。必ず俺を呼べ」


「はい、そうします。そうなることを期待します」


しばらくして、鑑識の人と、安田刑事の部下がきた。


「いつまでトイレにいるんだ、おめぇは」


「す、すいませんでした。あれ、また君か」


「その辺はもうおれが話したからいいんだよ」


これ以上僕を詮索させないようにする、鮮やかな対応だ。

第一印象とはすっかり変わり頼りになる大人に印象は変わった。


この指が誰の物なのか、これが事件を大きく動かすのは間違いない。


僕は安田刑事と別れ、連絡を待つことにした。


沙夜が帰ってきたら、謝って今日のことも報告しよう。


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